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手紙には、素直なワガママを

心待ちにしていた日があることは、とっても幸せなこと。だって、待っている時間に、幸せも楽しみも育つんだもの。

どこかできいたその言葉を本当だったって、何度も思わせてくれる。そんな人に出会えた。

その人への伝えたい想いは、手紙に込めていく。あなたに会えるほんの少し前に。

***

また会えて嬉しいです。

そう言えるのは、ずっと会いたいと思っていたころの自分からしたら、奇跡のような言葉だ。

お疲れさまでした。

なんだかこそばゆくて、つい書く手を止めてしまう。お疲れさまでしたより、楽しかったですか?って方がしっくりくるかもしれないね。

あなたがこの手紙を読んでいる頃、わたしはとっても幸せ気分に浸ってる。そう確信してる。

***

次はいつ会えますか?
そう書きたくなるのをぐっとこらえる。
また会いたいって代わりに、大きな声で言うね。

また歌声を聴きたいです。

それから。
あーもう、胸がいっぱいなときって、この言葉しかでてこない。

素敵なひと時をどうもありがとう。


***

便せんをそっと折って、封筒へ。チケットと同じところにいれておく。その日過ごした時間のあと。まだ余韻ののこる自分のまま、隅っこで今の想いを書きそえる。

育った幸せと楽しさ、それからあなたからもらったたくさんの歌声が少しでも伝わってほしい。

手紙に願いをこめて、託す。
あなたに届けって。


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西谷 こまい
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡