【今日の物思い】NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 YOSHIKIスペシャル」を観て…
今日の昼間に再放送があると知って。。
リアルタイムで見逃したから観れて良かったです。
親不孝どころかものすごい親孝行息子では…
お母様を亡くされた後、自分は親不孝だなんておっしゃっていたけど、
ロックバンドの域を越えて、様々な音楽を生み出し、あんな世界的に活躍してること自体が親孝行以外の何物でもないと思うのですよ。。
1999年の天皇陛下御即位十年の式典での演奏シーンも出てきました。
あの時、私はちょうど一時帰国中でリアルタイムで観ていたのですが、
陛下の前でオリジナルのピアノコンチェルトを演奏するって…
改めて観ると、当時より今の方がそれがどれだけ凄いことかわかる気がします。
ちょっと鳥肌モノです。。
その後の園遊会のシーンかな(?)、
お母様と2ショットでインタビュー受けている様子が、滅多に見ることのできない"息子"らしい表情になっていて、微笑ましかったです。
あんな表情は初めて見ましたし、神格化されてしまっていて今まで見えなかったYOSHIKIさんの人間らしい部分が垣間見れた気がしました。
そして、すでに素晴らしい親孝行されてるじゃないか…!と思いました。
アーティストにおける「孤独」について
大きく成功したアーティストに「孤独」という言葉はつきもので、
このドキュメンタリーの中でもやはり「孤独ではないですか…?」と間接的に問うシーンがあるけれど、
私は孤独ということ自体は全然悪いことじゃないと思ってるんですよ。
淋しさで自滅してしまうような孤独はネガティヴに捉えられても仕方ないかな…と思うけど、必要な孤独もあると思っています。
この映像の中で、レコーディングエンジニアの方が、YOSHIKIさんは通常の人間が聞こえる以上の音が聞こえてる…とお話されていたけど、
それって周囲がザワザワしていたら聞こえてこないはずで、
日頃から一人で音ととことん向き合うことで培われてきたものだと思うのですよ。。
彼に限らず、音楽家はそういう人達が少なからずいると思うし(特にクラシックは。録音にこだわったグールドとかさ…)、
音楽家以外のアーティストにも、日常の喧騒から離れる事で感じる何かを大切にする人達は多いと思います。
そういう意味では、アーティストにおける孤独は、そうならざるを得ない部分があるんじゃないかと思うし、むしろあまり特別なことではないと思ってます。
悲しみの音は人を癒すか
「悲しみが深いほど良い音楽が生まれる…」というようなこともおっしゃっていました。
私も学生時代にクラシックピアノをやっていた頃から「人の心を打つ音を出せるようになるには、人の痛みや悲しみがわかるようにならなければ…」と信じていましたし、そういう人になりたいと思っていました。
なので、「若い時の苦労は買ってでもせよ」精神で自ら痛めつけに行くようなところがありました。
ただ、人の痛みに寄り添いすぎると、よほど強靭なメンタルの持ち主でない限り、自分自身がやられてしまうのです。
社会人になってアーティストと関わる仕事をしていた中で、相手の苦しみを自分事のように感じすぎるようになってしまうと、私自身のメンタルが崩れてしまうという経験もしました。
だから「悲しみ」の気持ちを擁する音は確かにとても美しいのだけど、
同時に、あまりそちらに寄り添いすぎない無邪気な音もあって良くて、
そちらの方が救われる場合だってある…と最近は感じています。
愛する存在を失った後のマインドセット
大切な存在を亡くすという経験は確かにつらいです。
もっとこうしてあげることができたんじゃないか…とか色々と考えてしまうこともあります。
とはいえ、私の場合、両親を亡くしていますが、あまり悲しみを感じた記憶が無く。。(←上記の言葉の説得力無くなる…苦笑)
それより、一人っ子だったせいか「私がしっかりしなくては…!」と必死で、ずっと気が張ってたと思います。
ただ、母の入院中、看護師さんに「付き添ってあげたい気持ちもわかるけど、仕事は辞めないようにね。お母さんにはお母さんの、貴女には貴女の人生があるんだから…、貴女の人生を大事にしなさい。」というような事を言っていただいて、
その言葉に大きく背中を押されたのは覚えています。ある種の覚悟が決まったというか…。
YOSHIKIさんのように身近な親友を亡くした経験はないですが、もしかしたらそちらの方が辛いかもしれないな…とも想像します。
そこまで気持ちを分かちあえた親友もいたことがないので、わからないのが正直なところですが。。
この流れでペットの話を並べるのは失礼かもしれないですが、私が失ってひどく悲しくて辛かったのは、実家から引き取った愛犬を亡くした時でした。
言葉を話せない相手に、どれだけ辛い思いをさせてしまっただろう…もっと早く病院に連れて行っていれば…などとあれこれ考えてはもう泣けて泣けて仕方ありませんでした。
3〜4年はふと思い出しては泣けてしまう日々が続きました。
私は一人っ子で独身だし、父が逝って10年、母が逝って7年(、愛犬が逝って5年)近く経ちます。
両親健在の頃は、自分でも「このまま独身で両親が居なくなったら…天涯孤独?!」とか思ってちょっとびびってましたし、
人によっては私の今の状況はすごい孤独に見えると思います。
でも、私は人がこの世を去って魂になったら、肉体がない分いつでもどこでも一緒に居られるんじゃないかと思ってます。
私の場合はむしろ両親が生きてた頃よりも、よくコミュニケーション(交信?)してるような気がしますし、やっと喧嘩することなく穏やかに話すことができてるなぁ…という気さえしています。
その辺の考え方の方向性は色々あると思いますが、
以前、「亡くなった方への一番の供養は、現世に生きてる自分達が幸せになることだ」とどこかで聞いて、確かにその通りかもしれない…とひどく納得しました。
だから、番組の最後に、YOSHIKIさんの口から前向きな言葉が聞けたのはとても嬉しかったです。
最後に余談ですが…
私にとっての神的存在であるHYDEさんがYOSHIKIさんに声をかけて一緒にバンドを演ることになったってことで、、
HYDEファンとして、少しでもYOSHIKIさんのお人柄を知ることができて、ちょっと安心した…というのが正直なところです。。(←結局そこ。笑)
ニューヨーク公演1日め、無事盛り上がったみたいでよかった…☆