ブレストには準備がいる?
オンライン講座のUDEMY上で公開されている、BIOTOPEさんのデザイン思考実践講座。以前、リアルの場で受講したことがあり、その時の手法を何度も活用しているので、今回は復習目的で受講しています。今なら75%OFFだし!
その中で「ん?」と気にかかったのが、
「ブレストは準備した臨む。事前にアイディアを集めてくる」
講師の佐宗さんは、ブレストやアイディア出しが苦手な人を対象に「アイディア出しは実はとても論理的にできることなんです。努力によって身につくんです」と話しています。また、過去の経験から「怖い上司の元で『アイディア出せ!』みたいな状態だと、出るものも出ない」とも。
たしかに。私の人生初ブレストも、普段否定ばっかりしてくる上長が、お菓子とソフトドリンクを出しながら「これがブレストっていうやり方なんだ。自由に意見いいたまえ」と言って始まって、なんだこの拷問は、と思ったのでした。理想は高いけど実践力低いなーとも。(悪口じゃん)
でも。
・怖い上司の下で「アイディア出せ」というブレスト状況なら、たとえ事前に持ってきたアイディアがあったとしても、怖くて言えないです
・怖い上司がいるなら、出せるアイディアは結構練ってきたものになり、各自が自分のアイディアに固執しちゃって、その後の即興性や偶発的な議論にはならないんじゃないか
・てかそれってブレストではなく、もはやアイディア発表会じゃない?
と、もやっとしたのでした。感覚型人間の場合、ブレストのお題が与えられると、「その話だったらなんとなくこれを思い出すなぁ」という独自の切り口で頭が働き始めるので、準備ってあんまり関係ないと思う。それに準備しちゃうと、思考の焦点がテーマにあたりすぎて、得意の無限発散思考が出るまでにロスタイムが発生してしまう。
もちろん、ブレスト会議で沈黙するよりは遥かにいい。けれど、ブレストをやることで「短時間でいいアイディアを出す」が目的ならそれでもいいけれど、「ここにいる人達の人生の知恵を吐き出しあって新結合を生み出したら、何が生まれるのか」といった期待のもとブレストしたいのであれば、準備はむしろしない方がいい。むしろブレストする目的って後者じゃないかい?
と、ここまでプンスカ書いてしまいましたが、「何もしなくていい、ただやれ」だと教えること自体がなくなるわけだし、苦手を克服したい人にとってはやはりいい意見なのかもしれない。
それと、講座は全体としてとても勉強になるので、講座そのものについては否定よりもオススメしたい気持ちの方が高いです。というか、繰り返し見ながら実践していこうと思ってます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?