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パソコンで楽譜が作れてよかったこと

私は普段から生徒さんのため、自分のためにfinaleという楽譜作成ソフトを使って楽譜を作っています。
finaleとの出会いは音大時代ですが、卒業後仕事として楽譜を作る人になりたいと思ってからは浄書スクールで学び、その後楽譜出版社に就職していろいろな知識、経験を積みました。

今は育児の傍らクラリネット教室を運営していますが、自分で楽譜を作れるようになってよかったことを改めて書き出してみようと思います。

◼️吹きたい曲が吹ける(吹かせてあげられる)。

元がピアノ曲や声楽、他の管楽器でも素敵な曲はたくさんあって、演奏してみたいな〜と思うことがよくあります。そんな時は元の譜面をそのまま打ち込んですぐにクラリネット用の譜面を作ることができるのでとても楽しいです。自分ならではの選曲ができるようになりました。

耳コピが出来る方ならゼロから譜面を作れるのでどんなジャンルの音楽でも譜面に起こせるでしょう。(私は耳コピ苦手です。in B♭と混ざるので…。)

生徒さんの発表会の選曲も柔軟に対応できるようになり、生徒さんが今吹きたい曲を叶えてあげることができるようになりました。

◼️いつでも簡単に修正できる。

これはパソコンでの楽譜制作ならではのことだと思います。以前作ったけど改めて見てみるといろいろ直したい…なんてこともあると思います。

後からいくらでも調性の変更、小節の途中追加やカット、楽器の変更や追加なんでもできます。
やりたいことができる自由度の高さは楽譜編集ソフトの中でもfinaleがダントツだと思っています。

◼️増えていく作品がかさばらずにどこでも閲覧、印刷ができる。

私は楽譜データをクラウド上で管理していますので、finaleファイル(.musxファイル)の他にPDFでも保存しておけばすぐに閲覧や印刷ができます。私はiPadをよく使うので紙の節約にもなります。

◼️楽譜を販売することができる。

パソコンで作った楽譜はいろいろな楽譜販売サイトでダウンロード販売することができます。著作権の手続きまでやってくれるところもあります。手書きでは自分1人が使って終わりですが、ダウンロードできるデータにできればいろんな人が活用してくれる可能性があるわけです。

ダウンロード販売まで考えている方は、使うソフトはやっぱりfinaleがいいと思います。出版社でもfinale以外を使っている所は知らないです。(私が知らないだけかもですが。)

こんなふうに、パソコンで手早く楽譜を作れるようになってから、音楽との関わりが快適なものになり可能性が広がりました。作品を作り貯めていくことがライフワークになっています。
最近では自分で参考演奏を撮ってYoutubeにあげることもしています。

パソコンでの楽譜作成に興味がある方、特に楽器の先生をされている方などで販売もしたいなという方はぜひfinaleでの楽譜作成(楽譜浄書)にトライしてみてほしいなと思います。

◼️無料楽譜作成ソフトについて

少し前から無料の楽譜作成ソフト(musescoreなど)も人気みたいですね。そのソフトで作った楽譜を拝見すると、申し訳ないですが出版・販売レベルの見た目ではないように思います。どうしても素人感が漂う…。

私はあくまでメインは楽器指導者であり「プロ浄書家」とは口が裂けても言えないですが、それでも違いは一目瞭然です。

その無料ソフトは「とりあえず楽譜が作れる」というだけであって、読み手がより演奏しやすいようにこだわりをもって浄書された楽譜が作れるソフトではないようです。

とりあえず音符が読めればいいや、ということなら無料でもいいのかもしれませんが、販売するとなると…。
特にクラシック曲をアレンジし販売したいとなると、より信頼感が出るのは綺麗に浄書された楽譜だと思います。その方が皆さん見慣れてますから。

では楽譜浄書ってfinaleでどんなことしてるの?っていうお話はまたの機会にしたいと思います。

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