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稽古日記 11月23日 との

はじめまして。
今回の公演で演出助手を務めさせていただいております、とのと申します。

11月23日 稽古日誌



今日は公演の会場となる象の鼻テラスの下見へ行った。
16時半ごろ 象の鼻パーク。海に向かって右には山下埠頭とベイブリッジ、左には赤レンガ倉庫が見えるとてもいい場所。海の方からくるひんやりした風、土曜日なので家族連れも多く、夕方になりかけの空を見ながらやっぱり本当にいい場所だな〜と思いながら象の鼻テラスに入る。

日中営業の象の鼻カフェで下見の前に笠木さんと打ち合わせをした。一人で演劇を作ることについて、笠木さんは(私から見て)まあまあなんてこともないようなふうに語るけれども、やっぱりこれは本当にすごいことだ。自分がやったら絶対に破綻するとも思うし、たくさんの大変なこと、たくさんの仕事を抱えながら人と関わり合って演劇を作り上げる、という強さは、上演の時にはまるで息をひそめてしまう。

かさぎさん

17時すぎ、カフェの営業終了後、みんなで机をよこにはけて椅子を並べる。普段はそこにあるのが当たり前で、当たり前の使われ方をしている物の居場所を変えるのは教室の大掃除みたいで楽しい。外は真っ暗、海のほうのいろんな光が窓に反射している。
みんな駆け回りつついろいろな調整をしながら、舞台で演技をしてもらう。大きな会場だと、役者さんたちの声もまた違った表情を取り込んでいくように思える。単に反響があるだけじゃなく、それに象の鼻テラスの場所も相まってなんだか大切な儀式が行われているかのような空間になっていく。

すべてのことが常に起こり続けている、生きているし当たり前なのだけども。作り手だけじゃなくて会場に足を運んでくれる人、そのつもりの人、まだ会ったことのない人、の人生が重なる未来の地点を打つ、演劇って素晴らしいなと思う。(との)


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