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【奈良県橿原市】おもちゃ図書館ゆめロケットは障害を持つ子どもだけの遊び場なの?
こんにちは。スノーキャンパス代表あいです。
スノーキャンパスのメンバーやその周辺の人は、全員がなんらかの困り感を持った子どもを育てていたりサポートしています。なので時々、「診断が下りてないけどゆめロケットに遊びに行っていいですか?」と質問が来ます。答えはOK!なのですが、遊びに来る前に自分にとってしっくりくる場所なのかイメージできるよう記事を書きました。思いが詰まり過ぎてちょっと長いです。
始まりは公共の遊び場でのストレス
私の息子は2歳で自閉スペクトラム症の診断が下りました。その遊び方は独特で、例えば、積木やミニカーはひたすら一列に並べ、誰かが手を加えるとぐちゃぐちゃにしてしまうなど、おもちゃを一般的な遊び方では遊びませんでした。
初めての子育てでもあり、障害理解もできていなかったため、どう育てたらいいか手探りの頃。
家以外の場所でも遊ばせてあげたいと思い、市営の子育て広場に連れて行ってはみたけど、ごっこ遊びに誘われても完全無視。よその子のおもちゃを取ってしまい叱ってもダメが通じない。お手手はお膝、お口はチャックで絵本の読み聞かせなんてムリ。手遊びしますよ集まって~なんて輪には絶対に入ろうとしません。私は子どもを監視するため後をついて回り謝ってばかりでした。
同じような年頃の子どもを持つ母親に話しかけたところで発達が違いすぎて育児の話ができるとも思えない。周りの視線がほんと辛かった。まさに苦行。帰りの車の中で泣いてたもんね。あの頃は若かった~。
障害を持つ子どもの遊ぶ場所や時間帯が無いか聞いてみると、「障害の有る無しで壁は作っていません。誰でも来ていいんですよ」と、たいがい言われます。
言う割にはなんの工夫もない。(だってほんとのことだもん)
障害を持つ人に対して世間の理解が寛容になったと言われつつも、やはり障害を持つ子どもたちが休日ゆったりと過ごせる場は多くありません。
理想の遊び場が無いなら作ればいい
出口の見えない子育てに追い詰められて、目の下にクマを作り、ガリガリに痩せていた頃。身内の紹介で大阪市港区にある障害を持つ子ども達とその家族のための遊び場「おもちゃ図書館ひまわり」さんへ行きました。
私も息子も相変わらずでしたが、「ここではそんなに謝らなくていいですよ、お互い様ですから」と、あるお父さんに言ってもらったんです。
衝撃でした。
いつもどんな時でも謝るのは私だったのに。
ここではお互い様でいいの?って。
しかも父親が一人でも気軽に連れてこれるほっこり感。
うちの子の小さい頃を見てるみたいで懐かしいわ~と話しかけて来てくれる見知らぬママさん。
育児の話に夢中になっていて、ふと息子を放置していたことに気づきます。慌てて目で追うと、そこには自分より小さい子に電車のおもちゃを貸してあげる(しかたなく譲る?)息子がいました。
早速、奈良県でおもちゃ図書館を探したけど、なんと、北海道から沖縄までで唯一!奈良県だけ!無かったのです(泣)
なので療育先のママさんを誘ってゼロからおもちゃ図書館を立ち上げました。この辺りの奮闘については別記事で書こうと思います。
・出会いと協力、ゼロから何かを作る楽しさ。
・療育先のママと好きなおもちゃを揃える楽しさ。
・子どもたちはおもちゃで自由に遊び、母は足を伸ばして育児あるあるで笑いあうほっこり感。
・サポートボランティアさんが増え、相談できる、知恵をもらえる心強さ。
・医大の学生ボラさんたちが子どもと遊んでくれる有難さ。
一歩踏み出したことで、たくさんの思いを感じることができたのです。
障害は環境で大きくも小さくもなる
私は、「障害はその人の中にあるのではなく、環境の中にあるもの。そして人も環境の一部なんだよ」と教えてもらいました。
人は工夫できる生き物です。
障害があっても工夫することで、その障害は小さくなる。
工夫することを放棄し、耳を傾けることもなく、特別扱いはできませんとか言う壁人間に心を潰されずに済んだのは、私が一歩踏み出して、出会えた人たちがいたからこそ。
お母さんの心が元気でなくっちゃね!
まとめ
私は、子どもたちがおもちゃに囲まれながら自由な遊び方で楽しみ、好きな絵本をごろんと寝転んで読めて、お母さんたちもほっと一息つけるような場を作りたいと思いました。
黙々とおもちゃを並べても
絵本を読まずに持ったまま部屋をうろうろしても
作ることより崩すことの方が好きでも
子ども同士がお友達にならなくても
それでいいじゃん
これって少数派と多数派の逆転した遊び場だよね
▶こんな場所ですが、診断を受けているとかいないとか関係なく遊びに来てください。
誰も知り合いがいなくても入りやすい空気を作れるようにボランティア一同ニコニコしてお待ちしております。
奈良県橿原市のおもちゃ図書館ゆめロケットの開催情報はFacebookページでも発信しています。
スノーキャンパス ・おもちゃ図書館ゆめロケットFacebookページ
読んで頂きありがとうございました。
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