推し活ひとり旅【香港編】
2023年10月14日に開催された角野隼斗さんピアノリサイタル@香港大学を聴きに初めて香港に行ってきた。
そして、もう一つ大きな目的が…。
大学時代の恩師(ピアノ講師)が香港在住だったため、数年ぶりに連絡してみたところ偶然会えることになり、大学卒業以来24年ぶりに再会することになった。
✈️10月13日(金) 15:50 成田発
まだ9月末にNY〜ボストンへ行って帰ってきたばかりだったので、成田まではサクサクと。
第2ターミナルは久しぶりすぎて、ああ、やっとドラマでよく見るとこに来れた…と思った。笑
チェックインを済ませて少し時間があったし、機内食無しだったので、スタバでイングリッシュマフィンのホットサンドとチャイティーを買って、ささっと食べる。
ほぼ定刻通り19:50に香港着。
荷物を受け取り、さて、ここからが冒険。
ネットで予約していたオクトパスカード(公共交通機関その他に使うやつ)というプリペイドカードを空港のどこかで受け取ることになっていたのだが、、
どこで受け取るの???笑
まず、空港の案内ブースみたいなところでQRコードの画面を見せて尋ねてみたが、英語もよく聞き取れず、とにかく「あっち、あっち!」と言われたので、とりあえずそっち方面のエアポートエクスプレスの切符売り場のブースに並んでみた。
窓口のおじさんにまたQRコード画面を見せると、「A ○○(番号)」と書いた紙切れを渡される。「ずーっと右手の方に歩いてそこへ行け」と言われる。
私はまた「???」だった。
このアルファベットと番号は空港内に並ぶ小さなブースの住所みたいになっていて、各ブースはそのプリペイドカードの受け渡しや、Wi-Fiレンタルなどの店舗になっているのだが、それに気付くまで大変時間がかかった。笑
私はまた言われた通りに空港の右の方向へずーっと歩いたが、看板らしきものも無く、頭に「???」が浮かんだままフロアーの1番右端まで来てしまった。笑
側に立っていた案内人らしき(?)おじさんに、持ってた紙切れを見せて、「これどこ?」と英語で尋ねたら、中国語で返されてしまう。全く英語が通じないおじさんだったんだけど、とりあえず何か言いたげな人の良さだけは伝わってきたので「ありがとう」って言ったら、「がんばれ」(というニュアンス)って言われて、ちょっと笑ってしまった。良い人だ。笑
で、また来た道を戻っている最中に、やっとブースの上の方に表示されてるアルファベットと数字に気付いた。「あーー!これのこと!!」と。そして無事オクトパスカードとやらをピックアップできた。
ホテルのそばにコンビニがあるかわからないし、食事にありつけるかわからなかったので、空港で見つけたオーガニックフードのお店っぽいところでサンドウィッチとフルーツカップ、オレンジジュースを買って、再び切符販売の窓口に並び、とりあえず片道切符を買って、やっとこさエアポートエクスプレスという列車に乗車。香港駅へ向かう。
とてもキレイで快適な電車だった。
ホテルは香港大学駅からすぐみたいだったんだけど、事前に調べた情報では出口に寄るみたいな感じで書かれていて、よくわからないので香港駅からタクシーに乗った。(モタモタしてて何人かに順番抜かされたわ…笑)
タクシーも英語が通じなくて、ホテルの住所が書いてある紙を見せた。
香港はもっと普通に英語が通じるのかと思っていたら、案外そうでもないらしい。。
運転荒くて笑った。笑
ホテル前到着。支払いは現金だったかな…。
こちらのホテルに宿泊。
Jen Hong Kong by Shangri-La
ステキなカフェみたいのあったんだな…。
ホテル内探検しなかった。。
お部屋かわいい!!
出窓がベンチになってて最高!!
結構遅くなってしまったので、空港で買ってきたサンドウィッチなど食べて、備え付けのお茶を淹れてやっとホッとひと息。
置いてあるティーバッグのお茶がとても美味しかった。さすが。
そういえば、コンセントの規格が違ってたから、持って来てたヘアアイロンは使えなかった…。
🪟10月14日(土)
朝、カーテンを開けるとステキな景色が!!
丸一日楽しめるのはこの日だけなので、朝からアクティブに動く。
👀まずホールの下見へ
恩師に会うのは15時、リサイタルは夜なので、午前中は少し近場を観光。
…の前に、土地勘がないので、リサイタルの行われる香港大学のホールを一度下見に行っておこうと思い、まずは大学方面へ。
ホテルを出てすぐ香港大学駅の入り口があるのだが、そこから入って大学構内に行けるのかどうかがわからず、ひとまずGoogleマップの言う通りに歩き出したら、大変なことになった。
すごい急な坂を上らされ、そしてすごい急な階段を上らされる。笑
天気が良かったのですでに暑くて、運動不足の身にはすでに大変過酷な状況になっている。。
しかも、この階段上がったところで、なんか違うところに出てしまった。
大きな道路に出て、その向こう側にまた香港大学駅の別の出口が見えたので、とりあえず渡ってみた。
ところが、どうやって中に入るのかわからない。エレベーターの扉だけ3つ並んでるのだが、それもなんの扉かわからなくて。。笑
なんか違うっぽい…ってだけわかって、引き返すべく、少し先まで歩いて再び道路を渡り、大学の敷地のすんごい高い壁らしきものに沿って歩き、さっき来た階段の方へ向かう。
途中でバス停を越えると大学の地図があった!
その目の前にある階段を上がると、やっと香港大学の敷地内に入れた。笑
レンガ色のデッキを歩いてホールのある建物の方へ向かうも、大きな大学なのでこれまた軽く迷子。
ようやくかてぃん氏のポスターを見つける。
これは、、下見しに来て正解だった…😅
とりあえず場所を確認できてホッとしたところで、さぁ、観光へ行ってこよう。
デッキを少し歩くと、地下鉄乗り場へのエレベーターがまた3機並んでる。
人に着いて行くようにしてエレベーターに乗ると、乗り場に通じるところに出る。
なるほど、こういうことか…!(やっとわかった。笑)
地下鉄に乗ってセントラル駅へ向かう。
🏙️スカイテラスへ行ってみよう
ピークトラムに乗ってスカイ・テラスに行ってみる。
駅から外に出て、ピーク・トラムの乗り場まで、またかなり急な坂。
香港は坂が多いのね…という印象。
スカイテラスに着くとどんどんエスカレーターで上がって行く。かなり上がってやっと着いた。
ピークトラムの車窓からの景色が面白いのだが、うまく写真が撮れず…残念。
(↓「ピーク・トラムの幻影」)
さて、再びセントラル駅へ戻る。
👩🎓いよいよ恩師との再会へ
セントラル駅からまた地下鉄に乗って、先生と待ち合わせている将軍澳TKO(Tseung Kwan O)駅直結のショッピングモールへ向かう。
先生は中国・北京出身だが、私のいた大学で教えつつイーストマン音楽学校で博士号を取り、私の卒業と同時に彼女も大学を去った。そしてもう香港に随分長く住んでいる。
(お父様が京劇の作曲家だった彼女は幼少期に文化大革命の影響をもろに受けている。
英語の記事だけど参考までに。↓)
ポップコーンモールという大きなショッピングモールがあって、駅から入ってすぐの所にあるアニエス・ベーのカフェで待ち合わせだった。
先生から30分ほど遅れると連絡があったので、私はモールの中を少し探索。
おもちゃ・文房具・コスメなどが置いてあるお店で先程のピーク・トラムがデザインされた活版印刷みたいなポストカードと名物がイラストになってるシートシールをセールコーナーで見つけてGET。
トイレでゆっくりメイク直しして、いざ、先生と待ち合わせの場所へ…。
24年ぶり、、しかも、当時は母のように厳しくて怖い先生だったので、無職、未婚の状態で会うのは、何か怒られそうな気がして緊張していた。(それゆえ、連絡するのも直前になったのだ…。もしこの段階で予定が偶然合うなら「会ってこい」のサインだと思って会おうと。)
すると、先生から「店内に着いたよ」とメッセンジャーに連絡があった。ドキドキ。。
まぁでも、先生を見つけて声をかけたら、緊張や不安は一気に吹き飛んだ。古くからの友人に会えたみたいな嬉しさしかなかった。
先生「さぁ…、どうしてた??」
私「ながーい話になります…笑」
みたいな感じで、これまでの仕事、両親と愛犬の他界、実家の処分、抑うつ・パニック障害のこと…など一通り話したら、(拙い英語とか関係なく)全て察してくれた。
先生は私の大学の卒業式でアメリカ(コロラド州デュランゴ)に来ていた両親とも会ったことがあるので、親を知ってくれている数少ない私の近しい人。説明不要でわかってくれるのはやはり嬉しい。
当然これからの展望は?という話にもなるが、誰にも話せない(何夢見てんの、って否定されそうな)話もバカにしないで聞いてくれて、私はつくづくアメリカでこの人と会えてよかったな…と思った。
そして、
「でも少し孤独に見えるから、これからは友達を作ってね。ボランティアとか行くと良いかも?」
と言われた。
私はパンデミック以前にパニック障害があったのと、人に会うと疲れてしまうのもあって、あえてこの7〜8年は人から距離を取っていたのだが、少しエネルギーが戻ってきた今は、そろそろ人と会って行く時期かもしれない。。(ボランティア活動は置いといても…笑)
1時間半ほどお茶しながらお話しして17時近く。
先生はこの日自宅で早めのホームディナーパーティーがあるとのことで、私もリサイタルに行く前に一旦ホテルに戻って着替えたりしたかったので、この辺で解散。
別れ際何度も長いハグをして(傍から見たら「なんだあの2人は?!」状態だったと思う。笑)、少し後ろ髪引かれるような思いで別れた。
ちゃんとかてぃん氏の魅力も伝えてきて、今度は先生が日本に行くきっかけができたと言ってくれた。
次がいつになるかなんてわからないから、ほんとに会えて良かった…。
🎹旅のハイライト
角野隼斗リサイタルへ
駅でお寿司売ってるお店を見つけて、おいなりさんとプチシュークリームのようなものを買い、セブンイレブンでちょこっと買い物をしてからホテルに戻り、身なりを整える。
ひと息ついてから、ホールへ。
下見したにも関わらず、昼間に入った入り口がたぶん閉まっていて、違う入り口からしか入れなかったのか?(いまだ謎)、どこから中に入るのかわからず、また軽く迷子。笑
少しギリギリになりそうで焦ったけど、間に合った。
今回このリサイタルを香港まで聴きにくる決意に至ったのは、かてぃんさんが弾くバッハのイタリアンコンチェルトと、ショパンのバラード2番、ノクターン13番がどうしても聴きたかったから。
私は大学留学する前まで日本でただの"習い事"としてしかピアノをやっていなかったのに、急に大学でピアノを専攻することになってしまった。そんな私に無謀にもバッハのイタリアンコンチェルトのような大きな曲を弾かせたのは紛れもない、先述の恩師だ。そんな私にとってトラウマレベルに思い出深い曲をかてぃんさんが弾いてくれるなんて…聴かずにいられるか!と。笑
さらに、かてぃんさんはバラード2番だけど、私はイタリアンコンチェルトを渡された時に同時進行でバラード1番を課されていた。これも私にとってははるかにレベルを超えたショパンの大曲で、いやいや…ムリでしょ!と思いつつ必死でやった曲だったから思い出深い。
それよりなにより、かてぃんさんの弾くショパンの大きなピアノソロ曲をとにかく生で聴いてみたかった!バラ2とノクターンは私はショパコンの時の動画でしか聴いたことなかったから、どうしても聴きたかった。
ああ、本物…!とやっと感じれた。
以下、Twitter(現X)で呟いてたリアルタイムの感想を…
カプースチンはツアーの時みたいにバッハアレンジを挟んで。プログラムに記載が無かったから、初めての人は戸惑ったかも…!?
もうこれはただただ楽しく聴き惚れた。隣に座ってたおそらく大学生のお兄さんも身を乗り出して聴いてたのが印象的だった。ああ、好きそうだな…って伝わってきて。。
アンコールは
I Got Rhythm
子犬のワルツ (かてぃんアレンジ)
きらきら星
子犬のワルツ、しれっとアレンジされてて、あれ、こんな曲だったっけ?!って一瞬わからなくなった。笑
サイン会はなかった。22時回ってたし。。
(ボストンでチャンスを逃していたので、少し期待していたけど、またおあずけになってしまった…💦)
でもトリプルアンコールだったので充分満足!!
帰りはスムーズに駅の中を通って帰れた。
こんなに便利で近かったんだ…とやっとわかるという。。笑
ホテルに戻って、気持ちを落ち着けるためにお茶を淹れて、プチシュークリームらしきものをいただく。
翌朝6時頃出発しないといけないのに、興奮して夜更かしになった…けど、そんなのは飛行機で寝れば良し。
✈️10月15日(日)
あっという間に帰国
香港発9:20AMの便だったので、余裕を持って6時頃ホテルをチェックアウト。
地下鉄が大体わかったので、空港まで地下鉄とエアポートエクスプレスで行くことにした。
香港駅まではスムーズに行けたけど、エアポートエクスプレスの乗り場がわからない。切符の自販機近くに居たおじさんに乗り場と乗り方を聞いてみたら、おじさんは駅員さんじゃなくて普通の人だった…。笑
てか、基本的に駅員さんがどこにいるのかわからない…。無人感強め。
そしたらまたもや乗り場がエレベーター乗って上の階だった!!
香港の駅は乗り場にエレベーターで移動するのが多いらしい。トリッキーだ。。笑
フライトは順調。
14:50 成田空港着。
東京雨かと思ったら、雲が切れて晴れてきた。
荷物濡れずに帰れそう…ラッキー。
帰りに地元デパ地下でシウマイ弁当買って帰宅。
ただいま。
だいぶ弾丸旅だったけど、めちゃくちゃ濃厚な香港旅だった。
推し活旅+αの+αがだいぶ大きい旅だったけど、まるで大切な人に引き合わせてくれたようなかてぃんさんに感謝しかない…。
ほんとにありがとう🙏✨
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