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1122を一言で語るな、ってことなんでしょうね。
話題に出すのが大変遅いが、家庭を築いている、或いは家庭を築く予定がある世の中の人間の皆さま、「1122」を見て欲しい。
ドラマに関しては、主役の高畑充希さんと岡田将生さんの結婚も話題になりましたね。個人的には、西野七瀬さんが、あそこまで演技できると思ってなかったなあ。
実は私は漫画を先に読んでいたのだけれど、話の展開のテンポも絵もなんか綺麗で、それでいて話はドロドロの重重(おもおも)という、すごく良い内容だった。
ちなみに私は高良健吾役が好きです。後半は惚れます。マジで。
簡単に説明すると、家庭仲を保つために公認不倫を選択した夫婦の話だ。不倫物でよくある修羅場は描かれず、性欲とか夫婦仲とかどう折り合いをつけていくの?と家庭の在り方をひたすら問うていくヒューマンストーリーだ。
実は私、公認不倫には賛成派だ。
結婚して夫婦になるとは、チームになると同義だと思っている。甘ったるい恋愛だけでどうにかなる訳もなく、「生活」という逃げられない壁がひっきりなしに聳え立つのでそれをどうにかこうにか乗り越えないといけない。
だから、恋愛と結婚は違うって言われる訳で、そこを一緒くたにしようとするからみんな苦しいのでは?と思っている。
それなら、お互い納得した上で恋愛と家庭の役割を分けても良いのではないか。
所詮明治に欧米の真似して導入した一夫一妻の枠に拘りすぎなくて良いのではないか。
念の為お伝えすると、私は別に不倫肯定派ではない。
例えば事実婚とか、週末婚とかも、公認不倫と同じように肯定している
要は、家庭の在り方は自由自在でいて良いのではないかと思っている。
そんな私にうってつけのドラマ・漫画が「1122」だった訳だ。そこには、私が考えた理想の「リアル」が詰まっている。
「1122」を見て率直に思ったのは、「私が掲げる理想は脆いな」ということだった。
ドラマでは、妻が夫の公認不倫を推奨したにもかかわらず、だんだん妻の情緒が不安定になっていく様子が描かれていた。
それをきっかけに、お互い夫婦の在り方を見直していくことになるのだが、一筋縄にいかず、とにかく拗れる。
よくよく考えれば、こうなるのは当たり前なのかもしれない。
勿論、仮面夫婦なんていっぱいいるし、公認不倫で上手くいっているカップルといるだろうが、所詮人は「なまもの」なのだ。
理論的に正しくても、感情的に反発してしまうのが人なのだ。
「焦燥」「嫉妬」「愛慕」ごちゃ混ぜになって訳が分からなくなって、それで発狂しちゃうのが人なのだ。
そういう、人の「感情」面を軽視してしまっていたような気がする。
難しいね。人間関係が一番難しいよ。
それでも、カチコチの価値観でいるよりも、選択肢の幅が広い方が、生きやすいのではないかなと思ってしまう私なのです。