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出会いの運

今日も今日とてU9。少しずつ話が聞けるようになったかな?という感触は全くなく、絶望感を感じてもおかしくない状況です。

その中で、時間がかかるものだから辛抱強く伝え続けいくしかないと言い聞かせて、希望を持とうとしているのはこれまでの経験から出てきたある程度の余裕とも言えるのかもしれません。

ただ側から見れば「実直にやろうとするアジア人」が「スペインの元気一杯ワンパクキッズ」に手を焼いている、そんな感じです。

詳しくはこちらを読んでみてください。


今日は初めて大会に参加した話。

グループリーグでは6チームが参加しており、全4グループ。2コートしかない会場なので長い1日の中で、短いプレー時間で結果を出さないと上に行けないという大変な日。

1個下のアトレティコ・マドリードには残念ながら0-1。
ただそれ以外は3勝し、残る最終戦に引き分け以上でトーナメントに行ける状況で、1-2の敗戦。

結果こそ残念だったものの、敗戦からのカムバックや試合の振り返りを言葉にして伝えることなどそれぞれがそれぞれのポジションで大きく成長しながら、勝ちが多かった日になりました。

キッズたちはギャン泣きでしたが、僕はこういう経験をしていきながら大きくなっていくんだなとその様子を目に焼き付けておきました。


そんなサッカー面で学ぶことが多いこともある中、一番は保護者の人たちとのコミュニケーションも積極的に取れて、収穫がとても大きかったです。

何よりも全員優しくて楽しくて、理解がある人たち。
会場も交通機関を使うと3時間かかるところなので、ディレクターから勧められ、とある保護者に恐る恐るメッセージを送ると、家に近い人に乗せてもらえることに。

それ以外にも常に「ご飯は食べた?飲み物は飲んだ?何かいらない?何でも言ってね?」と試合が終わるごとに心配をしてくれたり、

とあるお父さんは僕を近くに呼んで、「サト、いいかい、俺は指導者の批判は絶対しない。その代わり俺の意見としてはね、、、」とリスペクトを見せながら、これまでのチームの背景なども混ぜて、マネージメントの方法を教えてくれたり、

またとあるお父さんは、「保護者と話すの大変でしょ、みんな熱心だからね。でも君がコーチなんだ。最終的には君が信じていることを貫けばいい。」と背中を押してくれたり。


親の立場からすれば、自分の子供が一番なのは当たり前です。その中でスポーツに関わって、活躍してもらいたいという期待と希望があるからこそ、上手く行かなくて不満が溜まることも少なからずは絶対起きる。

コーチとしてそれを無視して、ピッチの中だけに目を向けることはとても簡単なことです。

だけど、それは僕が一番やりたくないこと。

しっかりとそれぞれの意見や考え方、向き合い方を一回は受け止めて、それを一緒により良くする為に方法を模索していく。

今のチームの保護者の人たちとも、もしかしたらいつかぶつかる時が来るかもしれない。

だけど、もしぶつかったとしても、しっかりと話し合って、落とし所を見つけることが出来るだろうな、そんな安心感を今回の大会で感じ、改めて人に恵まれているなと感じた週末でした。

この支援は必ず誰かのありがとうに。