紅茶の世界につれられて。
まだ間に合うかな。
そんな不安を抱えてながら
電車にゆられていた。
休日には、動きがゆっくりになる。
魔法でもかけられているのかな。
そう思うくらい、
1時間また1時間と過ぎていってしまって。
大幅に遅れて出かけた。
そわりそわりとしながら、
電車を乗りついで。
知らない景色を眺めながら歩く。
この辺なんだけどなぁっと
あたりを見回していたら
何度もみたチラシを持った人がいた。
その背中をおいかけて、
ためらいなくカフェの2階にあがる。
あれ?違ったのかなっと不安になったけど、
こんな素敵な通路の先に、
目的地があった。
《 紅茶フェス 》
知っている人だけがこれる
秘密基地のような空間に
ぎゅっと紅茶の世界がつまっていた。
紅茶に詳しいわけでも、
紅茶にこだわっているわけでもないから
ちょっとだけとまどったりもした。
こういう場所にくると
どうしたらいいのかなって思ってしまう。
ひとりできたこともあったので。
ふしぎと楽しめたのは、
紅茶フェスの雰囲気と
出会った人のおかげ。
はじめましての人と一緒に
お店をまわる体験をした。
紅茶の話をきいて、
なるほどーってなったり。
飲みくらべて、
こんなに違うのとびっくりして。
お菓子はどれもおいしそうだったから、
選ぶのがとってもたのしかった。
フェスってかたちだからこそ、
距離がぐっと近くて、
おしゃべりもはずんだように思う。
イートインで食べたのは、
ブラムリーアップルパイとミルクティー。
ブラムリーアップルっていう
すっぱいりんごのパイ。
日本ではなかなかお目にかかれないりんご。
たしかにすっぱめだったけど、
ロイヤルミルクティーによくあう。
これがマリアージュなのかな。
本場の知識や味を楽しむことができて、
お腹もココロも大満足のじかん。
***
念願叶って参加できた
手紙社さんのイベント。
ずっとずっと憧れの会社。
イートインカフェを担当していた
モデルさんのようなスタッフさんと
お話できたのもすごく嬉しくて。
ちょっと前まですごく混んでいたんですよ。
なんてお店の人たちが言ってた。
お店の人やスタッフさんとお話できる
ベストタイミングだったみたい。
動きがゆっくりになる魔法には
感謝しなくては。
電車の中、
お持ち帰りした紅茶とお菓子は
とてもとても愛おしくてならなかった。
いつか、また行けますように。
今度は恥ずかしがらずに、
チラシがほしいって伝えよう。
わぁっていってしまうくらい
色あいも模様もかわいいロゴ。
つぎは、とってもかわいい地図をもって、
紅茶とお菓子にあいにいけたらいいな。