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【ライブメモ】tacica TIMELINE for ”HOMELAND 11 blues” at 2024.09.07 東京Veats Shibuya

TIMELINE for ”HOMELAND 11 blues”
2024年9月7日(土)@東京Veats Shibuya
開場16時半 / 開演17時半
※生配信&アーカイブ有り

サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹

上記のZINEには、新譜『 AFTER GOLD』収録のSOUP夢中が初めて弾き語りライブで歌われたときことのことも書かれています!


会場周辺について

東京は晴れ。何事もなくライブ当日を迎えられることの喜びを噛み締める。あらゆる不安がつきまとっていた一週間前との差よ。

暑い。いつも通りの蒸し暑さ。ペットボトルが欠かせない。16時過ぎに会場に着くと、人が集まり始めていた。整列はしておらず、整理番号BとCの人は建物内の階段で待機するかたち。

鹿の仔たちが身にまとうTシャツを見るのが楽しい。今回のツアーTシャツはもちろんのこと、動物達の遊戯、singularity、TLFA、timelss moment、ソコハカ、集う鹿、dear deersなどなど多種多様。そんな景色を眺めながら開場時間を待つ。

階段を降りて地下フロアへ。ドリンク代600円。現金のみ。グッズ販売とドリンク交換エリアを通り過ぎて、ステージフロアへ。

Veats Shibuyaはフロアがフラットかつステージも低いため、見え方は身長に左右される。なかなか厳しい。また、地下ということもあってスマホの電波もよわよわ。

9/4(水)に生配信があることが発表された(1週間のアーカイブ付)。これは台風の影響で大阪名古屋に行けなかった人のために他ならないだろう。東京公演もチケットソールドアウト。臨機応変に対応してくれるチームtacicaのみなさんには感謝しかない。現地参加組もおかわりできるのでうれしい。

9/7いっぱいでアーカイブ配信も終了

セットリスト

01. barefoot(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
02. vase(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
03. newsong(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
04. Co.star(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
05. 大陸(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
06. Empty Dumpty(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
07. bearfoot(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
08. From the Gekkô(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
09. Fool's Gold(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
10. Mr.(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
11. DAN(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
 〜グッズ紹介〜
12. CAFFEINE 珈琲涅(2012年miniAL『jibun』)
13. RAINMAN 雨人(2012年miniAL『jibun』)
14. HUMMINGBIRD 蜂鳥(2012年miniAL『jibun』)
15. ANIMAL 動物(2012年miniAL『jibun』)
16. SUN 太陽(2012年miniAL『jibun』)

en01. ミカラデタサビ<新曲>
en02. アロン(2022年AL『singularity』)
en03. HELLO FAME(2015年AL『LOCUS』)

17:30開演、18:50本編終わり、終演が19:16。
セットリストは3公演すべて同じ

感想など

猪狩さんはニールヤングの黒Tシャツ、黒パンツ。小西さんはツアーTシャツにデニム、ステッチがかわいいキャップ。デニムって久しぶり。

Veats Shibuyaは新しいハコとあって設備がきれい。照明は10連の玉がひとつになっていて、シャワーのように光が降り注ぐのがカッコイイ。スピーカーや天井の配線がすべて真っ黒で見た目がスマート。不要なものが視界に入ってこないのでステージに集中できるし、より格好良く見える。

また照明の演出も、客席の真後ろから当てる場面が何度かあって客席側が明るくなったり、猪狩さんの顔に影が落ちたりして表現豊かだった。

vase、Co.star、From the Gekkô。ライブで爆上がりする曲が3曲も入っているなんて改めてすごいアルバム。その激しさに、ただただ身を委ねていた時間だった。

エレキで弾き語る太陽に聴き入ってしまう。弾き語りライブで歌われることが多いけど、印象がまた全然違ってどちらも好き。

Empty Dumptyの変拍子がクセになる。ドラムもベースもギターも、むちゃくちゃ技巧的な曲。BPMは遅めでも、アロン的な変態的な曲。

HOMELAND 11 bluesパートはMCが一切なかったのだけど、bearfootのアウトロで三人輪になってジャーンと締めた時のはずみで、猪狩さんの「ありがとー!」がオフマイクで漏れた。大陸Empty Dumptyが重めなので、ここで明るくなるのが救い。

From the GekkôからシームレスにFool's Goldへ。二番に入る前の間奏で、猪狩さんが小西さんをめっちゃ見てたのがよかった。後半の小西さんの歌唱パートは今日も今日とてガン見しちゃった。本ツアーを経て大好きになった曲のひとつ。

Mr.の声色を変えながら歌う猪狩さんがいい。〈しかし!〉のところ。

あっというまにDAN。大好きだよ、DAN

ちょっぴりこわかったグッズ紹介

小西さんのグッズ紹介。なんとツアーTシャツが完売。在庫を残さない発注数の読みが鋭い。すばらしい。

ニュースペーパーバッグの紹介のときに、小西さんが「中に第二のポケットが付いてて……」と紹介したけど、「え、第一のポケットはどこ……!?!?」と思っていたら案の定、猪狩さんに真っ先に指摘されていた。

猪「俺ね、第二のポケットのくだりで鳥肌立ったもん」
小「自分で言ってて、これ第一のポケットじゃんって思った」

小西さんこわい。


後半はjibunパート

HUMMINGBIRD 蜂鳥はアドレナリンがどばどば出る。

太陽SUNを歌う前、本編ラストのMCで猪狩さんの想いが溢れた。

本ツアーを総括する話のながれで、「個人的にHOMELAND 11 bluesがtacicaの中で1番好きなアルバムで、もっとみんなに聴かれても良かったのになって…」と言葉を詰まらせ、悔しさを呑みこみ、気持ちを整理するようにギターを奏でた。その言葉、その表情から、猪狩さんの気持ちを推しはかった。ライブから一週間以上経ったいまも、ふと考えてしまう。

アンコールで怒涛の情報解禁

アンコールでは猪狩さんが白のツアーTシャツを着て登場。大阪も名古屋もアンコールで着替えていたけど、東京公演では小西さんも本編から着ていたので、本ツアー初のおそろ

アンコールは猪狩さんのMCからスタート。何か発表があるかと思って身構えたけど、「最近、枕を買った」という話。

『ブレインスリープ』というブランドの枕で、一年くらい買おうか迷っていたそう。実店舗に行って試してみたんだけど店員さんがずっと「ブレインスリー」と言っていて、パチモンなのかも!?と不安になった話。

そんなMCで場を温めてから、洪水のような怒涛の情報解禁!個人的に、猪狩さんが振り向いてスタッフさんからメモを受け取った瞬間、「告知がある!」と一気に緊張が走った。

猪狩さんも「情報が多いすぎて、どこから話せばいいのか…」と戸惑いながら発表。

  1. ニューアルバム『AFTER GOLD』リリース

  2. 10/30にアルバム先行配信。CDは会場限定販売

  3. 20周年記念ツアー全国17ヶ所開催。初日11/9東京から来年3/1札幌まで

  4. 翌3/2は猪狩さん単独飛行vol4開催

  5. 日付変わって9/8の0時から『物云わぬ物怪』を先行配信開始

  6. 先立って、9/7の20時に『物云わぬ物怪』のMV解禁

  7. 同時に、アルバムのティザー映像も解禁

  8. さらに9/7の20時から、鹿の仔先行でツアーチケットのエントリー開始

  9. また、新譜をレコーディングした高崎のTAGO STUDIOのYouTube公開

喜びと驚きが入り混じり、同時に、ツアー日程と私生活の予定がかぶっていないかの心配もあって、感情が大混乱だった。

「頭の片隅でいいんで、ツアーファイナルの翌日、札幌で弾き語りワンマンやります」と言ったときの会場の「おー」が小さかったことに、「あ、ちっちゃ…」と猪狩さんが敏感に反応。

違うんです。情報が多すぎて、感情とリアクションが間に合っていなかったのです。ここで弁解しておきます。弾き語りワンマン、むちゃくちゃうれしい!!!!!おおおーーーぉぉぉ!

「そのアルバムから一曲やります」と、ミカラデタサビを披露。中畑さんスタンディングで叩く。もう耳に馴染んできた。からの、アロン

最後に、「LOCUSの最後に収録されているHELLO FAMEという曲。DANと同じ人のことを歌っている。HOMELANDのタイムラインだから、この曲を最後にやろうと決めてたのでやります」と言ってラストの演奏へ。

今回のツアーで気づいたのは、HOMELAND 11 bluesとjibunは夜明けを待つ曲たちってこと。もがいてもがいてもがいて、どうにか進もうとしている曲たち。そして、〈夜明けが近い 太陽も月も 必ず僕を見付けてくれるでしょう〉と歌うアンコールラストのHELLO FAMEがすべての想いを掬いあげてくれた。この2作品のアンサーソングなのだと思った。

終演後、放心状態で会場を出た。

ライブがむちゃくちゃよかったことは当然として、今後の活動の情報量が多すぎて、気持ちも大忙し。20時に情報解禁もあったので、落ち着くために店に入ってアルコールを摂取。チケット先行にエントリーしたりMV観たり、幸福すぎる忙しさとともに帰路に着いた。


弾き語りで歌っていた曲も多く収録。楽しみ!
猪狩さんも言ってたけど、夢中が大化けしそうな気配!

レコーディング風景をMVにするのってなにげに初めてかも?

TAGO STUDIOのYouTubeチャンネル。音楽プロデューサーの多胡邦夫のスタジオで、猪狩さんが名前を出した瞬間にピンッときた鹿の仔がここに。多胡さんといえば、2000年代のavexを支えたクリエーターのひとりで、個人的に好きな楽曲が多い。

終演後、後方のモニターに新譜&ツアー告知が表示されていた


新幹線でおいしいビールが飲みたい!