教職志望の方へ(20)ーお茶とそれに付随の件
どうでもいいけれど、どうにも面倒なのが職員室のお茶の問題です。
何が面倒って、お金も手間もかかるし、Gは出現するし、毎日のことだけに、困ります。まあ、講師の方々はお茶回りで気をきかせて印象を良くしておくのもいいかもしれませんが。
職員室でのお茶購入は、大体3パターンぐらいあるかと思います。
【その1】
奇特な方が会費を集めている場合。
退職後に喫茶店でも開きたいというようなタイプが、してくださいます。こだわりのコーヒー豆やフィルターを格安で買って云々。
職員室全体のこともあれば、数人のグループごとの場合もあります。
【その2】
教科の部屋では、申し継ぎがあって、新人が会費を集めて、お茶っ葉だのコーヒーだのコーヒーフレッシュだの砂糖だの買ってくる……。会計報告もします。
【その3】
大職員室で、有志が粉末コーヒーや砂糖などを買ってきて、飲んだ人は喜捨箱に幾らか(一杯いくらか決まっている場合もある)を入れるパターン。
これは給茶機があっても、緑茶だけが無料で、コーヒー紅茶は有志でお金を集めている、というのを私学で見ました。
因みに、公立では来客用に事務室がお茶の葉を買っていて、湯呑みも急須も事務室の給湯室にあります。
昔、三国丘全日制では茶箱に一年分買っていて、そこから職員室の茶筒に移して持ってくるように言われて、もらってきました。しかし、香りも何もあったものじゃなかったので、個人でマイお茶葉を持っていたような。
【後片付け問題】
別にいいじゃないお茶ぐらい、と思うかもしれませんが、付随する問題が発生するのです。
給茶機があれば、給茶機の給水や給茶葉の面倒を見なければなりません。また、給茶機がない場合は、毎回お湯を沸かしていたら休み時間が終わってしまうので、たいてい給湯ポットを置いていますが、朝誰が水を入れ、最後に誰が残りのカルキ臭い湯を捨て、電源を落とすか、という問題があります。
さらに給湯設備には必ず流しがあると思いますが、そこの三角コーナーや排水口のゴミ処理をどうするのか、はたまた、そういった給湯設備や流し横のゴミ箱のゴミを誰が捨てるのか、果ては、瞬間湯沸かし器などがあれば、換気扇を誰が洗うのか、という問題が起こります。
流し自体の掃除もそうです。水切り籠はすぐに水が溜まりますし、後ろには水を飲みにきたGがひそんでいるかも。
職員室にある給湯室の流し台の下の開き戸を開けたことがありますか?黒い点々があれば、それはGの糞です。エサがあまりないところでは、壁に薄い茶色のピッと引いたような線もそうです。Gは糞に集まったり、過去に仲間が通った跡を通る習性があります。見つけたら消毒用アルコールないしはアルコール系洗剤で拭き取りましょう。
ガスコンロなどあればもう最悪です。吹きこぼれ跡や焦げ付き、誰が掃除するのでしょう。もとい洗剤は?クレンザーは?スポンジは?スポンジたわしは?
お茶代を多めに集めていたら、何とかなりますが、意外に洗剤やスポンジがバカにならないのです。消耗品ですから。三角コーナーのネットもそうですよね。
昔は女子ばかりに負担がかかりましたが、教職員は男女平等が建前ですから、気の利いた、家庭持ちの男性が、掃除機をかけ、でかいゴミ袋を捨て、換気扇を洗ってくれます。
しかし、コンロや流しのお手入れとなると……そこまでできる方は、本当に奇特な方です。
大体は、力仕事をしない代わりに、そういうちまちまとした日常茶飯事のお片付けを女子教員がしたものですが、女子だからといって力仕事を免除してくれない学校もあるので、微妙です。
もちろん、公立では用務員さんがかなりやって下さいますし、私学は用務員と別にお掃除の方が雇われていますが、どこも減員で大変そうです。
女子大学を出たので、何でも自分たちでする癖はついていますが、社会に出てからは、逆に何でも自分でやり過ぎる、とも言われました。雰囲気は、今となっては古いですが『ショムニ』の主人公がパンプスを履いてスカートで5段梯子を担いでいる感じ、が近かったかも。
非常勤になった今は、昔の話ですけれどもね。
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