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生きるって

今年の3月に小学校からの友人を亡くしました。お互い精神疾患なのもあり、よく2人でいることが多く、一緒に古着屋を巡ったり、お気に入りの音楽の話をしたり、訳もなく夜集まり、ただただタバコを吸ったりするそんな仲でした。

そんな彼は自殺してしまいました。

同窓会の幹事をしつこく誘ってきたり、人のタバコをやたら吸ったり、哲学について夜通し話すような奴だし、その上、

「俺はまだ何もこの世に残せてない、生きてるからには何か残したい」

なんてことを言う、変な奴でした。

当たり前かも知れませんが、人が1人死んだくらいでは世の中は何も変わらず、時間通りに電車が到着し、みんな各々の仕事だったり学校だったりに行き、朝が来ては夜になり、まるで何事もなかったかのように日々は過ぎていきます。

それを見て僕は、友人が生きてきた今まではなんだったんだろうと強く思うわけです。僕は、生きている間に何かを残さなきゃいけないなんて事はないと思っていて気楽に生きていければいいなと思う楽観主義な人間です。なので彼の考えは、理解し難いものがありました。結局、死んだらみんな、骨になるだけだと思っています。僕も、消えてしまいたい夜がとても多く、何か見えない曖昧なものに、悩まされて孤独を感じます。人生なんてものはクソだとさえ思います。彼の後追いすら考えました。ですがそんな僕が生きれるだけ生きて、

「生きてる間に何も残せなかったけどこんなにも楽しかった」

と今はいない彼に言ってやりたいのです。早くして死んでしまった彼を否定したいのです。自分も人生を楽しめない1人として、許せないのです。甘さや優しさ、許すことだけが優しさではないのだから。


稚拙な文ですが読んで頂きありがとうございます。写真はそんな変な彼に誘われてやった同窓会の幹事の時の写真です



自分なりの文で最大の感謝を