#2 海外就職で必要なもの【2/3】(語学力)
海外就職で必要なものは以下3つ
上の順番で並べておきながら前回は行動力について書きました。
今回は語学力についての私見を述べたいと思います。
私の経験則から結論を先に言うと語学力はある程度あれば後は海外に飛び込んでみればどうにかなる。ということ
前回も述べましたが私のそもそもの英語力は低いです。
そんな私からするとネイティブじゃん!というレベルの語学力の人たちですら仕事で躓いており、同じような案件を私は余裕で回していることがあります。
つまり、語学はある程度は必要ですが、そこから必要なのは語学より仕事としての能力になる。また、私はコミュニケーションスキルが高いほうなのでそれも一役買って仕事をスムーズに回している面もあります。
(私の簡易経歴は「#0はじめに」を参照)
そんな気になる私の英語力は(気になってる?)アフリカ行く前の2014年時点でTOEIC280点台、協力隊に応募する上で最低330?必要なので必死に勉強し何度受けても300点未満でしたが、最終的にラッキーパンチ(マークシートの運)で350を取った記憶があります。そのレベルで英語できませんでした。
ちなみにアフリカから帰ってきて受けた2017年秋のTOEICのスコアは520だったかな?まぁ、その程度です。それ以後2021年現在までTOEICは受けていないので分かりません。
アフリカから日本へ帰った約1年後の2018年2月にドバイへ移りました、そこで英語の語学学校に通いながら現地で就職活動を行いました。
日本で1年過ごすだけで英語が口からでなくなっていたのですが、学校に通ってちょっとしたら英語の話し方を思い出しました。
ドバイで就職をした時の会話では、聞いた英語の8割方を日本語に翻訳し、日本語を脳内で用意して、英語に変換して会話していたと思います。
2021年現在、英語で海外の友達と会話はできますし、会話する際にイチイチ日本語に翻訳せず、英語のまま脳に入ってそのまま英語が出てきます。ただし、ネイティブ同士が英語で会話している場合使っている単語、早さが原因で70%以上の会話は分かりません、、、
以上の経験から(TOEICベースでの英語力で判断すると)、昔の私と同じくTOEIC200点台の人ははっきり言ってそのまま海外で働くのはキツイです。働き口はあるかもしれませんが、そのまま海外で働いてもよほどのコミュニケーション力がない限り、英語が育つ時間が掛かりすぎて低所得での就労期間が長引いてしまうかと思います。海外で出会った英語ゼロから海外のホテルで働いて半年くらいで話せるようになった友達もいますが、彼のコミュニケーションスキルは化け物レベルなので真似するのは難しいかと、、、
もちろん、めちゃんこ仕事のスキルがある人で貴方には通訳付けますとか、芸術系とか、プログラミングとか、もっと分かりやすくスポーツ選手とかそういうので飛びぬけて優秀なら語学は低くてもありです、けどそういう人は私の記事を読んでいないと思うし、そっち系の人がどうやって海外に飛び出るのかを私の経験で語れないので話ができません、、、
話がズレましたが、
アフリカに行って私が英語を話すうえで学んだ一番の重要なことは、単純な英語力ではないです。毎日How are you?言ってるだけでも確かにスコアは上がったと思うんですが、それ以上に英語での会話において大きな収穫は、
・ 文法間違ってもいいや!
・ 単語間違ってもいいや!
・ One more pleaseを5回くらい言ってもいいや!
・ Please speak slowly を5回くらい言ってもいいや!
・ 何言ってるか分からなくてもいいや!
この上記5つの精神が身についたことです。そして、上記が身につくことで話すのが怖くなくなり、めちゃくちゃな英語ながら現地の人と友達になれます。そうすると英語を口にする機会、耳にする機会が増えるのでより上達していきます。
ちなみに、アフリカでの活動では一緒に動いてくれる仲間がいたので大丈夫でしたが、現在の仕事で最後の何言ってるか分からなくてもいいや!はダメです。そこだけは潰しこんでいます。相手もビジネスなので、ちゃんとコミュニケーションをとる必要性は理解してくれているので、聞き取れない単語は書いてもらいます。そして辞書使いまくりです。
なので、私からしたら600点以上TOEICで点数取れる人はもうすでに海外で働くうえでの最低限の英語力はあると考えてもらって構わないかと、あとは海外で仕事で英語使いながら上げていくのが効率的だと思います。なんなら500点でもいいかもしれません。
語学力を上げるうえで、、、
(私の当時の点数が520点と言いましたが、500点台の中ではその時点でも喋れる方だと自負していますので勝手に600点の気分で語ります)
私の場合青年海外協力隊で英語力が上がったので、それは特殊なパターンなので参考になりませんし、青年海外協力隊を語学力向上の為に利用するのはお勧したくありません。私は協力隊が好きですし、私自身アフリカの支援をしたくて行ったので、、、
TOEICが600点以下の方で時間があるならフィリピン留学が一番コスパが良いんではないでしょうか?
アフリカ前の私のレベル(200点台)からでも、3-6ヶ月で600点はいけると思います。
3ヶ月で600点いくにはそれこそ鬼のように勉強する必要があると思います。
憶測でのアドバイスになりますが、フィリピンの語学留学には必ず日本人の仲間がいると思いますが、作っても2-3人の気が合う友達と学校で話す、ごはん時に話す、英語の息抜きにちょっと20分ほど話す程度に留めましょう。勉強は朝から夜寝るまで、そして週末も飲みに行くのは2週間に1度くらい、そのくらいの覚悟が必要です。
ちなみに6ヶ月で200点台が600点を超すのもそれなりに努力が必要なので、週に1日だけ遊ぶ程度で、それ以外は同じく朝から晩まで勉強する姿勢が必要だと思います。
それほどに、200点台の自分には英語の基礎が無いというのを自覚してください。
長い人生においてみれば3-6ヶ月という短い期間を犠牲にする価値はあります。その犠牲の上で海外で働く最低限の語学力は育つはずですから!
私は語学力と言っていますが、これは英語の話であって。英語以外はもっとハードルが高く、意識を高める必要があります。
補足として、語学の素養がある人は新しい言語をゼロからはじめても3ヶ月くらいでそれなりに話せるようになります。ただし、TOEIC200点台の人は違います。なぜここまで厳しく言うかというと私がそうだったのでわかりますが、語学の素養がない人は、かなり鞭を打つ必要があるからです。
栄養のない土壌に英語を学びたいという種をまき、勉強という水を与えても、そもそも栄養が無いから中々芽が出ない、そして育ちが悪い。成長を感じられなくてやる気が削がれる、やる気が削がれて水を与えるのをやめてしまう、、、という状態に陥りやすいです。
芽が出なくても、成長が遅くてもやるしかない、頑張るしかないんです。栄養を与えるにはどうすれば?とか考えてそれらしい本読んでるのは息抜きならいいですが私から言わせれば無駄な時間です。頑張って水を与え続けてください。それしか私たちには方法はないと、、、
あと、そもそも勉強する仕組みを作るのが大事ですね。
私が学びだしたのが27歳だったのですが、たしかに年を重ねると習得に時間はかかります。時間はかかりますが無理ではないので、これを見ている方が何歳だとしても、今から勉強するのが一番若い脳年齢なんだということを認識してこれから頑張りましょう。だって嘆いたところで時間は戻りませんから。
効率の良い英語の勉強方法はあるかもしれませんが、楽な英語の勉強はありません。地道に英単語をひとつつず学び、文法をひとつずつ理解しましょう。私が英語を勉強していた時に一番納得したアドバイスが、語学勉強はスポーツと同じだと、基礎が大事で反復が重要。
そして、英語を勉強する方法はいくつもありますし、私のフィリピン留学も一つの手段なので、どの方法でもいいです。ただ、どれもこれもやるより、これと決めたやり方や、その勉強の本をくたくたになるまで反復するのがお勧めです。
これは私の人生におけるメソッドなのですが、まずは現状を把握して目標との差を確認し、他者が優れていたとしたら彼らは既に頑張ってきたのだと捉ることにしています。
語学で当てはめると200点台の自分は素養が無いという悲しい現実をまずは受け入れる。
素養が無いんだから、習得に時間がかかるのも、成長を感じづらいのも当然。だからその分集中するし、時間をかける。
同級生や年下でTOEICが点数高い人がいたとしても、彼らは自分が中学の英語をまともに勉強していない時に隣で頑張って英単語を覚えていたんだと、そりゃあ現時点で差があって当然だし然るべき差なのだと認識する。あとは努力するだけだと、、、
大丈夫勉強していれば確実に着実に英語は身に付きます!
ちなみに、結果として海外で働かないことになったとしても、英語が喋れるだけで日本で重宝されるのは間違いありません。いまだに英語を喋れる人が少ないが日本の実態だと思うので、かなり強いアピールになるはずです。
最後に、
英語はあくまでツールというのを認識しましょう。
何度も言いますがゼロでは厳しいですが、英語ペラペラ喋れるレベルになったとして、英語で笑いをとれますか?
日本語で笑わせられない人が英語を喋れても笑わせられないのと同じです。でも日本語でユーモアのある会話ができる人なら、ある程度会話の流れが分かって自分でちょっとでも英語を発せられたら笑わせることができます。
別の例をあげると、仕事をしていると嫌な同僚も優しい同僚もいると思います。優しい同僚が日本語が上手で嫌な同僚の日本語が拙いわけではないはずです。
語学はツールというのを認識し、一緒にうまく使いこなしていきましょう。
自分が元々喋れなかったが故に、気持ちが入りすぎて長くなってしまいました。
次回は最後の仕事のスキル・経験について書きたいと思います。
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