春馬くんを想う。
このどうしようもない悲しみをどこかに表したくて、SNSはやっていないのでnoteを始めました。
比べるものではないのかもしれないけれど、こんなにも失われたものに対して悲しさとやるせなさを感じたことはない。
私が春馬くんのファンになったのはほんの1年半から2年ほど前。
それまで芸能人やアイドルに一度も興味を持ったことはなかったが、30過ぎにして唯一好きな俳優さんとなったのが春馬くんだ。
たまたまテレビで銀魂2の映画のインタビューを見て、複数人いる有名俳優の中で、特別きれいな男性が写っていた。見たら今までイケメン俳優の一人としか思っていなかった三浦春馬さんだった。インタビューの様子もとてもマジメで、でも不器用な様子で、、。「三浦春馬ってこんな俳優さんだったんた」と急に胸にハートの矢が刺さったようだった。
そんなふうに思ったことも忘れかけていた数ヶ月後、以前から楽しみにしていた「大いなる鉄路」というシベリア鉄道を走破するBS4Kの番組を見た。その番組はストーリー仕立てになっており、旅人の青年はあくまで画面上で登場せず、ナレーションの声のみ。主人公の目に映ったものが映像として流れるという作りだった。
その主人公の声が、とても良かった。非常に聡明でありながら若さゆえの危なかしさというか冒険を好むような、色気のある声だった。
一体誰がこんな魅力的なナレーションをやっているんだろう。と思いながら見ていると三浦春馬というテロップが。全然気づかなかった!やっぱり本当に素敵な俳優さんなんだなあ。という驚きですっかり大好きな存在になり、それから「ラストシンデレラ」「僕のいた時間」から始まり出演作を片っ端から見ていくようになった。
作品鑑賞後、春馬くんのインタビュー記事も読むようになった。そこに現れているのはどれも、役者に対するまっすぐでピュアなひたむきさ。役作りに葛藤しながら、時に心配になるくらいストイックに取り組む姿だった。
私は驚いた。こんなに人気者で誰が見ても端正な見た目をしているにも関わらず、あまり自分に自信を持っておらず、謙虚で一生懸命で、周りにいるすべての人に対して優しさを注げる人がいるなんて。全てを兼ね揃えたように見える芸能界にいる若い男性が、どうしたらこんなに純粋できれいな心を持てるんだろうかと不思議だった。
今思えば、春馬くんの出演作は映画、ドラマ、舞台どれをとっても「死」に直面する役柄がとても多かった。こんなにも死が関係する役をやっている俳優も、思い出す限りいないんじゃないかな。
役作りを深く深く探求する中で、死に対して、他の人が気づかずにいる何かしらの答えを持つようになったのかもしれない。
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私は、目が覚めて希望が全く持てない憂鬱な朝、春馬くんのことを思い出して何とか起きて会社に行くことができた。今この世界に春馬くんが生きていないという事実を噛み締めると、とてつもなく胸が締め付けられて苦しくなる。
でも、春馬くんがそうしたいと思って選んだ選択肢だから、本当にその決断を尊重したいと想う。彼は消えて無くなったわけでは決してなく、きっと、目には見えないあっちの世界で今は心から安らかに笑っているんだろう。
新しい作品で春馬くんを見ることはできないけれど、風や空に優しい春馬くんはずっといてくれているんだと思うようにしよう。。
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ここ数年春馬くんはブロードウェイやロンドンなど海外で舞台に立ちたいと言う目標を持っていた。そのために着実な努力を積み重ねていて、多忙な中コツコツ英語を勉強したり海外へ行ってボイストレーニングを行なっていたりした。
その努力の成果はめざましく、多分あと数年のうちに彼の目標は達成できるんじゃないかと私は思っていた。時には、目標に近づいてキラキラ輝く彼が眩しすぎて、自分と比較して大好きな春馬くんをあまり見ないようにしたこともあったほどだ。
私もずっと英語でコミュニケーションをとって、海外で挑戦してみたい夢を10代から持っていた。だから自分も一緒に頑張りたいと自分の小さな目標を改めて持つことができた。
春馬くんが今いないこの世でも、私は春馬くんを思いながら自分にできることを続けていきたいと思う。
三浦春馬さん、あなたのことをこれからも忘れません。こんなに大好きになった俳優はあなただけでした。たくさんのときめき、優しさを本当にありがとう。