四つ葉のクローバー
敷き詰めたように群がっていたクローバー。
日差しの強いところはすでに花びらも色褪せているのに、まだ蜂には十分に用が足りると見える。
そっと見ていると花をわたり飛ぶものが何匹もいる。
普通に歩いていると気づくこともなかった。
現在の子どもたちは四葉のクローバーに興味などあるんだろうか…
ふとそんなことを考えてしまった。
ずっと昔にガロが歌っていた「四葉のクローバー」は、かまやつひろしさんが作った曲だったなあなんて、そんなことまで思い出してしまう。
かれこれ50年も前になるか、半世紀だな…
その当時はしゃがみ込んで四葉のクローバーを探していた女の子をよく見かけた気がする。
半世紀経ってもクローバーは毎年何事もないように咲く。
ましてや群生する葉っぱの中から四葉のクローバーを探す人がいることなど興味もないはず。
小さな蜂との友情のほうが大切かな?
公園で先ほどの花たちと向かい合わせの場所には木陰に咲くクローバー。
これらはまだまだ美しい白さを揺らして葉っぱの海に浮いているよう。
この先は自分たちに任せてねとでも言うように。
珍しく網を持って蝶を追っている男の子がいる。
こんな風景があることが嬉しくなる。
※ 投稿後しばらく後、真夏日になろうかという日
その公園の植え込みは自治体によって草刈りが行われた。
哀しいかなクローバーたちは雑草だったのだろう。
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