【ライブメモ】tacica猪狩翔一『DO-MIN SONGBOOK』 at 2024.09.23 新宿red cloth
『DO-MIN SONGBOOK』
桃野陽介/猪狩翔一(tacica)/澤田健太郎(未完成vs新世界)
2024年9月23日(月祝)@新宿red cloth
18時開場/18時半開演
セットリスト
01. 夢中 ※彼奴の背を押す強い風が〜
02. ぼくら(2023年miniAL『YUGE』)
03. ordinary day(2018年Sg)
04. ネバーランド ※僕が今日の日を忘れなくても〜
05. 人間賛歌(2022年AL『singularity』)
06. ダンス(2022年AL『singularity』)
猪狩さんは二番目。19:32〜20:17の45分。
会場のことなど
突然、秋。9月も中旬を過ぎているのにうだるような暑さが続いていた3連休だったけど、9/23は気持ちのいい風が吹き抜ける正真正銘の秋だった。
新宿レッドクロスは、ちょうど一年前の桃野さんとのツーマンぶり。
今回も整理番号は5番刻みで呼び出し。ステージがやや高め。椅子ありで30名ほどか。タバコの匂いが、ややこもりがち。
感想など
猪狩さんの服装は、黒いTシャツ、黒パンツ。
声がのびやかで、セットリスト的にも名刺がわりのような子たちで、弾き語りライブの純度が高いな〜〜と感じた。研ぎ澄まされている感じ。
特に、ぼくらが沁みた日だった。〈体から手を引け〉からの大サビのグルーヴ感が最高だった。まだまだ、どんどん良さが深まっている。
札幌にいた頃から対バンをしていたメンバーが集まった今回のイベント。「同窓会みたいで楽しいです」と猪狩さんが語っていたけど、同じように桃野さんと澤田さんのMCの節々からも感じられて、アレッ?新宿なのに札幌にいるのか…!?みたいな気分にさえなった。とにかく楽しい、うれしい空気に満ちていた。
人間賛歌が選曲されたのは、そういう懐かしいメンツが集まったからなんだろうか。〈あなたは今日の事を話すだろうか 数年先の未来で〉に呼応しているのだろうと思った。
「アルバムができました」という話の流れで、新幹線や飛行機に乗ったときに耳が塞がってそれに半日くらい気づかなくて、急にポンッとなって初めて塞がっていたことに気づく。そういう体の変化を考えると、この先そんなにたくさんCDを作れないのかもな…と思った、という話もあった。
ダンスの前に、「ちょっと……カポを取ってきます」と一瞬、楽屋へ取りに戻る場面も。
最後に告知。京都の弾き語りライブから、たぬきちのアクスタとクッションが発売されるとのこと!!愛が深い。
ちなみに、リハで猪狩さんから「ボーイズオンザランが好きです」と伝えられた桃野さんは、「(音の高低差があって喉に負担がかかるけど)歌わざるを得ない」と喉の調子が万全じゃなかったにもかかわらずリクエストに応えて歌ってくれていた。自分も去年、桃野さんの演奏を見てしばらくハマっていたので嬉しかった。ドーリーミンも好き。
この日の3人は1歳ずつ違うようで、桃野さんが一番年上で、次に猪狩さん、澤田さんという順。桃野さんが澤田さんについて、「たとえば高校1年生の時の2コ上、高3ってかなり年上に感じるはずなのに、初めて会った時からタメ口なんだよな〜」と語る場面もあり、そういうところからも仲の良さが窺えるあたたかいライブだった。