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#8 フィルムと登る渋谷

こんにちは。
暑い季節が本気を出してきましたね。

お盆で静かな朝とか、休みの人が増えたり、
入道雲とかよく晴れた空とか、
本当に夏が来たんだな、とわくわくします。

ただ、夏らしさを喜ぶ反面、暑さで夜も上手く眠れず、世の自粛ムードなどで、知らぬ間にストレスが蓄積されている気もします。

そのせいか先日、唐突に「あ、会社休もう」と思い、気がついたら勤務表に休みを入れていました。まぁ、午後休暇なんですけど…。

目的地は、写真家石川直樹さんの展示「EVEREST」を見に行くことにしました。

石川直樹さんは東京オペラシティの展示からファンになった写真家さんです。
その展示は(付き添い含め)3回行ったおかげで、今でも脳内再生できるくらい残っています。

撮影地は、北極、南極、K2、エベレスト、ニュージーランド、ポリネシア、知床半島、と自然かつ極地ばかりです。中でも、K2の吸い込まれるような深い青の写真が好きです。
……あと北極の色が少ない写真と、緑が深いのと、赤く染まるアレとコレとソレとか…笑。

同じ機材を使えば私も素敵な写真撮れるかな!と思いましたが、使用機はプラウベルマキナ67という中判フィルムカメラで、値段を見てそっと目を閉じました…。

でも、よく考えると、山岳地などの極地で撮影するのに、10枚でフィルムが終わる中判カメラを愛用するって凄いですよね。
面倒ごとも愛せるそんなところ含めて、中々にロマンがある写真家さんだなぁと思います。

というわけで、早速長くなってしまいましたが、今日は、展示のお話と写真、展望台の写真を載せようと思います。

「フィルムと登る渋谷」
Film Never Die IRO200

写真展「EVEREST」
(写真家石川直樹)

会場は渋谷スクランブルスクエア46階、SHIBUYA SKYです。

渋谷の一番高いビルで、エベレストの写真
それぞれの高さは比べ物になりませんが、不思議なもので、渋谷からエベレストが繋がっているような気持ちになってしまいます。

事前予約で昼間に訪れましたが、この時間選びは半分失敗で半分成功だなと思いました。
理由は後ほど。

山の写真を撮影場所毎に、ピラミッド型に積み上げています。天辺が山頂。

場所毎の撮り方は自由で、上から俯瞰したり、立った時の目線だったり、見上げたり、様々な角度の写真が一つの山として形作られています。

以前、この方法で並べられた富士山の写真を見た時から好きな展示方法で、展示会場でしか見れないものです。

この写真は、日中で日差しが強いこともあり、かなり白飛びしてしまいましたが、これはこれで面白い発見がありました。
写真が反射すると、渋谷の景色が写真に映り込み、エベレストと日本の都会が混ざり合うという、思わぬ光景になるんです。

石川直樹さんのコメントの通り、私も自分がいる場所から遠くに旅することが出来たのではないかと思います。

『渋谷から見渡した空の先に、ヒマラヤがあり、大地に根差した暮らしをシェルパたちが送っている。それを思うだけで、窓の外に広がる都市の風景が少しだけ変化するんじゃないか。「今ここ」のことを考えるため「ここではないどこか」を思う。そんな展示になればいいと思っています。』
(渋谷スカイHPより)

本当はスカイツリーを撮ったのですが、見事に消え去りました。

これで展示の様子は以上で、この後は渋谷スカイ内を散策した時の写真を載せていきます。

展示風景は是非会場で見てもらいたいですし、今奈良の美術館でも展覧会開催中みたいです。羨ましい。

PARALLEL WINDOWS』(視点の窓)という画面で、パネルの前にも立つと、目の前の渋谷の景色が歪んで姿を変える仕掛けです。
この写真は万華鏡みたいですが、他にも様々な変化を見せてくれて、かなり楽しめます。

屋上にあがりました。
高いところから見える都市の風景は海みたいだなとよく思います。
特によく晴れた日は地平線が滲んで曖昧になって、夕方になると光が水面みたいな輝き方をしますよね。いつかそんな気持ちが伝わる写真を撮りたいですね。

真下を見るとぞわぞわしますね。

いつもは下から見上げているものが、全部自分より小さく見えます。謎の優越感。

展望台って謎にわくわくするし、ずっと眺めてられますよね。

ちなみに今回の写真展は『「視点を拡げる」をコンセプトにしたSKY GALLERY EXHIBITION SERIES』の第一回の展示らしいです。

今後も色々楽しい展示がありそうですし、展望台だけでも楽しいし、他のデジタルサイネージもかっこいいので、皆さんよければ是非。

では、最後まで見てくださりありがとうございました!
今回は写真少なめで、文章が長くなってしまったのに、ここまで辿り着いた方には本当にありがとうの気持ちで一杯です…。
是非また遊びに来てください。

最後に渋谷の写真でお別れです。

スクランブル交差点から拡がる道。

おわり。

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