その程度

久しぶりに時間ができたので、韓国ドラマを見ました。

恋には駆け引きが必要という恋愛コーチの女性と恋はもっと崇高なものだという男性編集者の恋の話。

個人的にすごくタイムリーだったのもあり、グッサリと刺さってしっかり底までたどり着いて、あとは立ち上がるだけと思えた作品でした。

私の元好きだった人は、とても弱い人でした。
弱い人というのは、人に優しくする術を知っているとも言えます。私は彼の弱さから来る、優しい言葉の数々が好きでした。

彼が私を深く傷つけて、それを伝えた時に、
「傷つけてしまうならいっそ離れよう」
と思うような人なのは知ってました。

それでも私は、迷惑をかけるけど一緒にいたいと、
手離したくないと言って欲しかったんだと思います。

人の気持ちを考えて、何も伝えてくれない人でした。自分の気持ちを言えない代わりに私の気持ちを慮ってるくれるから良いかと思ってきたけど、

「そんな心のままに動けない」

って言葉を聞いた時、

「あぁ、私はこの人にとってその程度なんだ。」

と思ってしまった。話し合って、分かりあって、それでも一緒にいられるように努力していきたいと言って欲しかった。

でもそれは、私のエゴで、きっとあなたも心から愛する人には、ひざまづいて指輪を渡しながら、愛を乞うんだろうと思います。

私がその程度だっただけ。

私の幸せためを思って別れを告げたと言っていたらしいけど、私はあなたに幸せにしてもらおうなんて思ったことはないのよ。

他人が他人を幸せにできることなんてそうそうないんだから。私を幸せにするのは私だけなんだから。

あなたは楽な方に逃げただけです。弱いから、そしてずるいから。私への気持ちがその程度だったから。

最近読んだ本の中に、

「恋愛なんてほんとうに素晴らしいものを1度きりすれば良い。情熱は牛のよだれのように垂れ流すようなものじゃない。よく見てそのたった1回を捧げる価値のある男か見極めなさい。」

という一節があった。

私をその程度だと思う人は、私が情熱を捧げるべき人じゃない。その程度ってこと。

どんなに自分の都合の良いように、相手を好きでいたいと願っても、好きでいられないこともあるし、どんなに自分に嘘をついて、離れてもすきになってしまうことがある。

情熱を捧げたいと思うまでは、私は私に付き合って、もっと日常を楽しんで行こうと思う。
私を幸せにできるのは、私だけだから。

次はその程度じゃありませんように。

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