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子宮全摘手術後の再診
手術からちょうど2ヶ月。
退院後の診察で出血していたため、再度通院することになっていたのだが、マイコプラズマ疑いの子供の看病と、そのあと自分も伝染ってしまい大分遅くなってしまった。
その間に出血も止まり、気になるような症状はまったくなくなった。
おへその形は元に戻ってはいないし、腹腔鏡手術の傷は残ってはいるが、まぁいいかなといったレベル。
これは綺麗に跡形もなく治るのだろうか?
個人的に身体に傷があるのってなんとなくカッコイイと思ってるのであまり気にはしていないが、気になる人は気になるだろうな。
傷口も内診も問題なく、次の診察は一年後になった。
このまま永遠にさよならするのかと思っていたから、なんだか嬉しい。
子宮がなくなったので子宮がん検診も受ける必要はないし、婦人科に受診する機会はほとんどなくなるだろう。
つい先日40歳になったが、この年齢でも内診は大嫌いだ。タンポンも浣腸も怖くてできない(経産婦なのに)
なので、卵巣になんらかの異常があらわれない限りは内診することはもうほとんどないだろう。それがうれしい。
病院の帰り道、あちらこちらに金木犀が咲いていた。
入院中は向日葵の季節だったのに、いつの間にかすっかり秋になった。
今回の手術で、健康でいることがどれだけ大切なことなのか思い知らされたので、定期的に運動もしてみようかな。
涼しくて気持ちの良い時間に、ウォーキングから始めてみるのもいいかもしれない。
ついでに血管も太くなってくれないだろうか。
子宮を全摘して喪失感、後悔はある?
もとから子宮をそんな重要な器官だと捉えていないので、まったくない。
毎月起こる生理のためにナプキンをストックしたり、お出かけの際は周期を考えて予定を立てたり、漏れにくいサニータリーショーツを探したり、そういった苦労がまったくなくなった。
入院・手術で30万弱かかっているが、レルミナ+ジエノゲスト+ナプキン代が今後10年かかるとすれば、むしろコスパは良いと言える。
ただ、手術を受けるということは間違いなくリスクが発生する。
手術が絶対成功するとも限らないし、卵巣を残しているとはいえ、子宮がなくなったことで卵巣の働きが低下し、更年期症状が出る可能性もある。
実際私も術後は大量の管に繋がれ、吐き気と痛みで「手術しないほうがよかったかもしれない」と後悔したときもあった。
たまたま運よく成功し、合併症などが起こらなかったため、こうして「手術してよかった」と言えているだけだ。
(退院後しばらく発熱や出血が続いたから順風満帆ともいかなかったけど)
癒着もなく、子宮筋腫も6センチだった自分でもこうして色々トラブルが起こるわけなので、やっぱり手術というのは簡単ではないのだろう。
それでも「手術するしかない」といった事態になってしまったとき、自分で決断を下さなければならない。
自分自身で決めたことって、後悔することはあまりないんじゃないだろうか?
今回の経験で、私はまたひとつ成長できた気がしている。
入院中に必要なものや、採血や点滴を初めて失敗されたこと、手術室に向かう時のドキドキ感、麻酔の後の猛烈な吐き気や、導尿カテーテルの痛み、医師や看護師さんが優しかったこと…
こうしてnoteに記せたことで、何年たってもまた思い出すことができるだろう。