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『プリ機』の歴史と変遷。女の子の‘欲望’を叶え続ける、魔法のボックスの秘密
【目次】
■はじめに
■『プリ機』の歴史
・1995年~ プリントシール機の登場
・2000年前後 美白のプリ機が人気
・2006年~ 「デカ目」ブーム到来
・2011年~ ナチュラル志向へ
・2016年~ 「なりたい顔になれる=盛れる」の時代
■おわりに
■はじめに
女の子の「かわいくなりたい」という想いを、まるごと叶えられる魔法のボックス『プリ機』。
時代が変化し、女の子の「かわいい」がどれだけ多様化しても、プリ文化が衰えない理由はどこにあるのでしょうか?
今回は、『プリ機』にスポットをあて、その歴史と変遷を追っていきたいと思います!
■プリ機の歴史と変遷
約5年ごとにプリ機の歴史と変遷を追っていきます。
プリントシール機初期から現在まで、どのような変化があるのでしょうか?さっそく見ていきましょう!
【1995年~ プリントシール機の登場】
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(出典:JAIA「プリントシール機 20年史」)
初期のプリントシール機は、1995年に登場した『プリント倶楽部』です。
登場した当初は、何をする機械なのかが分かりづらく反響があまりなかったそうですが、翌年の1996年には、当時の若年層に人気を得てプリクラブームが始まります。
1998年には、ギャル全盛期を迎え、ルーズソックスなどもしっかりと写る全身プリがブームとなりました!
【2000年前後 美白のプリ機が人気】
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(出典:JAIA「プリントシール機 20年史」)
2000年前後は、浜崎あゆみさんがブームとなり、「白く写ること」が主流になりました。これに伴い、美白のプリ機が人気を集めることになります。
2003年以降になると、プリ機の背景合成や落書きを楽しめるようなバラエティ豊かなプリ機が続々と登場し‘遊びの要素’がより重視されました。
‘遊びの要素’に関しては現在とそれほど変わらず、受け継いでいる部分であるといえますね!
【2006年~ 「デカ目」ブーム到来】
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(出典:JAIA「プリントシール機 20年史」)
2000年前後から、「デカ目」ブームが到来します。
当時のファッション雑誌なども‘目ジカラ’を意識したメイクを多く取り上げており、女の子達のかわいいの基準が「目」であったことや「いかに目を大きく見せるか」に魅力を感じていたことがよく分かります…!
現在のプリ機と比較しても、目がより強調されたものが多い印象です。
【2011年~ ナチュラル志向へ】
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(出典:JAIA「プリントシール機 20年史」)
2011年~以降は、アイドルブームなどによりそれまでと全く異なる「ナチュラル志向」へと転向しました。
加工重視よりも原画重視となったプリ機は、「自然に盛れる」ことがより重視され、肌の質感にもこだわったプリ機が登場するようになります!
この時期から、現代のプリ機の要素に近づいているように感じます。
【2016年~「なりたい顔になれる=盛れる」の時代】
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2016年~現在にかけては、「なりたい顔になれる=盛れる」の時代となり、多種多様な‘かわいい’を叶えられるプリ機が多く登場します。
また、細部まで加工できることへの需要も高まりました。例えば、乱れた前髪を修正し整えることができるプリ機など…!
女の子の‘欲望’をまるごと叶えられる魔法のボックスは、今後も変化し続けること間違いなしですね。
■おわりに
今回は、『プリ機』にスポットをあて、その歴史と変遷を追いました。
プリントシール機登場初期と現代のプリ機を比較すると、プリントシール機自体の性能が上がったのはもちろん、多種多様な「かわいい」を叶えられるものへと変化したことがよく分かります。
次回は、このような歴史や変遷を踏まえたうえでこれから先どのようなプリ機が流行るのかを予測していきたいと思います!
株式会社エイチジェイ SNSマーケティング事業部 大野陽菜
https://jaia.jp/wp-content/uploads/2020/04/JAMMA-PRI3.pdf