【ライブメモ】tacica猪狩翔一『近藤康平&下北沢レコードpresents グラデーション 国府達矢×猪狩翔一』
概要
近藤康平&下北沢レコードpresents『グラデーション』国府達矢×猪狩翔一(tacica)
2020年1月23日(木)@下北沢440
セットリスト
01. 僕ら
02. UNOMI(原曲:GRAPEVINE)
03. silent frog(tacica 2008年AL)
04. 冒険衝動
05. [新曲](今回初披露) ※生まれ変わったら〜
06. 嘲笑(原曲:玉置浩二)
07. 未来戦隊SOS(仮)
08. LEO(tacica 2014年Sg)
09. [新曲] ※灯台の明かりを消したのは〜
猪狩さんがトップバッター。開演時間を10分ほど過ぎた19:40くらいから始まり、およそ1時間の歌唱。今回は珍しくtacica曲を2曲、久々にカバー曲もあり、新曲だけで攻めなかったのは猪狩さんの善意か。
会場とか服装のメモ
近藤康平さんという絵描きの方のライブペイントと弾き語りライブのコラボレーション。近藤さんが弾き語りから受けたインスピレーションをもとに、1曲につき1枚の絵を完成させるというもの。ステージサイドに机が設けられ、そこで近藤さんがライブペイントを行い、そのキャンパスを真上からカメラで撮影してスクリーンに映し出すという手法。白紙のキャンパスに絵の具をのせそれが次第にカタチになっていく様は、さながらクラブのVJが繰り出す映像のようで、これまで体験したのことのない不思議なライブだった。そこで描かれた絵は終演後に1枚3000円という破格で即売され、次々に買われていっていた。
猪狩さんの服装は、白のロンTにデニム、ニューバランス、メガネ。いろはすと、ペットボトルのコーヒー(クラフトボスではなかったように見えた)。
楽曲のメモ
会場の設備の影響があるのか定かではないが、猪狩さんの声がいつも以上に出ていた印象で、いつも以上に迫力を感じて心にダイレクトに突き刺さったライブだった。
〈適当なキャンバスに 適当に絵を描いただけ〉というフレーズがあるからなのか、『僕ら』が一曲目。『冒険衝動』『未来戦隊SOS(仮)』はもうすっかり大好き。
カバー曲『UNOMI』はこれまでの弾き語りで何度か歌っているので、猪狩さんver.として聴き慣れてきた。
『Silent Frog』は、2019年10月13日の下北沢Halfでの弾き語り(台風の翌日開催)以来。
今回初披露の# 05の新曲は、〈生まれ変わったらまた自分に生まれ変わりたいと思ったことあったかな〉〈そんな自分がいつだって嫌い〉的な歌詞。
『LEO』は弾き語りでは初。歌の入りを間違えて歌い直した。譜面を見直して、「あ、入りを間違えたのか……いや、間違えてない!」という強がりを発揮したのには笑ったかわいかった。会場が和んだ。それにしたってこの曲はめっちゃよかった。仕事へのモチベーションや生きる気力とかが低下しているときに聴くととても励まされる。個人的涙腺刺激ソング。アッパー曲を弾き語るのはオリジナルとの違いが大きいので、聴いていて楽しい。
ラストの曲は締め曲として定着した新曲〈灯台の明かりを消したのは〜〉。これも完成形が楽しみな曲。
MCのメモ
生まれ故郷である北海道士別市のお祭りに出演することを告知(第65回しべつ雪まつり)。マイナス30度になるらしく?ステージ上で凍えているかも、と。絵描きの近藤さんの親御さんが士別市の隣町の出身ということで話が盛り上がったそう(日向スキー場が有名らしい)。「士別市に来た際には、隣町の日向温泉に是非」ということだった。最初は「なにかのついでに士別に来てね」と遠回しに誘っていたのに、次第に「みんな来るんだよね??」と煽ってきて、行かざるを得なくなってきた。しかし行きたい気持ちが高まるものの、マイナス30度に耐え得る装備を揃えるところから始めなければいけない点に二の足を踏む。
同日に情報解禁になったアニメタイアップのこと。いろいろな事情でまだ歌えず、「歌っちまったぜ〜とかできたらいいんだけど、この場所から出られなくなっちゃうので笑」ってことで楽曲解禁はまだ先のよう。
原作者の作品はずっと好きで、このタイアップになった漫画自体も元々好きな作品で書き下ろした楽曲ということだった。
弾き語りのたびに新曲が新たに追加される一方で、すっかりおなじみの曲もあり、tacicaバージョンとして完成されるのがますます楽しみになる。何度行っても飽きることなんてなくて、いつも満たされた気持ちになる。毎回本当にありがとうございます、という思いでいっぱいになる。
新幹線でおいしいビールが飲みたい!