【3000回デュエルしたデュエリストが語る】壊獣カグヤの魅力【2023年11月環境対応版】
先日、遊戯王マスターデュエルに復帰した。
新環境になり、新しいカードが多く、新鮮な気持ちでデュエル出来ている。
さて、新環境でも過去同様に「壊獣カグヤ(8軸GS)」でデュエルしている。
未だに過去の記事が読まれているので、一定数はこのデッキに興味のある方がいるのだろうと推測する。
今回の記事では、再スタートとして、改めて壊獣カグヤの魅力を伝えていこうと思う。
まずは目次だ。
デッキコンセプト:壊獣カグヤって?
端的に説明すると、後攻特化でレベル8モンスター(8軸)や後攻捲り札を中心に、相手の先行を邪魔したり、作られた盤面を崩しながら戦う「環境メタデッキ」である。
特にほぼすべてのモンスター効果を貫通して相手モンスターの除去を行う壊獣を相手に投げつけて、カグヤで回収を行う動きがうざすぎてド派手な為、デッキ名になっていると勝手に思っているが、実際はシナジーの高いカードを集めたレベル8を軸としたグッドスタッフのデッキを言う。
遊戯王マスターデュエルにおいては、手札誘発や効果が強力なカードばかり集めたデッキの為、レアリティはURが多い。
このデッキはコイントスで勝っても、あえて後攻を選択するデッキであるため、デッキ内に入れるカードは後攻に強いカードしかいれない。
環境に対して、有効札を考え、カードの入れ替えを行うのがデッキの特徴で、デジタル化された遊戯王であるマスターデュエルにおいて疎かにしがちな環境デッキの弱点・有利点などを事前に情報収集することによって勝率を高める。
効果が派手なので、ワンキルデッキと思われると思うが、ワンキル出来ないことも多く、二ターン目以降での勝利を目指すことも多い。
シーズン22は環境デッキのリソースが尽きにくいので、ワンキル気味で戦うことになるのだが……。
某攻略サイトとかでは、ラビオンヌメロンでワンパン!って書いてあることが多いけど、そもそも壊獣カグヤ使いがラビオンヌメロン使うのは、こちらのリソースと相手のリソースを見て、高確率で通せる場合か劣性でワンチャン狙うときだけだね。
手札誘発の効果無効が怖くて、ほとんど使わないかな。
攻略サイトは環境デッキとかの対策とか、筆者達もお世話になっているわけだが、各デッキは大きく深掘りされてないから、特にマイナーなデッキはあまり参考にならない時もある。
楽しいデッキ?
まず、あなたが遊戯王において、何を楽しいと感じるかで、だいぶ変わると思う。
しかし、あなたが環境デッキや先行制圧デッキに対して、少しでも恨みがあるのであれば、壊獣カグヤを使う楽しさは倍増するはずだ。
デュエリストがデッキを握る理由は様々だろうが、その中でも特に多いのが「勝ちたい」だろう。
なぜ、環境デッキを握るのか?
それは勝てるからだ、と答える人も多いはずだ。
壊獣カグヤは、そんな勝ちたいと思って環境デッキを握るデュエリストのしたいことをさせずに、自分の土俵へ引きずり込み、狩る。
自らデッキを調整して環境に適応させて、環境で猛威を振るう強いデッキをカードパワーで押し潰す。
その瞬間が最高に楽しいデッキと言える。
また、先行ゲーと言われる遊戯王において、後攻に全力のデッキの為、コイントスの時点で相手に有利になっている。
相手が勝っても後攻、自分が勝っても後攻なのだ。
これほど、コイントスが(精神的にも)安定するデッキは壊獣カグヤとヌメロンと御巫くらいだろう。
コイントスで先行をとれずに後攻スタートか……と誰もが言う中、コイントス気にしないぜ!と言えるのは壊獣カグヤくらいのはずだ。
たまに先行を渡されて、何も盤面配置せずにワンパンされるのは、まぁ、ご愛敬だ。
オススメできる?
ファーストデッキとしては、オススメできない。
ある程度資産が潤沢してきたセカンドデッキとしてはオススメできる。
理由は次のデメリットで説明する。
デメリットは?
とにかくデッキは高レアリティが多く、高い。
使いたいカードがパワーカードばかりなのでURしかない。
3枚作るとすぐに生成ポイントが枯渇する。
しかも、3枚作るとだいたい後悔する。
それから、デュエル中は相手の先行がうますぎてケアされまくりで完成された盤面が出来て、ただ先行展開を見ていただけになる時がある。
具体的な動きは?
配られた手札を使ってアドリブで動くことが多いので、決められたルートなどはないのだが、だいたいの動きはこうだ。
先行(相手):
相手のデッキ特定
手札誘発の発動先決定
エンドフェイズ叢雲の大蛇SS検討
相手の最終盤面のエースカードを特定
後攻:
相手のエースカードを出来るだけ少ない札で排除、または敵の妨害を少ない被害であえて受ける。
ランク8エクシーズ、各種シンクロで盤面を破壊、制圧
ライフを削りきるプランが採用できる場合は、ワンパン
ライフを削りきるプランが採用できない場合または、次のターンに持ち越した方が良い場合は、1~2妨害立てて(主にアーゼウスまたはバロネス)、次の相手ターンを妨害
次のターン以降で相手に勝つようにする
これが基本的な流れだ。
壊獣カグヤの採用カードの単体パワーは高いが、互いにカードを再利用する手段が乏しいので、すぐ息切れする。
そのため、少しでも息切れしないために、一枚で複数の仕事が出来るクシャトリラフェンリルや壊獣カグヤなどの使い回せるカードが採用されるわけだ。
不安定の未界域のビッグフットが採用されるのも展開とドローを両立させることから。
手札誘発を適切に使って、盤面を弱体化させて、いかに少ないカードで相手に先行で作られた盤面を崩すか。
後攻を選ぶことで与えられたカード6枚で正解を最善を導く。
これが壊獣カグヤの全てで、このデッキの面白さで魅力だよ。
シーズン22で採用されているカード
壊獣カグヤのシーズン22で採用されているカードには、
クシャトリラフェンリル
ビーステッド各種
三戦の号
三戦の才
サイコエンドパニッシャー
デストルドー
倶利伽羅天童
等がある。
雪花の光が準制限で安定しないこととモンスター効果を使われることが多いため、三戦系が採用されても強い動きが出来るようになった為だ。
サイコエンドパニッシャーはカグヤの新しいワンパン用カードだ。
筆者のシーズン22ではラビ→ヌメより、サイコエンドの方がフィニッシャーとしての回数が多かった。
ふわりぃとかが流行っていた時に書いた記事では、三戦の才はあまり強くなかったけど、今はクシャトリラとかピュアリィのおかげで使えることも多いね。
ただ、三戦系は効果をよく読んで理解しておかないと、間違えてセットしたり、発動できないなんて失敗するから、何がダメなのかよく理解しておく必要があるよ。
ちなみに筆者のデッキからは最近、三戦とサイコエンド&デストルドーは不安定のために抜けたかな。
筆者の考える強い壊獣カグヤ使いと弱い壊獣カグヤ使いの違い
強い壊獣カグヤ使いは、全体のデッキ環境が見えている。
そして、その環境に対しての対抗札を入れ、勝率を高めている。
次にしっかり何がしたいかが明確になっている。
壊獣カグヤはパワーカードのあり合わせのため、カード選択に自由がありすぎて、他のテーマデッキに比べて、何がしたいかというコンセプトが薄れることがあるため、何がしたいかが明確になっていないデッキを組んでしまう人は弱い壊獣カグヤを握ることになる。
強い壊獣カグヤ使いは、手札誘発の使いどころもマストカウンターで打つようにしている。
あなたは増殖するGをスタンバイで投げてないだろうか?
スタンバイで投げて何もさせないことが強いこともあるが、相手の展開をある程度待ってからでも遅くはないことは知らない人も多いだろう。
そうすることで、相手には展開か使用した札を切り捨てるかを迫ることが出来る。
つまり、環境に対抗するデッキ構築力+その場のアイデアを生かすプレイングが必要になり、これが出来る人は強い壊獣カグヤ使いと言える。
環境デッキに対して、あっちもこっちも対策していると、デッキが肥大化して、どのデッキにも弱くなるよ。
どのデッキを仮想敵として、デュエルするか。
環境デッキをメタって、メタりまくって、相手を同じ土俵に引きずり込む。
例えば、シーズン22だったら、対クシャトリラ、対ピュアリィ辺りを対策していると勝率は良くなるよ。
以上が壊獣カグヤの魅力だ。
壊獣カグヤを作りたくなったら、少し古いが筆者の過去の記事を参考にしてほしい。
壊獣カグヤを使ってデュエルを楽しもう。
記 SnowAngel