響くおとに胸もはずませて。
やっと会えたね。
そう言えたときに響く音を楽しみにしてる。
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はじめましてのひとと会うときには、お茶しにいきたいです。って伝えてる。
紅茶とかコーヒーと、甘いもの。ときにはサンドイッチとか。
そのくらいの軽食でお話なら、緊張していてもどうにか過ごせるから。
そのくらい、わたしにとって人に会うことはもともとハードルが高いこと。
だからか、はじめましてで飲みにいけることがすごいなぁって思ってた。
グラスをかたむけて、お互いのを合わせたらさ。はじめましてても、はじめましてじゃなくなるらしい。
その意味がわたしにはさっぱりだけれど。
こぼれた言葉にほおをゆるませながら、たかく響く音をはじまりにして。距離をちかくできることに、大人を感じる。
お酒がのめるからっというより、そういう空間で過ごせることがすごさがあった。
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いま、こうして過ごす毎日のなかで。
家族や恋人として、ひとつ屋根のしたで生活できること。仕事という理由で会えるひとの大切さを知れた。
理由がなくても会える関係のことをこれほどまでに羨ましいとおもえたことはなかったし。
あの人に会いたいなってきもちが自然とでてくるし。ちょっとびっくり。
同じ場所にいて、声が響いて伝わる。
ほんの少しの表情だって、ニュアンスだって伝わる。
そんな距離でいられることってすごくいいなって思えるようになった。
画面越しでも話せることはあるけれど、
誰かに会うことは、きっとその人の雰囲気を感じるためでもあったんだろうな。
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いつも誘うことよりも、ふんわり誘うことが多かった。よかったら…って。
そんな感じでもいいから、声をかけてお誘いしたいと思う。
仲良しさんなら、ごはんにしよう。
おいしいごはんとお酒をならべて
何を話そうか。何を食べようか。
また会いたいって今おもう人と
笑いあえるようなことがいい。
そして、一緒の空間にいるよって意味をこめて、グラスをあわせたいな。
お酒でも、お茶でも。笑
やっと会えたね、なんて笑いながら。
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そんな風に考えると、
しょんぼりしてはいられないなって。
だって、たくさん話したいことつくりたいもの。
ホットケーキが焦がしたとか、
パイの実のショコラがおいしいよっとか、
滅びの歌っていう動画知ってるっとか。
笑うのにはうってつけ。
久しぶりにあうのなら、たくさん笑いたい。
今まで会ってたひとも。
もしかしたら、今画面越しに言葉で会ってるひとにも会えるかもしれないし。
めっいっぱいの日々を過ごしてこう。
それまでは。