岡田監督は何を考えどうしたいんだろう
2024年7月19日の試合に見えたもの
阪神vs広島 甲子園
なんだか岡田監督がどうしたいのかがわからない試合だった。
しばらく前にある野球解説者がこう言っていた。
「阪神はそろそろ殿様野球をやめた方が良い」と。
かねてから岡田監督は「動くが負け」という持論があるそうだ。
しかし、この2024年のタイガースはとにかく点を取れない。
岡田監督の「動くが負け」という考えは、「弱いチーム」を率いたときの考え方ではないようだ。
だがどう見ても2024年のタイガースは強いチームではない。
バッターはストレートに振り遅れて、右バッターは1,2塁への内野フライか、少し飛んでのライトフライばかり。
岡田監督が常々言う「前で打て」ができない。
力がないのか、技術がないのか、岡田監督が昨年「もっと強くなるよ」と言っていたようには、誰もレベルアップしていないように見える。
この日、タイガースは初回に0アウト1,2塁の好機を作る。
そこで3番の森下選手はあえなく詰まったライトフライ。
「動くが負け」の岡田監督は何もしなかった。
とにかく点を取れない、肝心のときに打てないチームだ。
であればランナーが近本、中野の俊足選手であれば失敗したところでヒットエンドランをを仕掛けても良さそうだ。
確かに初球を打ち上げられては何もできないというところだろうが、例えばバントであっても打つ手はなかったのだろうか。
確かにタイガースの未来を担わなくてはならない森下選手だけに岡田監督は考えさせ勉強させ、自分で答えを導き出すことを望んだのに彼が応えられなかっただけなのだろう。
当然のように0アウト1,2塁であったが何の問題もなく無得点で終わった。
7回も然りだった。
0アウト満塁の好機を作って、打者は坂本選手。
1点のビハインドであれば最低でも1点は取らねばなるまい。
私には失礼ながら坂本選手で1点が入るとは見えなかった。
広島は内野手が前進守備であればせめて外野フライでも、というところだろうと思う。
しかし、ここでも岡田監督は何も手を打ったようには見えなかった。
「動くが負け」
やはりチャンピオンチームだから動かないのか。
坂本選手はショートゴロでホームゲッツー。
やはり点は入らなかった。
坂本選手に外野フライを打つ技術がなかったのが答えなのだろう。
だが、これほどまでに点を取れない打線であればこの試合きっと最後のチャンスになるであろう。
代打を選択すべきだったと考えるは私が素人だからの結果論だろうか。
スクイズと見せかけることもなかった。
もしかすると前の解説者の「阪神はそろそろ殿様野球をやめた方が良い」という言葉の通り、岡田監督はチャンピオンチームとして殿様野球にこだわっていると言われても仕方ないように見える。
「動くが負け」の持論に反することになるのだろう。
岡田監督はとにかく優しい。
しかし、まずは岡田監督が「弱いチーム」だと自覚することだと言われているように見えてくる試合だった。
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