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(制作記)量産型百式改 その4 ~学び多き塗装からの完成!~

前回の投稿から1ヶ月弱経ってしまいました。
ようやく完成したので紹介と今回は色々学びもあったのでそれも共有できればと思います。

完成披露の一周動画

まずは定番の一周動画から
こちら

前回の金色オーディションの結果、メイン:GXブルーゴールド、サブ:EXゴールドで同じ金でもアクセントをつけることにしました。
内部フレームはお手本のカラーレシビ(マボガニー45%+ホワイト25%+ブラック20%+カーキ10%)を参考にマボガニーとジャーマングレーを半々に黒少々にして少しグレーを強めに出してみました。アクセントのグレーはガイアノーツのニュートラルグレーⅢに近い白黒半々くらいにしてます。
これがまたいい感じの色合いになってくれて満足。最近ジャーマングレーの魅力に取りつかれてますw

全体写真

左:塗装後、右:塗装前

このキット、ベースが百式Ver2.0なので、百式にもできるということで、オリジナルと並べて見ました。

共に左:今作、右:百式Ver2.0

外見は当然同じw
今作は量産型ということでフロントスカートにナンバーデカールを貼ってあります。量ちゃんは黒下地のゴールドにクリアを厚めに吹いて研ぎ出ししてるので、テカってるけど、色的には重厚感がある。一方オリジナルは銀下地+クリアイエローキャンディー塗装の半光沢フィニッシュなので、量ちゃんのと比べると煌びやかですね。

金色の表現(成功と失敗)

今回は外装を艶有メタリック、内部フレームは艶消しにすると外部装甲との差がありすぎるので半光沢にしました。

メタリック塗装の下地について

今までメタリック塗装は黒下地にすると重厚感が出るというので、黒サフの上から塗装してたのですが、どうも光沢感が出ないなぁと思っていたら、下地を光沢にするかしないかで上に載せるメタリックカラーの光沢感に差が出るという記事(リンク)を見つけました。
メタリック塗料って小さな金属粒子と顔料が混ざっているので、下地の色が反映されやすいんですよね(隙間が多いイメージ)。なので、下地をグロス(光沢)にすると上に乗るメタリックも光沢感が出るし、逆にサフのようにマットを下地にすると光沢が抑えられるという理屈です。
今回はテカテカにしたかったので、下地にはクレオスのGXウィノーブラックを使いました。差は歴然と出て、きれいにテカってくれました。

クリアコートの希釈液(今回の失敗)

艶テカにする点では成功したのですが、失敗したこともあります。
上の写真の手の上のあたり、金が若干にじんでるというか変色している部分があるのわかるでしょうか?
これはクリア塗料の希釈液にリターダー(乾燥を遅くさせる)が入ったものを使ったせいで、せっかく乾いた金の塗装膜を溶かしてクリア層ににじみ出てしまった結果です。
リターダー入りの希釈液のメリットは感想を遅らせることで塗料が均一に面に乗るところなんですが、これにだけ目が行ってしまったために下の層の滲みを誘発してしまったんですね。
今まではリダーダーなしの希釈液を使っていたのですが、クリア層は早く乾燥させるというのがポイントだというのを学びました。

パール塗装の(自分としては)新たな表現法

今回二つ目のこだわりポイントはビームライフルや外部装甲からちらっと見える部分のブルーグレーメタリックと呼べばいいのかの部分です。
これはTwitterフォロワーの方に教えてもらった塗装法です。

材料はムーンストーンパールと色の源

色の源(クレオス、ガイアだと純色○○)は色の3原色ではなく光の3原色の理論に則ったものでベースの色に混ぜた色がきれいに乗るものです。
今回はシアン(青)にムーンストーンパールを入れたものを各所に使っています。

上の写真は似たような色ということで比較をしたものです。
見てもらってわかるように左のアイスシルバー(青っぽい銀)と比べて色調は同じですが滑らかで光沢感もあるいい仕上がりになります。かといってアイスシルバーがダメというわけではなく、金属感を出したいときにはやはり左を使うなど使い分けが重要かなと。今回はテカリ重視なので、右を使っています。
純色系はシアンの他にイエロー(黄)、マゼンダ(赤)があり、理論的にはこの3色ですべての色が表現できます。今回はそれぞれ単色で試してみましたが、今度は混ぜて使ってみようかなと思っています。
あと、ベースをパール塗料でなく、クリアシルバーとかにするとどうなるかも試してみたいですね。

各部位のこだわりポイント

①メタルボール

胸のあたりにちらっと見える銀色のがそれです。φ0.8㎜

金とパール+原色以外のこだわりポイントは前回のez8で初採用したメタルボールです。やり方は以下の通り
①ボール口径と同サイズのピンバイスでクリクリとほじる(数か所貫通させてしまいましたがw)
②エッジをなまらせる
 これは丸刃のデザインナイフを穴に突き立てて数周削る感じです。
③メタルボールを埋め込む
イメージは↓のような感じです

これを胸部、ミサイルバズーカに埋め込んでます。
これは他の方もやってるアクセント付けの方法なので、目新しくはないですが、自分としてはあまりやってこなかったので、新鮮です。

②蛍光塗料によるアクセント(思い通りにはならず…orz)

上の写真はブラックライトを当てたものですが、胸のあたりがぽわっと光ってるのが分かりますかね?わかりにくいですよね…w
今回金装甲のスリットからちらっと見える内部フレームは上のブルーグレーメタリックに蛍光クリアを吹いて、サイコフレームのような感じにしたかったのですが、外の金がテカテカなのとスリットが狭いせいであまり目立たなかったのが残念です…

③頭部裏の塗分けとメタルバルカンへの換装

タイトルの通りですw頭部裏面は筆ではなくエアブラシで塗ってます
(筆塗りはどうもムラが出てきれいに塗れない…)
遠目だとわからないところですが、こだわって塗り分けてみました。

成功もあり、失敗から今後に活きる教訓もありで楽しませてもらいました。

次はMGユニコーン行きます。乞うご期待!
では。