遊戯王マスターデュエル デッキ:壊獣カグヤ紹介
今回は初心者向けではない記事を書きたいと思う。
筆者の遊戯王マスターデュエルで使用しているグッドスタッフデッキ「壊獣カグヤ」に関しての記載をしたいと思う。
正確な名前は「雪花未界域壊獣カグヤ」または作成者の名前から「ライパルスペシャル」と呼ばれている。
遊戯王マスターデュエルでの「壊獣カグヤ」について記載する。
意外と遊戯王マスターデュエルにおける壊獣カグヤの記事は少ないため、筆者が記事として出すこととした。
画像はカードラッシュ遊戯王様から拝借。
https://www.cardrush.jp/phone/
まずはデッキを使うメリットから記載しよう。
メリット
1.壊獣カグヤは後攻スタートが基本のため、コイントスの呪縛から解放される
遊戯王は先行で盤面を制圧するデッキが環境に食い込んでくる。
遊戯王マスターデュエルでもそれは変わらず、環境デッキのドライトロンは崇光なる宣告者を立てて、手札の許す限り妨害を行うし、電脳界は最後にVFDを立てて罠を張る。
つまり、相手に先行を取られた場合、ほぼ詰みの盤面が完成されてしまうことも多く、敗けが濃厚となってしまう。
だが、この壊獣カグヤは後攻に全力で挑み、相手に先行を取らせて、盤面を返すデッキだ。
相手の先行での展開を手札誘発で邪魔をして、相手の目標とする盤面を完成させないことで、後攻からでも勝利を目指すことが出来る。
もし制圧モンスターを出されてしまっても壊獣でリリースして制圧させないこともこのデッキの十八番だ。
先行を取るデッキが多いため、コイントスに勝っても負けても後攻をほぼ取ることが出来る。
先行が欲しいデッキは、コイントスの勝ち負けに展開が左右されるコイントスストレスがあるが、壊獣カグヤにはストレスがない。
遊戯王マスターデュエルをプレイする上で、一つでもストレスポイントがなくなるのは、このデッキを使うメリットと言える。
2.EXモンスターのパワーによる盤面返しの爽快さ
壊獣カグヤでは、シンクロ、リンク、エクシーズによるパワーカードを後攻ターンで相手に押し付けて、盤面を返す。
パワーカードには、
ディンギルス(破壊耐性持ち、相手フィールドカード一枚選択破壊)、
ヌメロンドラゴン(9000ダメージ)、
アーゼウス(フィールドのカード全墓地送り)、
ギャラクシーアイズ系(相手フィールドモンスター奪う、相手フィールドカード破壊)などがあり、
その盤面に適切なEXモンスターによって、相手の場を破壊しながら、自分有利の展開に変えるのは爽快さがある。
この爽快さは「使っていて楽しい」に変わる。
壊獣カグヤを筆者が使う理由だ。
3.相手の思惑通りにさせない意外性と各カードのシナジー
壊獣による敵制圧モンスターのリリース、カグヤやアルファのバウンスや壊獣の回収、☆8のモンスター達の特殊召還からのエクシーズ召還など、デッキに入っているカードの相性がとても良い。
相手は考えている行動をさせないのが壊獣カグヤの強みであり、デッキの強さと言える。
全く違うテーマから集まっているカードと思えないくらいで、グッドスタッフと呼ばれるだけある。
4.ドラッグラビオン→ヌメロンドラゴンのデュエルスコアが高い
1枚目は筆者の後攻1ターン目で、盤面を返した後、更地にした相手フィールドに対して、ヌメロンドラゴンによる9000ダメージをダイレクトアタックして得たスコアである。
2枚目は後攻2ターン目で盤面を返してヌメロンドラゴンによるダイレクトアタックを決めたスコアである。
これは壊獣カグヤのよく使用する戦術の一つである。
この戦術で勝つとデュエルスコアが高くなる。
デュエルスコアが高いとレガシーパックや少量のジェムを獲得できる抽選を得ることが出来るので、長期的に見て、スコアが高くなる戦術を自発的に演出できる点は高評価だ。
5.相手の展開を遮ることで、デュエルが短縮できる。
(重要)
相手の先行展開を手札誘発で崩す立ち回りから、相手の展開が最終段階までいくことが少ない。
つまり、先行の相手のプレイング時間が短縮される為、効率よくデュエルを行うことが出来る。
例えば、ディメンションアトラクターを手札誘発した1ターン目に墓地を使用するデッキの展開はほぼなくなる。
デイリー消化に、ランクマッチ3戦、ランクマッチ2勝がある以上、一回のデュエルが短い程良い。
6.自分のターンの考えることも少ない為、デュエルが短縮できる(重要)。
5.と同じだが、自分のターンも短いので、相手ターン、自分ターンの両方でデュエル短縮が出来る。
筆者はマスターデュエルでは、壊獣カグヤの他にドラゴンメイド、EM魔術師のデッキを使用可能だが、上記手札アドを取っていく展開系デッキと比べると、圧倒的に考えることが少なく、手持ちの時間もほとんど使用しないで済む。
5.でも記述した通り、一回のデュエルを短く出来る点はマスターデュエルを続けていく上で、日々のジェム回収の面倒要素を短縮出来る為、大きなメリットである。
(後攻ヌメロンなども同様のことが言えるだろうが、壊獣カグヤはその時々で動きが違う為、作業感がないのもポイントが高い)
以上が壊獣カグヤを使う上でのメリットだ。
次にデメリットを記載したい。
デメリット
1.デッキの作成コストが高い
壊獣カグヤは汎用URや専用URを多く積むため、デッキコストが他のデッキよりも圧倒的に高くなる。
筆者のデッキもUR36枚、SR11枚となっている。
最低限のURで組むとして、メインデッキUR18枚、エクストラデッキUR3枚となる。
SRはパックを引けばなんとかなることが多いので、ここでは考えない。
汎用URは増殖するG、灰流うらら、アーゼウスの7枚。
他は汎用ではない。
多くのURやSRにコストが割けるか、と言う点が壊獣カグヤを遊戯王マスターデュエルで組む時にデメリットとなるだろう。
2.ドローソースが少ないため、6枚の手札から最適な動きを行う必要がある(下手をすると後続がない状況となる)。
壊獣カグヤのドローソースは雪花型だと雪花とカグヤ(カグヤ2枚目)のみとなる。
カードを減らさない為に、敵に投げつけた壊獣をカグヤやアルファで回収したりする手札の減らない動きを心がける必要がある。
つまり、後攻を想定しているので、初期手札5枚、後攻でドローする1枚から適切なプレイを行う必要がある。
適当に誘発を打つだけでも、ある程度相手の動きを阻害することができる。
だが、そこから相手の盤面を返す方法を導き出す必要があり、相手のデッキの理解度も必要になってくる。
例えば、ドライトロンに対して、ディメンションアトラクターを手札誘発した場合、墓地を使用するデッキなので、相手は何もすることが出来なくなるだろう。
では、除外されることで効果が発動するサンダードラゴンにディメンションアトラクターを手札誘発した場合はどうか。
この場合は相手にディメンションアトラクターの効果を利用されてしまい、逆効果となってしまう。
カグヤのバウンス効果を使用するにも、相手のカードのデッキ内枚数を気にしたり(相手のデッキに同カードがある場合、そのカードを墓地に捨てることで無効化されてしまう)、手札に返す相手カードの効果(出された時にアドを取られてしまうかもしれない)を考えて発動しなければならない。
3.Exデッキの強力なモンスターは無敵ではない
壊獣カグヤを使っていれば、後攻で盤面を返したとしても、更に返されることがある。
Exデッキのモンスターは強力ではあるが、アーゼウスに関してはサンダーボルトで破壊されるし、壊獣でリリースされるかもしれない。
高価なデッキだからと必ず勝てるデッキではない。
むしろ、ドローソースが少ないため、後続の続かない無駄な行動をすると、すぐに相手に盤面を返されて敗けに繋がってしまう。
4.手札誘発と自分の盤面展開用モンスターの枚数比率が難しい。
遊戯王はデッキ40枚を基本に初期手札5枚のカードゲームだ。
当たり前の話だが、自分の都合よく適切なカードを引き込むことは難しい。
確率で話すこととなるが、デッキに同じカードを3枚いれた場合、33%の確率で初期手札に引き込むことが出来る。
これはデュエル3回に1回は自分の手札に3枚投入したカードが1枚はある計算だ。
逆に言えば、3枚投入しても、3回に1回しか手札にこない。
壊獣カグヤの場合、相手の展開を止めたいため、手札誘発が初期5枚の中に1~2枚は引き込みたい。
また後攻のドローで展開札が2枚、壊獣が1枚、カグヤが1枚あるのが理想だ。
壊獣、カグヤがあることで動きの幅が確実に広がる。
しかし、そんな理想の状況も少なく、構築の仕方によっては、このバランスが崩れ、理想の手札を引けなくなってしまう可能性もある。
例えば、エルドリッチ対策に電光雪花を入れるなど、専用対策のカードを入れると、他の対面で要らないカードを引き込むことになりかねない。
よって、壊獣カグヤは他のデッキに比べて、構築がシビアであるデッキと言える。
以上が壊獣カグヤのデメリットだ。
次は遊戯王マスターデュエルにおける壊獣カグヤを無課金、微課金、廃課金での、それぞれの課金額を意識した組み方を解説したいと思う。
→こちら
カード紹介を追加。
→第一回カード紹介
壊獣カグヤの理想の動きを紹介
→理想の動き方
記 SnowAngel