#1 人生観
約29年ほど人生を過ごしてきましたが、30代を前に将来の在り方について具体的に考えることが増えてきました。年齢、時代、周りの環境、これまでの経験など色んな要素が混ざりあって、結果「生きていくって何?」が僕の頭の中を大半を占めています。
中学校までは日本の教育を受けて育ってきたわけですが、“良い学校に行って、良い大学を卒業して、良い会社に行って、良い生活を送る” というテンプレートには全く興味を示せませんでした。飽き性な性格が魅力も何も感じなかったんだと思います。
高校生になるタイミングで海外に出ると、周りのことよりも【自分とは何か】を考える機会がたくさん増えました。日本人とは?を日常生活で考えさせられる場面があったり、アイデンティティーについて考える授業もあったり、思春期真っ只中で将来について考えたり。
それまで向けてこなかった矢印を自分の内側に突きつけられたことで、まだまだ若い当時は選択をして捨てた方に想いを馳せたり、何者でもない自分の無力さに嘆くことが多々ありました。
ただ、徐々にそういう感情や自分の置かれた状況と向き合っていく内に、目指す方向が見えてきたのも事実です。好きなこと、嫌いなこと、それぞれの基準を把握するようになってからは判断が楽になり、前に進みやすくなりました。
そこからかれこれ10年近く。色んな人たちと出会い、様々な価値観に触れ続けてきたわけですが、振り返ると常に「あなたはどう?」という質問を問い続けられていた気がしています。
「競技経験無いのにコーチになるって、かなりの覚悟がいるよ。」
「夢追いかけてて凄いよね。」
「そんな収入で親は何にも言わないの?」
「サッカーだけじゃ食っていけないよね」
「結婚とか考える?」
「〇〇のところ子供産まれるらしいね。」
「頑張ってきてよ。」
「今まで本当にありがとう。とても寂しくなるよ。」
「日本人てそうなの?」「海外行くとそうなの?」
仕事やプライベートのこと、肩書きや地位、能力、感情、文化の違い、世間との違い、あらゆる角度からの言葉を通り抜けてきました。
それに対して僕はどう思うのか。何が良いのか悪いかは全くわかりません。正解のない問いです。その時々では答えを出しても、しばらくすればまた変ります。5年前の僕の答えは今の僕の答えとは違うことなんていっぱいあります。
でもいつも答えが違うとしても、結局目指すところは同じでした。それは «幸せに生きること» 。これからも変わらないです。
一生懸命本気で何かに挑戦することも、頑張れずにだらけてしまうことも、頑固に意志を突き通し続けることも、周りを気にしすぎて自分を見失うことも、隣の芝を見て憧れてしまうことも、欲のままに行動することも、どうしようもないことにイライラすることも、気の合う知人とくだらない話でツボに入ることも、全て自分です。
それぞれの自分を認識して、受け入れてあげる。そして積み重なる価値観に照らし合わせて「私」を作っていくことは一生かかる作業なんじゃないかな、と今は思っています。
これもまた数年後には変わっているかもしれません。しかし、これまでの道のりを忘れずに「あなたはどう?」と問い続けることで、人生を自分らしく全うできる気がしています。
この支援は必ず誰かのありがとうに。