2.43 清陰高校男子バレー部 春高編②

遅ればせながらようやく文庫版を読み終えました。が…とにかく好きすぎて、なかなか言葉がまとまりません…

いつからこんなに心を持っていかれるようになったのか。
実は自分でもよく分からないのですが、気付いたらいつのまにか好きになっていて、手に汗握る第3セットのシーソーゲームの中、清陰を応援しながらも負けちゃうんだろうなぁ…と思っていたら、

え?景星勝った?
え?続編の連載が決定?
え?直澄くんのお名前もある?

と、WEB連載や単行本発売当時、どきどきしていたのを今でも覚えています。
弓掛くんは進学先にも触れていたけれど、直澄くんの情報は一切なかったし、私はあの春高を最後にバレーを辞めちゃうんじゃないかと思っていたぐらいなので、243next4yearsでバレーをしている姿を拝めて胸がいっぱいです…

まぁそんな感じで243next4yearsと相まって推しフィルター全開で文庫版②の感想です。

春高準々決勝、VS景星戦。こ、これ…アニメで見たいです…打ち合いが凄すぎてもはや私の想像力では補えません…。アニメ化したら迫力満点、絶対カッコイイでしょ…誉めているのか貶しているのか分からないチカ視点がそれを物語っておる…っていうかあれだよね、景星に編入して1、2年は仲間になったけれど、3年の直澄くんだけは春高の記憶を最後にライバルのままなので、大学で会ってもハムスターみたいに威嚇しちゃうのね。でも個人的にはチカのセットでスパイクする直澄くんがいつか見てみたかったりするんだよ~。
とにかく、真ん中を通すためのbickとか、スパイクを打ち分けるところとか、見たい…見たすぎる…!
アニメ化是非是非お願い致します…!!

勝つ気あんのかと青木先輩に睨まれ、勝つ気があるのかないのか分からないとチカにも思われ、かつては誠次郎にもやる気あるのかないのかわかんねぇし!と暴言を吐かれ、信頼を得ていないことを突きつけられた直澄くんですが(改めて読み返してみると凄い言われようだ…)、この誠次郎の暴言@焼肉事件をきっかけに、後輩のためにチームのために、主将としての浅野直澄を開花させていく。
いやーよく読むと、試合中の後輩へのケアが尋常じゃない。せーじろーの肩の力を抜いてあげたり、あらんの頭くしゃくしゃしてあげたり、せーじろーの序盤の違和感を気にしたり、コート内に気を配りすぎ!
それでもって、青木先輩の負担を軽くするために真ん中を使うわ、青木先輩の負担も減らしつつ、意図せず怪我させてしまったせーじろーの罪悪感も軽減させているんでしょ?それで、スパイクとブロックと時々セットもしっかりやって、スーパーマンか…!

主将になってから、弓掛くんを追いかけて自分も強くなりながら、ひとつひとつのことに向き合ってきたんだと思うのね。そんな直澄くんを見ていた後輩たちが、
直澄さんが作ったチームで、直澄さんに優勝旗を持たせます、ってさ。

せいじろおおおおおおおお前ってやつはああああああああ!!

柄じゃない、消去法、って言うけれど、そんなことはないんです。弓掛くんも言っていたけれど、直澄くんが主将だったからこそ、このチームができたんだと思うし。243next4yearsで誠次郎の過去も少し出てくるけれど、誠次郎は直澄くんに救われたんだろうなと思っています。

感想と言いながら直澄くんのことしか書いていないので、清陰についても少し。
春高編②のメインはユニの成長を見守るお話だと思うのですが、灰島とバレーをやりたい、から、灰島をここに閉じ込めてちゃだめだ、ってチカの背中を押すようになって、今まで小田青木コンビとチカに守られてばかりだったユニが棺野たちと歩き出す…ってなかなか酷だなぁと思うし、若槻監督の引き抜きもその一瞬だけを切り取って見るなら酷ですよね。でも、長い目で見れば、ユニチカにとっても、あと、誠次郎にとっても、必要な采配だったんじゃないか…と思うようになりました。若槻監督が派手に勧誘したのも勿論チカが転校について外野から色々言われないようにした配慮であると同時に、ユニに覚悟を決めさせるきっかけをつくってあげたのかな…。

大人たちはみんな、高校のインハイや春高が全てじゃないし、ましてや、ゴールでもないと、道を示してくれている。でも子どもたちは、そう割りきれるものではないんですけどね…。
今は理解できなくてもきっといつか、あの日あの時の真意に気付くはず。だからそれまで自分を信じて頑張れ。

そして、書き下ろし部分、大隈に変に優しい青木先輩に笑いました。ツッコミ待ちに待ちなんか、大隈よ…。
あと、下心を完っ全に読み間違えていましたので、青木先輩の下心が報われる日がくることを祈っております…
いや、なんかもう報われている感じもしますけれどね。青木先輩もまぁまぁ自分に向けられる好意には鈍そうなので。

チカとみんなの別れのシーンは心に刺さりましたね…もう清陰のみんなが大好きだよ…

(っていうか、溜め息とともに抱きしめ…?青木先輩??)

感動的なシーンのはずなのに、ちょっと色っぽい青木先輩を想像してしまいました…!


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