【たった1つの工夫】転職直後の住宅ローン審査体験談【約6000字】
一般的には転職直後に組みにくいとされる住宅ローン。巷でも転職直前の与信を使ったり、勤続年数が経過してから住宅ローンを組むことを推奨する記事には枚挙に暇がありません。しかし転職直後の住宅ローンが本当に無謀なのか、そのリアルに触れた体験談を見つけることはできていません(※執筆時点)。
転職後に住宅ローン審査で不利となりやすいのは事実です。しかし筆者の実体験を踏まえると、たった1つの工夫だけで十分有利な条件で融資を受けることが可能であることも分かりました。筆者は転職直後に最優遇金利で住宅ローンを組めました。
住宅ローン融資額と物件価格・年収の関係、相見積もりを含めた金融機関の選定、物件概要と予算、融資金利まで含め、転職直後の住宅ローン事情のリアル体験談を綴ります。
0. 本記事を購入頂く3つのメリット
①転職直後の住宅ローン審査で悩みの種となる見込み年収の考え方について、実際の事前審査の過程での具体的事実を元に事例を紹介します。②審査に有利となった工夫の実体験も紹介します。③また融資実行の金利が分かる証拠写真付です。賃貸派であった筆者が住宅購入に踏み切った理由、購入する住宅の選定ポイントにも触れました。
※本記事では融資金額は年収の●●倍と言う表現にしています。年収を含めた具体的な融資金額まで知りたい方は、年収推移・融資金額が掲載された写真記事を含むマガジンをお求めください。
1. 筆者プロフィール
簡単な自己紹介です。こんな東大卒理系男子です。
・30代前半
・東京大学(理系)⇒東京大学大学院(理系)
・メーカー勤務
・中小子会社⇒大手JTC⇒超大手JTC
30代になって人生2回目の転職をした直後に住宅を購入しました。
上記以外の属性は筆者ブログも参照頂ければ幸いです。
https://snow-yuhzoh.com/profile.html
2-1. 住宅ローン①:不動産屋からの事前情報
転職直後ということもあり、融資審査はかなり不安でした。巷では勤続年数も住宅ローン審査に大きく影響すると言われているからです。
筆者の場合複数物件の内覧担当3社に相談。意外にも3社とも年収・購入額を考慮すると頭金1割あれば十分でしょう、最悪フラット35という手もありますし、とのコメント。不動産屋にとって融資審査NGだと販売時期が遅れます。見込みのない客に夢を売ることはしないと考え、不動産屋の意見を信じました。
物件内覧時、不動産屋に頭金・年収を元に相談してみましょう。そこそこ実績のある不動産会社なら、見込みがあるかどうかの感触は掴めます。
2-2. 住宅ローン②:融資元銀行選定
事前審査は都市銀行M(都銀M)、地方銀行K(地銀K)、ネット銀行Rの3行に依頼。都銀M、地銀Kは不動産会社担当者経由で、手続きと審査の確実性を求めていました。
ネット銀Rはクレジットカード・証券会社・系列銀行を7年以上使った実績を考慮。一方で審査が非常に厳しいとも言われ、不安が払拭しきれない候補でもありました。給与振込先で転職前後の給与収入実態を把握していて、転職直後でも審査で有利に働くかもという思惑で選定しました。
2-3. 住宅ローン③:35年フルローンでの事前審査
融資希望額は物件価格から100万円単位で切り上げたフルローン。オーバーローンと表現した方が正確かもしれません。購入額の半分程度の頭金を出せましたが、足元の低金利情勢・住宅ローン控除での実質マイナス金利を考慮しました。今思えば不動産会社のコメントを受けて少し攻めすぎたかもしれません。
返済期間は35年としました。住宅ローン控除適用期間中はマイナス金利なので、出来るだけ恩恵を受けるべく返済期間を長くとりました。
誰も教えてくれないたった1つの工夫の甲斐もあり、事前審査では3行とも最優遇金利での提示。ただし転職直後のネット銀行事前審査は、申込者が申告した「見込年収」で審査されるため要注意です。
2-4.住宅ローン④:本審査は2行
いよいよ本審査です。巷では本審査は1行に絞った方が良いとされていますが、審査に不安があったので2行出しました。本人確認の際に1行では「他行でも審査を進められていると思いますが…」と言われたので、2行目は1行目の審査情報詳細履歴を把握していたのでしょう。
変動金利ではネット銀R>地銀K>都銀M、10年固定金利では都銀M>地銀K>ネット銀Rでした。転居前の自治体からの書類取り寄せ・手続き調査等で時間を奪われて本審査前に金利条件を決定できず、変動金利でネット銀R、10年固定金利で都銀M、それぞれ本審査へ。いずれも事前審査と同様に返済期間は35年としました。
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