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【ライブメモ】Billboard Live TOUR 2022 “裸の特異点“ at 2022.05.14 横浜

概要

Billboard Live TOUR 2022 “裸の特異点“
2022年5月14日(土)@Billboard Live Yokohama
■1stステージ 開場15:30 開演16:30
■2ndステージ 開場18:30 開演19:30

サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹
Piano:森田くみこ

〈Billboard Live TOUR 2022 “裸の特異点“ スケジュール〉
01. 5月6日(金)ビルボードライブ大阪  1stステージ
02. 5月6日(金)ビルボードライブ大阪  2ndステージ
03. 5月14日(土)ビルボードライブ横浜  1stステージ
04. 5月14日(土)ビルボードライブ横浜  2ndステージ

会場周辺について

午前中は雨が降っていたが、昼過ぎから止んで晴れに。気温は25℃あり、少し汗ばむほどの暑さ。荒天を覚悟していたので、止んでよかった。

最寄りはみなとみらい線「馬車道」駅。歩いてすぐ。15:30過ぎに入場。7割くらいの人が既に座席に着いていた。普段着やツアーTシャツ、ほんのりドレスアップなど、大阪公演同様、みんな思い思いの服装での参戦だった。Billboard Liveって行ったことないと敷居が高い気がしてしまうけど、一度経験してしまえば、なんてことはない。食事を楽しみながらライブを楽しめるというただそれだけ。

当日券はあったみたいだけど、9割くらいは埋まってた。

セットリスト

01. コオロギ(2008年『黄色いカラスe.p.』)
02. アリゲーター(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
03. HALO(2013年Sg)
04. 命の更新(2011年Sg)
05. dear, deer(2021年BestAL『dear, deer』)
06. ordinary day(2018年Sg)
07. ONE(2016年AL『HEAD ROOMS』)
08. 永久列車(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
09. 幽霊のいない街(2015年AL『LOCUS』)
10. LEO(2014年Sg)
11. stars(2020年Sg)
12. ホワイトランド(2018年Sg)
en01) ダンス(新曲)※灯台の明かりを消したのは〜
en02) セメルパルス(2010年『神様の椅子e.p.』)

大阪含めて全4公演、すべて同じセットリスト。

感想やMCなど

大阪と同様、公演時間はおよそ90分

1st stageは16:30~17:37で本編、アンコール入れて17:54まで。2nd stageは18:30〜19:39で本編、アンコール入れて20:00まで。大阪公演と同様のタイムスケジュール感。

会場下手、客席の後方よりメンバー入場。1st stageではステージに上がるなり、中畑さんがメンバー全員と握手していて、気合十分な雰囲気(この件については後日、FC鹿の仔限定コンテンツ「喋る鹿」にて言及されていたので、鹿の仔たちはぜひお聞きください)。

よかったところ、いろいろ

アリゲーターのギター、ドラム、ベース、としてキーボードと楽器が順番に増えていくのがよい。

命の更新のラスト、4人の叫びがたまらない。命の咆哮。続けて、dear, deerで感情が極まってしまい、号泣したBEST AL tourの京都公演を思い出していた。〈ねえ、どうして〉の部分を、語りかけるように言葉を溜めて歌ったのがやばかった。猪狩さんの感情がもろ乗っかっていて、泣くかと思った。

LEOのBメロで、メロディにあわせてスポットライトが一人ずつ順番に照らされる演出が良かった。わあ!と心が華やいだ。

やっぱり、starsがいい。スリーピースのバンド編成では聞けないレア曲。2020年のSpace Folk tour以来。ホワイトランドは歌詞に想いを馳せながら聴いた。もれなく実家に帰るときのことを想像してしまう。

そんなホワイトランドは横浜2nd stageがベストテイクなのでは!!と思った。なにが、どう、と言葉にするのは難しいのだけれど、そう感じられたパフォーマンスだった。Twitterにも真っ先にそうつぶやいていた。

今回のセットリストは、ピアノが映える曲と宇宙関係の楽曲という構成だと思うけど、HALOとかLEOとか、なにげに天体にまつわる言葉が出てくる曲が多いことに改めて気づかされた。アニメ『宇宙兄弟』のOP曲でもあったし親和性が高い。

猪狩さんは歌っているときに姿勢が下手側に向きがちで、今回の自分の座席がその視線の延長線上だったのでまるで、自分に向けて歌ってくれているかと錯覚していた(妄想)。

命の更新ダンスの、森田さんのコーラスワークが素晴らしかった。2nd stageのMCで猪狩さんも言ってたけどマジですごいこと。あとミキシングの問題なのか、森田さんのコーラスが大阪よりもはっきり聞こえたのがよかった。幽霊のいない街のキーボードの音色も好きだった。

最後にセメルパルスを歌ったのは、独立後初めてのアルバムを自主レーベル「セメルパルス」から出すからなのだろうか。アルバムへ続く、的な。

MCは少なめ

 Billboard Liveで用意されているタオルがいい香りだと猪狩さんが言うと、大阪のときもそうだったよ!と中畑さん。どんな香りなのだろう。

メンバー紹介で、大阪公演同様、森田さんがどでかい声で「よろしくお願いしまーーーす!!!」と言うと会場が沸き、猪狩さんも「今までで一番よかったよ」とコメントしてさらに沸いた。猪狩さんはとにかく「ありがとう〜」と言っていた(いつものやつ)。

猪狩さんの今回のBillboard Liveを総括するコメント。tacicaの活動は17年目になるけど別に活動期間の長さは大事だと思ってなくて、その内容が大事。でもそういったなかでも長く続けていると今日みたいに、いつもとは違った会場で、こんなにも人が集まってくれて、ご褒美みたいなライブができてすごく嬉しいです、と。ファンも同じように嬉しい気持ちです、と伝えたかった。

情報解禁、いろいろ

アンコール最後の曲セメルパルスの前に情報解禁。小西さんがメモを持ってきて猪狩さんに渡すという謎のパフォーマンス。新アルバム『singularity』がついに完成!6/29に配信開始、7/10のツアー初日にCD発売開始(会場限定)。それを引っ提げた全国ツアー開催も告知。やったー!!! すべて土日公演で、社会人に優しいツアー日程。素晴らしい。ありがとうございます。

2nd stageでは、ちょうどこの日にCDジャケットの色校正が出たようで、現物をチラ見させてくれた。

「singularity=特異点」という意味で、このコロナ禍の2年間で少しずつ制作していて、とてもしっくりくる言葉だったとのことだった。なるほど、確かに今のこの2年間は、世界中の誰もが特異点にいる。そういうときに生まれた楽曲が詰まったアルバム、楽しみでしかない。

MCの最後で、「森田さんも中畑さんもめちゃくちゃすごい人なんで、ライブ見に行ってみてください!」と猪狩さんが言った流れで、小西さんについても「めちゃくちゃいいベース弾くんで」と言いうと、小西さんも猪狩さんのことを「めちゃくちゃいいボーカルなんで」と言った流れが最高すぎた。愛があふれていた。

アルバムのティザームービーも公開され、曲目とともにDignityも解禁となった。

新幹線でおいしいビールが飲みたい!