【俳優紹介】橋本和加子
橋本和加子 WAKAKO HASHIMOTO プロフィール
大学生の頃、宮沢章夫の授業公演で初めて舞台に立つ。2010年に今野裕一郎とバストリオを立ち上げ、制作と出演を担う。2021年より知床・斜里町の芸術祭「葦の芸術原野祭」の実行委員として運営に携わる。
笠木泉です。本日から今回出演してくださる俳優の皆さんをご紹介させていただきます！
まず第一弾はバストリオの橋本和加子さん。和加子さんとは遊園地再生事業団で知り合いました。今回ご一緒させていただき、その明るさとその命の強さに日々感服。和加子さんの存在が私にたくさんの言葉を書かせてくれました。和加子さんでなければ、きっと書けなかったなあ。感謝の気持ちでいっぱいです。
「世界中に今の和加子さんを見て欲しい！」 そんな思いで一緒に稽古をしています。
演出助手とのちゃんの質問／返答する橋本和加子
との「演劇を続けるきっかけになったこと、また、続けていこうと思ったタイミングについて教えてください」
橋本「はじめて舞台に立ったときかもしれません。それは、大学生の頃の宮沢章夫さんの授業公演でした。確か初日を迎える前日くらいのタイミングで宮沢さんがある人にあるシーンで歌を歌う演出をつけたことがあったんですね。それで、本番ではその人は歌を歌ったんですが、そのとき、空気がガラリと変わったんですね。これまでの稽古の時間で見ていた景色とは全く違っていて、それはとても良い方に変わっていました。私は舞台に立ちながらその瞬間に立ち会い、とても感動していて。こういう景色が現れたりするから続けているのかなと思います。」
との「1番よく食べているお菓子について教えてください」
橋本「お菓子ではないですが、”一本満足”が好きでよく食べています。私は1秒でも家に長くいようとしたり、前後に予定を詰め込みすぎてしまったり、一つの予定の前に余裕を持って動くということが全然できなくて、ぴったりの時間に到着しようとしてしまうので、外に出るとご飯を食べるタイミングが難しいんですね。そんなときに食べています。茶色、白色、黒色の三色があって味は見たまんまのミルクチョコ、ホワイトチョコ、ブラックチョコですが、茶色と白色がおいしいですね。いつも慌ててコンビニに駆け込んで一本満足一本満足...と探すのですが、パンとかおにぎりのようにわかりやすい場所に陳列されてなくて、店の片隅にこじんまりと展開されていることが多くて、いつも店内を2〜3周して見つけます。」
との「今までの人生の中で1番重要だったと思う出来事について教えてください」
橋本「ひとつひとつが大事ですよね、難しいですが、自分にとっては表現を始めるきっかけになったのが京都の大学時代なので、そこですかね。当時は恥ずかしくて内緒にしてたのですが、私は補欠入学なんですね。高校3年生の春、不合格の通知を目にして、浪人の日々のための準備を進めていました。近所にできた国道沿いの、新しくできたトンカツ屋に面接に行って、週5勤務も決めて、絵画教室の先生にも「来年もよろしくお願いします」と挨拶もすませていました。意志の弱い私が1年間挫けずに大学入試に向けて頑張れるんだろうかと不安を感じていました。そしたら、大学から電話がかかってきて、ひとり入学を辞退した人がいるから一席空きましたけど、どうします？ということでした。そんなことあるのか？！と信じられない気持ちでした。即答で入学を決めました。今考えるとあのとき浪人してたらきっと今とは全然違う人生になっていただろうなと思うので、出来事としてはそれが一番重要なことだったと思います。」
笠木「見にきてくれる人へ一言どうぞ！」
橋本「今これを書いているのは本番までまだ一週間と少しある日です。最初に集まった日からあっという間に時間が過ぎています。確か、この作品にまだ自分が参加することも決まってなかったタイミングかと思いますが、笠木さんがどこかに新作に向けての文章を書かれていて、そこには覚悟が滲み出ていました。私はそれを読んで、笠木さんは本当にこの一回にかけていると思って、さらに好きになりました。しかも言葉だけではなく、実践するのが笠木泉という人です。戯曲の中にも「人生は一度きり」という言葉が出てきます。この公演も一度きりです。同じ上演は二度とないので、ぜひこの一回に立ち会ってもらえたら嬉しいです。象の鼻テラスでお待ちしています。」
スヌーヌー一同、象の鼻テラスでお待ちしております！
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