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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『視界良好』 at 2020.12.25 下北沢モナレコード

概要

『視界良好』
佐々木健太郎(Analogfish) / 仲川慎之介(時速36km) / 猪狩翔一(tacica)
2020年12月25日(金)@下北沢モナレコード
18:30開場 / 19:00開演

セットリスト

01. 夢中 ※あいつの背を押す強い風が〜
02. 冒険衝動(tacica 2020年Sg)
03. 象牙の塔 a.k.a "未来戦隊SOS(仮)"(tacica 2020年Sg C/W)
04. 2(two) (原曲:スネオヘアー
05.[新曲]※灯台の明かりを消したのは〜

珍しくタイムテーブルが事前に発表されており、猪狩さんは3人中二番手。19:45〜20:17の約30分だったので、いつもより曲数がやや少なめ。

会場とか服装のメモ

会場は長方形のフロアでステージは突き当たりにあるため、ミュージシャンは後方の控室から登場するかたち。観客は1列4席で合計30名ほど。チケットは当日券もあったよう。

それにしてもライブハウスのスタッフさんが慣れていなかったのか、入場の段取りがちょっと不親切だった。会場は建物の3Fにあり、入り口から長い階段を登るのだけど、そのときに整理番号を読み上げて整列してくれれば良かったのに、開場時間になると番号を読み上げることもせず、いきなり入場が始まってしまった。広い会場ではないから「近い」「遠い」はそれほど神経質にならなくても良いと思うものの、それでもやっぱり整理番号順の下、少しでも近くで見たい!と思うのがファン心理というもの。そのあたりのケアがもう少しほしかったと個人的には思った。

猪狩さんの服装はグレーのスウェットに濃いグレーのワイドパンツ(先日の大阪市中央公会堂で履いていたものと同じかな)、グレーのニューバランス。眼鏡なし。ペンケースのようなものから取り出したのはマイク(猪狩さんのMyマイクだろうか)。それから持参したと思われる消毒液のボトルもあった。また右腕にはG-SHOCKを着けていて珍しいなーと思ったら、演奏前に外した。ドリンクはジョージアコーヒーとサントリー天然水。

楽曲やMCのメモ

何につけてもびっくりしたのが、『象牙の塔』を歌ってくれたこと!!!この曲は去年始まった弾き語りライブからずっと歌われていた楽曲で、今年の6月にtacica結成15周年記念ソングとしてCDリリース(本来は4月発売だったものが延期)。しかし同名タイトルの記念公演が4月から8月へ、そしてさらに来年以降に延期になってしまい、9月以降に行われたtacicaのライブでも歌わず。その間に何度かあった猪狩さんの弾き語りでも歌われなかったため15周年記念公演までは聴けないんだろう……と諦めていたので、イントロを弾き始めた瞬間に、うぉぉぉおおおおおお!!!!!と心の底から喜びが湧き上がった!!マスクの下でニヤニヤしていた。マスクがあって良かった。

歌詞を噛み締めるように聴いていると、音源化された際に変更された一部歌詞を、当初弾き語りで披露していた変更前のバージョンで歌っており、それもまた僕を喜ばせた。だから『象牙の塔』というよりは、猪狩さんが当時呼称していた『未来戦隊SOS(仮)』だったのかも知れない。

『未来戦隊SOS(仮)』『象牙の塔』
〈たった一つの傷口で〉→〈たった一つの綻びで〉
〈それに抗いながら〉→〈それに従いながら〉

弾き語りでは符割を変えて歌うことも少なくないので、それもまたライブの醍醐味。例えば『冒険衝動』で〈語り合っていたーい〉と歌っているところを、〈語り合ってい・た・いー〉と区切って歌うなど。こういう微妙な違いがCDを聴き込んでいるファンにとっては嬉しい。

ときに猪狩さん、曲を演るたびに楽譜のファイルを激しく捲りまくっていたので、もしかしたらセトリは決めていなかったのかも(以前にも同じようなことがあった)。

MCではちょうど一年前の弾き語りライブ『生音と蝋燭』のエピソードを。観客も持参した蝋燭を並べていたため、一酸化炭素中毒を懸念し猪狩さんが警報器を買って設置した話。これももうすっかり思い出だ。2年連続クリスマスに猪狩さんの弾き語りライブに参加できている幸せよ。

この日で2020年のライブ納め。春以降、世の中がガラリと変わってどうなることかと思ったが(そして今もなおどうなるか分からない状況ではあるが)、夏頃から配信もあったお陰で思っていたより多くライブに参加することができた。来年こそは、世界が好転していることを願いたい。

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