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子宮全摘手術 入院2日目 手術日!
とうとう手術の朝がやってきた。
絶食なので朝ご飯はなく、残りのアルジネードウォーターやお茶を飲んだりした。
おなかが弱いのでもともと朝ごはんはあまり食べないことが多く、おなかがすいて苦しむようなことがなかったのが幸い。
入院してから共同トイレだったせいかなかなか排便できず、浣腸することになったらどうしようとヒヤヒヤしたが、排便したかどうか聞かれることもなかった。(朝に少し下痢をした)
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手術前にもともと希望していた個室があいたのでそちらに荷物を移動しておくことに。
最初と個室との差はトイレ・シャワーがあり、テーブルと椅子があった。
洗面所もなんだか豪華な感じ。どちらの個室もセンサー式ですぐお湯が出てくれるのがいいなと思った。
絶飲の時間直前には心残りがないよう綾鷹をガブ飲みしておいた。
昨日は手術担当の看護師がきて、着圧ソックスのためにふくらはぎのサイズを測ってくれたりしたが、今日は朝から担当医や麻酔科医が来た。
麻酔後の吐き気が一番心配なことだったので、麻酔科医の先生とはかなり長時間話した。
硬膜外麻酔をしない選択肢もあることを提案してくれたが、一体どれほど痛いのかも分からない。
前もって吐き気止めの対処をしてほしかったのだが、その吐き気が全身麻酔によるものなのか、痛みによるものかなど、原因が特定できないので前もって対処はできないらしい。
結局硬膜外麻酔はすることにし、もし吐き気が出たら色々対処してもらうことになった。
硬膜外麻酔のデメリット
硬膜外麻酔は背中に打つ麻酔だということは周知されていると思う。
私の担当の麻酔科医いわく、稀に1週間ほど頭痛が続く場合があるらしい。
100人に1人とかその程度だけど、もし起こってしまったらごめんね~くらいのノリだった。
私はもともと片頭痛がひどく嘔吐するときもあるので「もしそうなっても分からないかも」と笑った。
幸い頭痛は起こらなかったが、寝てる時も少し違和感があるし、抜く時がめちゃくちゃ嫌な痛みだった。
抜いた後もしばらくその痛みを思い出して心臓がキュッとなるほどだ。
手術の準備
手術着に着替えて点滴をするのだが、人生で初めて失敗された。
ちなみに2回目で何とか入ったがなんだかアザになっていて怪しい感じではあった。(まぁ点滴落ちてるからいいか!みたいな感じ)
着圧タイツはあまり伸びないメディキュットみたいな感じ。術後はすぐに捨てた。
ちなみにベッドの柵は手術が終わってからつけられるので、もしカゴなど吊るしたいものがあれば看護師さんにしてもらうことになる。
私は柵にかけるようなものは持ってこなかったが、術後はベッドの脇にサイドテーブルが置かれていたので、そこに飲み物を置いて飲むことができた。
正直術後は「看護師さんの手を煩わせるのは…」なんて気遣う余裕はない。
助けてほしいことがあれば我慢せずナースコールを押したほうがいい。
いよいよ手術室へ
行く前に軽く家族と会話できた。
手術のことより愛犬のことが心配だったので主にそのことを。
「頑張って!」と送り出してもらい、手術室へと向かう。
昔から緊張を高揚感だと感じてしまうタイプだからか、「もし死んだらどうしよう、怖い!」というより「うおおおおおお!!!」みたいな興奮状態だった。
手術室に入る前に看護師さんがシャワーキャップをかぶせてくれる。
なんだかみんな和気あいあいと明るい感じ。
正直もうこの辺りはワクワクドキドキがおさまらずあんまり覚えていない。
中に入って麻酔科医と挨拶し、硬膜外麻酔をするために横向きになって体を丸める。
すごい痛みでビクッとしてしまったりするのだろうかと心配していたが、ズキズキといった痛みだった。
麻酔に落ちるまでカウントダウンされるのかと思っていたが、麻酔科医と普通に世間話してる最中にマスクがはめられ、普通に会話してたらいつのまにか眠っていたんだと思う。
手術終了!目を覚ますと…
目を覚ましたのはベッドの上で、移動している最中だった。
目を開けると夫の顔が見えたが、意識がまだ朦朧としていて会話できる感じではなかった。
そしてそこから病室に向かう最中に、いきなり吐き気に襲われる。
(夫の顔を見て吐き気を催したようになってしまい申し訳ない)
看護師さんがガーグルベースンを枕元に置いてくれて顔を突っ込むが何も出てこず。
嘔吐き続けている間、ずっと看護師さんが背中をさすってくれた。なんとか部屋に到着し、そして胃液を嘔吐。
吐いたのはこの1回のみだったが、ここからずっと吐き気に苦しめられることになる。
吐き気との闘い
とりあえずここからはあまり記憶がない。
気持ち悪くて、吐きそうで、暑い。脂汗が止まらない。
初めてナースコールをして室温を下げてもらった。持ってきた温湿度計は23℃になっていた。
10分おきに看護師が来て血圧を測ったり傷の状態をチェックしてくれるが、本当にされるがままの寝たきりの状態。
体温計を脇に入れるのも取ってくれるのも看護師さん。本当につらい。
導尿カテーテルでたまった尿も何度も交換してくれた。
交換する際のにおいは自分でも嫌なので、本当に個室にしてよかったと感じた。
足の血栓防止のポンプがなぜかピーピーとエラー音がうるさくイライラした。
この時は本当に余裕がなかったと思う。
硬膜外麻酔をストップすることに
結局飲み物がOKになる時間まで起き上がることはできず、延々と苦しみ続けた。
のどが渇いて辛かったという話を聞いていたので、自分のこの状態に愕然とした。
手術から8時間ほどでやっとスマホを触れるようになり、家族に連絡。
水を少しだけ飲んだが、吐きそうなので少しずつしか飲めない。
看護師と相談し、硬膜外麻酔をストップすることになった。
嘔吐する未来しか見えず、結局ボタンを自分で押したことは一度もなかったが、もしかしたらうなされていたときに看護師が一度くらい押してくれたかも?
吐き気止めの点滴もしてもらい、少しは楽になったように感じた。
ただ、硬膜外麻酔をストップしたので痛み止めの点滴をしてもらうことになっていたのだが、なかなか来てもらえず…
痛みに耐えかねてナースコールを押すことになった。
管だらけで地獄の時間
![](https://assets.st-note.com/img/1724815988185-bJdjcZdUUZ.jpg?width=1200)
点滴、導尿カテーテル、パルスオキシメーター、血圧計、ストップした硬膜外麻酔はさしっぱなし、うるさい足のポンプに繋がれてろくに寝返りも打てない。
そしてガスの影響か胃と肩が痛い。正直傷口の痛みより肩の痛みのほうが地獄だった。
恐らくいろんなところが痛くて、吐き気もあって、ボロボロだった。
楽な体勢がないので深い眠りにつくこともできず、ほぼ起きたまま朝を迎えたと思う。
本当につらくて、手術せずに閉経まであと10年、レルミナとジエノゲストで耐えたほうがよかったのでは?と思うほど苦しかった。