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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『Re:萩ろっく!』 at 2024.09.29 石彫公園(山口県萩市)

『Re:萩ろっく!』
2024年9月29日(日)@山口県萩市・石彫公園
出演時間:16時10分〜16時50分

tacicaの新譜『AFTER GOLD』に収録されているいくつかの曲が初披露されたのも、この4年間の弾き語りです。「夢中が初披露された時はこんな感じだったのか〜〜」といったことがわかる一冊なのでぜひ。


セットリスト

リハ:Silent Frog(2008年『parallel park』)
01. wondermole(2012年『newsong e.p.』)
02. ぼくら(2023年miniAL『YUGE』)
03. ordinary day(2018年Sg)
04. ハイライト(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
05. aranami(2020年Sg)
06. LEO(2014年Sg)
07. ダンス(2022年AL『singularity』)

猪狩さんの出番は最後から二番目。
16:10〜16:54の45分ほど。

会場のことなど

今回の遠征地は山口県。通過したことはあるけど、上陸したのはおそらく初。

台風が発生していて若干心配だったけど、全く影響なし。むしろ完全に真夏で暑かった。1ヶ月前は大変だったので、心穏やかに遠征できる喜びを噛み締めた。

フェス会場は、萩城跡エリアにある石彫公園

森を抜けると芝生が広がっていて、キッチンカーが5〜6台出店。焼きそばやバーガー、スイーツ、アルコールなどなど。ここまでのエリアは入場券無しでOK。この林の先がライブ会場になっている。入場後はリストバンドがあるので、出入り自由。

機材チェンジ中は、この芝生エリアで大道芸人の方がパフォーマンス。
写真右手のオレンジのテントエリアは、出演アーティストの物販コーナー。

入場して奥に進むと、目の前に広がるのは日本海!ステージから海を臨むという他のフェスにはない絶景ロケーション。到着した瞬間に、わぁ!!!と声が漏れた。

雲ひとつない快晴。こんな感じで目の前に海が広がっていて
芝生の先は崖なので海には降りれないけど、その分、見晴らしが良い
ステージはこんな感じ。右側が海

写真のとおり、カンカン照りで直射日光が厳しかったけど、乾いた風も吹いていたので木陰にいる分には快適に過ごせた。

セットチェンジが30分ほどあるので、パフォーマンスが終わるたびにみんな木陰に退避。キッチンカーに行ったり休憩したり、ゆるやかに楽しむスタイル。ガチガチのフェスではなく、手作り感のあるまったりとした空気感が心地よかった。

日差しが強かったので日傘があったほうが良かったのと、レジャーシートなどがあると、よりのんびりできたと思う。小ぶりのテントを持ち込んでいるグループもあり、楽しそうだった。

キッチンカーはあるものの、自販機は公園内には見当たらなかったので、熱中症予防にペットボトルを持参するなどの準備は必要。

トイレは公園内に公衆トイレがあったのと、キッチンカーエリアに仮設トイレが設置されていた。

感想など

15:37ころ猪狩さんが登場し、セッティング開始。リハがあることがわかってるからか、tacicaグッズを身にまとった鹿の仔たちがどこからともなく現れてステージ前に集結。20人くらいいただろうか。心強かった┗┻( ・⊥・ )┻┛

Silent Frogを歌いながら、「もうちょっと上げてください」「下げてください」などボーカルやギター、返しの音量などを細かく調整。10分ほどでセッティング完了。「(後ほど)よろしくお願いしまーす」と猪狩さんが言って一旦はける。

16:10に再び登場。吉田松蔭の手拭いをバッと客席に見せるように掲げて登場。自分でそんなことをやっておきながらちょっと照れていたのがキュートだった。服装は黒のTシャツにパンツ、グレーのニューバランス。

wondermoleからスタートし、続けてぼくら。後半の、たたみかけるような展開がやっぱり好き。

空港から会場までスタッフさんが送迎してくれたようで、いろいろと話をしたそう。「このあたりは台風や地震などの災害が少ないって聞いたけれど、コロナ禍以降、よく歌うようになった曲。なんてことない日というタイトルの曲を歌います」とordinary day。歌い始めたときから心地よい風が吹いていて、大サビのときに強い風が吹いて、映画館の4DXかと思うほどむちゃくちゃ気の利いた演出でぞくぞくした。屋外ならではの醍醐味。

猪狩さんも時折、海のほうに視線を送ったりして気持ちがよさそうだった。日差しが強くて汗だくにもなっていたけれど。

そのあともハイライトを歌っているときに遥か頭上を鳥が舞っていて、自然の中ならではだ〜〜〜と鳥を見つめつつ、歌声に耳を傾けつつ気持ちが良かった。

逆光でチューニングのモニターが見えなくて苦戦する場面も。みんなで見守った。

波の音を聞きながら聴くaranamiも絶品だった。この曲はしんどい時期に聴いていたので、いまだに泣きそうになってしまう。弾き語りでも歌うのは珍しいので嬉しかった。

「2009年12月三大博物館、フジファブリックとトライセラトップスとの対バンをやって、そのときにフジファブリックでドラムを叩いていたのが、刄田さん。ツアーTシャツ着てくれていたのがむちゃくちゃ嬉しくて、終わったら絶対話そうと思ってたら、刄田さんが忙しすぎて出番終わったらもういなくて話せなかった。それ以来ぶりの今日です。お礼を言えて良かった」という貴重な話も。

今回のライブで強く実感したこととして、「何を歌ったか」も大事なんだけど、「どこで歌ったか」もむちゃくちゃ大事。特に野外だとそれが顕著で、やっぱり自然の中だと聴くほうとしても使う感覚が増えるので、そのぶん感じるものも多い。今後もますます、野外ライブには欠かさず行きたいぞ!!という思いを強くした。

一度行ったから、もうこわくない。来年もよろしくお願いします!

おまけ(山口観光)

とにかく行くのが大変だった!今回は珍しく二泊三日の旅程。普段はできるかぎり最短の旅にすることを心がけているけど、今回は前泊・後泊というフルフルのスケジュール。

位置関係をおさらいしておくと、山口宇部空港から新山口駅まで高速バスで30分ほど。新山口駅から萩市(東萩駅)までバスで1時間ほどの距離。しかもそれぞれバスの本数が限られているので、あらかじめスケジュール立てておかないと詰む。

萩市内も循環バスが走っているものの、基本的には車移動が前提の街。なので、空港か新山口駅からレンタカーというのが一番効率よく動けると思う。

いずれのバスもICカード(Suica、PASMO等)が使えるので、現金がなくても安心。乗るときにピッ、降りるときにピッ。

ちなみに、東萩駅から会場の石彫公園までは、距離にして4キロ弱。循環バスかタクシーだけれど、自分は城下町の観光と散歩も兼ねて、てくてく歩いて会場まで行った。

東萩駅前。
バスロータリーとタクシー乗り場がある。
バスは基本的にここから発着

秋芳洞と秋吉台

ライブの前日に観光をした秋芳洞秋吉台は、新山口駅から直通のバスが運行しており30分ほどの距離。

鍾乳洞に入る前に小川を通り抜けていくのだけど、
緑と川のせせらぎが気持ち良くって、それだけで癒された
秋芳洞は、往復で1時間くらい
もののけ姫のラストシーンみたいな光景
ここが秋吉台
秋芳洞の途中で地上に行けるエレベーターがあり、こんな丘に行けてしまう。
とにかく広大。パノラマビューで、ずっとずっと向こうまで緑が広がっていた。
これは行かないとぜんっぜん伝わらない
名物らしいごぼう麺なるものをいただいた。
香り高く美味だった

萩市・城下町エリア

萩市は日本史に疎くても誰もが知っている幕末の志士を輩出した街だったことに到着してから気づかされた。

「東京にも松陰神社があるよね」と猪狩さんが語っていたけど、
萩市は吉田松蔭が生まれた地らしく、
お土産に使われまくっていた
ちょうどマジックアワーの時間帯で、空が美しかった
他にも、木戸孝允の生家とか
入館料100円でおうちにお邪魔できちゃう
高杉晋作の生家とかとか
こちらはお庭から覗く感じ

菊ヶ浜

石彫公園の手前にある菊ヶ浜
そもそも海に来たのが20年以上ぶりなので、
砂浜と波にテンションが上がった
ナニユエくんもよろこんでた

普段はライブ遠征してもろくに観光をしないのだけれど、今回は時間に余裕があったのもあり、自分なりに観光を楽しめた。二泊三日は長いだろうと思ったけど、意外と気持ちのリフレッシュにもなって思い出深いライブ遠征のひとつになった。

新山口駅で時間つぶしをしている図。
コンビニがあるくらいでチェーンの飲食店などは無く
大都会東京などとは違う時間が流れていた


新幹線でおいしいビールが飲みたい!