【ネタバレ注意】ジークアクスの感想と考察20250203
おはようございます、沙崎あやしです。
カラー×サンライズという期待しかない新作ガンダム「GQuuuuuuXーBeginingー」皆さんはご覧になられましたか? まだ観てない? そうですか。マチュのエネルギーゲインは五倍ですよ?
劇場公開から数週間経過し、公式からのネタバレも随分と始まっております。絶対、何も知らないで観た方が楽しいので、早く観ておいた方がいいですよ、ジークアクス(女将顔。
もう辛抱堪らんという形で、ネタバレを含めた感想と考察を垂れ流そうと思います。まだ観ていない方は、回れ右をしていただきまして、もう観た・ネタバレ上等という方だけ先に進んでいただければと思いマス。
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ジークアクス、良かったですね! 開始早々、ウッキウキでRTA始める赤い三倍速仮面さん、実に生き生きとしていて見ているコッチも嬉しくなります。あれだけララァとアムロに執着していたのに、二人がいない方が幸せそうに見えるというのは実に皮肉なものです。本人楽しすぎて、絶対途中までザビ家への復讐忘れてたでしょ? ふっと最後で思い出してしまったのが運の尽きですかねぇ……やはり復讐は何も生まない……(遠い目。
さてジークアクス、いわゆる仮想戦記物、パラレルワールド物として作られております。個人的に気になったのは、
・ジークアクス本編(マチュとかの物語)が、正史だとどの時間軸に相当する想定なのか?
という点でした。時代設定的にはU.C.0085でZガンダム(グリブス戦役)直前なんですが、じゃあジークアクスはZガンダム相当(ビギニングがファースト相当)なのか? という点には疑問を投げ掛けたいと思います。
個人的には「ビギニングでファーストから逆襲のシャアまで駆け抜けている」と思ってます。だってソロモン落とし、どうみても正史のアクシズ落としですよね。ソロモンがブースターで最終加速かけるシーン、僕は「あれ? ここでアクシズ出てくるの?!」と誤認しました。揚陸作戦とかどうみてもロンドベル隊ですね。アレをドレン氏が指揮してるとか胸熱ですよね! ちゃんと揚陸艦してる! うひょー!(語彙力。
そしてアクシズショックに相当するゼクノヴァが発生して赤い三倍速仮面さんが消えるところまで符合していますので、個人的にはほぼ確定だと思っております。つまりジークアクスの物語(本編)は、逆襲のシャア以後、人類が希望の光を見たあとの物語ということなんだろうなあと思います。
まあ仮想戦記で、異物の混入によって歴史上の出来事が繰り上がるというのはよくある話ですしね。まあそれにしてもジークアクス世界の赤い人は生き急いでますね! さすが三倍速。
んで、 Xをつらつら眺めていたら、「ジークアクス世界は、サザビーのコクピットが流れ着いた世界ではないか?」という考察を見て、なるほどーと思いました。確かにそう考えると、色々と辻褄が合う部分が多い。特に技術的な部分で。
・赤いガンダムに無理矢理とは言えサイコミュが搭載出来た点。
→正史だとMSサイズへのサイコミュ搭載はZ時代(U.C.0087)のキュベレイが最初なので、明らかに時代が早い。
・キケロガが単座であり、全周囲モニタを採用している点。
→これも正史におけるキケロガ=ブラウ・ブロ(複座式)に比べて技術的な部分が随分と早取りされている。
・設定画を見る限り、キケロガのパイロットシートのデザイン「逆襲のシャア」時のネオ・ジオン系に酷似している。
またこれ以外にも、
・赤いガンダムに搭載されたサイコミュをわざわざ「アルファ型サイコミュ」と呼称している点。
→そりゃ最初のサイコミュなんだからアルファなのかもしれない。何か物を作った時、バージョンアップを想定してナンバリングをすることもあるだろう。
が、「将来のバージョンアップを想定して」よりは「計画上の完成形が存在し、それに対して開発を進めている」からナンバリングしていると考えた方がスッキリする。正史と対比させた場合を見てもその可能性が高いと思われる。正史では単なる「サイコミュ」呼称である。
この場合、計画上の完成形とは「サザビーのコクピット(=サイコフレーム搭載のサイコミュ)」(オーバーテクノロジーの完全再現)であり、ジークアクス世界のサイコミュ開発(及び周辺技術)はその技術のリバースエンジニアリングすることによって正史より発達していると想定される。
・ジークアックス搭載のサイコミュが「オメガ」呼称である点。
→いや、たった五年でナンバリング使い切ったのかーい!(ツッコミ)。「ゼクノヴァ」の影響でサイコミュの開発が停滞した点を含めて、早すぎる。これは順当にナンバリングしたというよりは「計画上の完成形に到達したのでオメガと呼称した」とした方がスッキリする。
以上の点から考えると、「サイコミュには目指すべき完成形が存在する」→「それが正史世界から流れ着いたサザビーのコクピットである」→「恐らくは『シャロンの薔薇』である」という推測が出来るという訳である。
しかし「アルファ「型」サイコミュ」と「オメガサイコミュ」と書き分けられている(出展:劇場パンフレット)は気になる……素直に捉えると前者は種別名で後者は個別名になるんでしょうけど……。オメガの再現に成功(=量産が出来る)したなら「オメガ型」と呼称するだろうから、わざわざ個別名にしたってことジークアクス搭載のサイコミュが「シャロンの薔薇」そのものという可能性が高いかなあ。
もしくは、正史から流れ着いたのがコクピットだけでなくサザビー本体込みだったか。「薔薇」という単語が外見から名付けられた暗号名とすると、破損したサザビー本体はそんな感じがすると個人的には思うんですよね……。その場合、サザビーから取り出したサイコミュの部分をオメガサイコミュと呼称していることになる。
ゼクノヴァは、歴戦ガンオタ観客であれば「どうみてもサイコフレームの光です。ありがとうございました」案件だと思うんですが、
・ゼクノヴァは「シャロンの薔薇」と赤いガンダムが共振している発生した様に見えるが、なぜあのタイミングだったのか? そして同じサイコミュ搭載機であるキケロガが巻き込まれていないのはなぜ?
→「シャロンの薔薇」はグラナダにあって、赤い三倍速彗星さんはそこから出撃しているのだから単純接近・接触が発動条件では無い。サイコミュの起動が発動条件だとしても、赤い三倍速彗星さんと緑のおじさんはマヴだった訳で、それだけではゼクノヴァが発動しないのも確定。
正史世界からサザビーのコクピットが流れ着いたと仮定した場合、その世界転移の原因はあのアクシズ落としでのサイコフレーム共振(=アクシズショック)と考えられる(まあそれぐらいしかファンタジーな現象は無いしね……)。
そして正史のアクシズ落としに対応するジークアクス世界での事件はソロモン落としになると思われる(前述)。同じ事件、サイコフレーム(アルファ型サイコミュはMS搭載出来るぐらい小型なので、「シャロンの薔薇」の技術を転用してサイコフレーム使っている可能性がある。逆にキケロガは大型なので既存サイコミュで建造できる)、そしてその中心人物(赤い三倍速仮面さん)。これらが揃って、アクシズショックと同等の事件(=ゼクノヴァ)が起きたのだと推測される。
赤い三倍速仮面さんが「……刻が見える」と仰ってましたが、まさしくあの瞬間にパラレル世界の歴史を垣間見たんじゃないのかなあと……。
あ。「シャロンの薔薇」にララァが関わっているかもという説は、僕は否定派です。「キラキラ」でのララァの幻聴はたぶんブラフ。正史においても、大体あの空間ではいつも「ララァ」言っているし(笑)。ララァ本人は赤い三倍速仮面さんが連れてきた人なので、ジークアクス世界ではその描写がないので表舞台に出るルートが無いだろうというのが理由。
ジークアクス(MS)に搭載したオメガサイコミュが、サザビーのサイコミュそのもの(シャロンの薔薇)なのか、同等性能品なのかは現時点では何ともいえませんが、緑のおじさんの湿度の高さからいえば「お前……上層部に黙ってシャロンの薔薇をそのまま移植したな?!」とか思ってしまいます。
理由は幾つかあるんですが、ゼクノヴァ以降に「禁忌として開発が禁止された」サイコミュ(出展:劇場パンフレット)なのに、ぽっと「完成しました!」とはならんやろという点と、赤い三倍速仮面さんに脳を焼かれて五年間追い続けている湿度高めの緑のおじさんが、その人を追う道具として「同等品や模造品」で満足するか? という疑問。ゼクノヴァの原因にシャロンの薔薇が関わっていると知ったのなら「あのおっさんなら絶対それ使うやろ」という謎の信頼です。湿度高いですし。
以下は、完全な僕の妄想。緑のおじさんならここまでやってくれる、いやこれ以上のことをやるとと思っている。
たぶんね、上層部には黙ってやっていると思うんですよ。「シャロンの薔薇」の持ち出し。フラガナン博士と結託して、五年間調べ続けて、何か知っている。まあさすがにすぐ上層部にはバレると思うんですが、つまりそれは「早晩バレても問題無い」ということで、だからこのタイミングでこの場所に、ジークアクスを持ち込んだ。つまりサイド6で何かが起きるか、起こそうとしている。
紛いなりにも「シャロンの薔薇」を持ち出せたということは、ジオン上層部が混乱している可能性が高い。恐らく派閥抗争か何か。それで世界情勢が変化するタイミングでもある。その間隙を突いている。
たぶんエグザベくんがジークアクス置き引きされた時、緑のおじさんは内心で(……あー、でもソドンのスタッフは「シャロンの薔薇」や私の計画知らないし。上層部から詰められたら、ジークアクスとか献上しそうだし。だったら船に無い方がいいよね……結果オーライ!)とか思っていそうだし。
ソドンがコロニー内に進入させたのも(……上層部からの追っ手が来たら武力では対抗出来ない。だったら宇宙にいるよりはコロニー内の方が安全だし、上層部も衆人環視の中では手を出しにくいよね……ましてやゼクノヴァの原因であるシャロンの薔薇を追っているなんて、口が裂けても言えないだろうしなあ……)とか思ってそうだし。
恋敵が軒並み表舞台に出なかったからたぶんヤシマ氏と結婚してパラレル世界一幸せであろうカムラン氏(なおハサウェイは物理的に消える)に接触したのも(……ジークアクスぶんどった連中と連絡とりたいんだけど、取れるよね? 非合法だからこそ権力者とのパイプはあるものだよね……その代わり、ジオンの内部情報教えるよ。その情報を元に上手く立ち回れば、きっとサイド6にとって良いことになるだろうね……あ、ソドン駐留の件の黙認してね)とか交渉してそうだし。
ジークアクスをぶんどられた件にしても(……そこらの業者が所有していてもザクと違ってメンテパーツの確保だって出来ない。早晩詰む。誰かに売っぱらうか、我々に接触してその管理下で運用する道を模索するしかない。少し頭の働くヤツであれば、サイド6政府とパイプのある我々を信用ある相手として選ぶだろう……)とか考えていそう。
等々。妄想は広がります。僕、パトレイバーの後藤隊長とか大好きなんで。劇場版パトレイバー2があと3作ぐらい続いても自分いけます! なので緑のおじさんには大変期待しております。いいよね、シゴデキ昼行灯暗躍おじさん……。
そういえば劇中、赤い人はついに仮面を脱ぎませんでしたね。正史ではララァの前とかでは脱いでいたのに、緑のおじさんの前ではついに脱がなかった。これが緑のおじさんの湿度高い想いを噴出させる原因であるのを、ビジュアルで演出していて非常に良いですね!
あれですよね。キャスバル視点であれば「仮面=偽物の自分」という見方も出来る訳で「正史=本物、パラレル=偽物」という構図の対比にもなっていると思います。なんかインタビューでその辺りも主題に組み込まれているとか何とかいう話が出たそうですが。楽しみです。ついに仮面取った時、いつもの顔があるとは限らないですよね?(満面の笑顔。
ジークアクス本編でいえば、キャラデザに竹先生を選んだのは本当に慧眼だと思っていまして。いやね、ガンダムって今までも一般向けへの普及を目指していた訳じゃないですか。でも作品上、キャラデザってなんというかリアル寄りだった訳です。それがざっくりいえば馴染みやすいデザイン、語弊があるかもしれないが漫画チックになった。これは大きいと思うんですよ。コロニー内の日常部分の背景設定(学校とか鉄道とか家の中とか)も、SF色をあえて出さずに現代に寄せたのもその辺りを意識されたのかなあと思います。これは……いける!(早口。
その上で、ソドンがコロニー内に浮かんでいる情景を見た時は、ほんとゾクゾクきました! いやー、SF! これだよこれ、この感覚だよッ! すごい嬉しくなっちゃいました。
まあそんなわけで、本放送期待しております。