【Webライター】脱初心者!「同じ語尾」の連続を避ける方法
自分の文章を読み返してみると、
「なんか文章が単調だなぁ…」
「リズムが悪くて読みづらい」
と思うことありませんか?
そんな時は、大体「同じ語尾」が連続している時です。
俗に「”ですですますます”に注意!」などと言われるアレですね。
一般的に同じ語尾は2回が許容範囲
そもそもなぜ語尾が同じだとダメなのか?主に2つ理由があります。
・文章が稚拙に見える
・文章のリズムが悪くて読みづらい
例えばこんな感じの文章を見てどう感じるでしょうか。
今日は体調が悪いです。
だからやる気が出ないです。
早く帰りたいです。
■文章が稚拙になる
同じ語尾が連続すると、まるで小学生の絵日記みたいになります。
■単調でしつこい
文章が単調、一本調子だと読者の興味が薄れてしまいます。またしつこい印象を与えるので、敬遠される可能性も出てくるでしょう。
読者はもはや「読む」というより「見る」
メラビアンの法則をご存知でしょうか?人と人との会話では言葉そのものより、声のトーンや表情が相手に与える印象を左右すると言われています。これは文章にも当てはまるのです。
これだけコンテンツが溢れ、有益な情報をコスパよく入手したいと思っている読者にとって、文章はもはや「読む」というより「見る」という感覚に近くなっています。
同じ語尾が続いていると、それだけで「質が低いコンテンツ」…なんて思われかねません。
そういう状況も鑑みてかクライアントによっては、同じ語尾が1回でも続くとNGとしている場合もあります。一般的には2回以上連続すると違和感あり、3回以上になると修正対象、トライアルなら落とされると思っておいた方がいいでしょう。
語尾のバリエーションは意外とある
クライアントワークにしろ、自分でブログやらを書くにしろ文体は統一することになると思います。文体とは、いわゆる「です・ます調(敬体)」、もしくは「だ・である調(常体)」のことです。
「です・ます調」は何も「です」と「ます」だけ使えと言っているわけではない、それは分かると思います。ただ、何も考えないで書いているとどうしても「です」と「ます」の繰り返しになってしまいませんか?
例えば、「~です」「~ます」以外にも以下のようなものがあるのにです。
・否定する「~ません」
・疑問、問いかけ「~ではないでしょうか」
・提案する「~いかがでしょう」
・同意を求める場合「~でしょう」「~ですよね」
・お願いする「~ください」
同じ語尾にならないよう、文章を書き換えられないかを常に意識して癖づけすることが必要でしょう。
同じ語尾を避けるテクニック
では同じ語尾を避けたい時に、僕が普段使っているものをご紹介します。
・体言止めを使う
・あえて否定形にする
・問いかけ形式にする
・文章の順番や表現を変える
■体言止めを使う
今日は体調が悪いです。
やる気が出ないのはそのせい。
早く帰りたいです。
ただ、体言止めは本来文章の強調表現なので、乱用はNGです。フランクなイメージを与えてしまうので、指示がなくても企業案件などでは僕も極力使わないようにしています。
■あえて否定形にする
今日は体調が悪いです。
やる気が出るわけがありません。
早く帰りたいです。
これも結構使えますが、ネガティブなイメージを与える可能性があるので使い過ぎないように。
■問いかけ形式にする
今日は体調が悪いです。
これではやる気も出ないでしょう。
早く帰りたいです。
これもよく使われますが、ニュアンスがふんわりしていて刺さらなかったり、定型文っぽく感じる時は結構あります。
■文章の順番や表現を変える
やる気がでません。
なぜなら体調が悪いからです。
早退しようと思います。
これは如実に文章力、語彙力が試されるので、とにかく色んな文章を読んで勉強するしかありません。
囚われすぎるのも良くない
自分のメディアで自分の裁量でやる分には好きにやっていいですが、Webライターの仕事として請け負う場合にはクライアントのトンマナに準拠することが必要。
テクニックとして紹介したものの、メディアの特性や方針から「体言止めはNG」「口語調(~ですよねレベルでも)はダメ」のようなケースは多いです。
無視するのもダメだけど、ガチガチに意識するのもダメ。肝要なのはやはり、「読者目線に立った」文章、自分が読んでみてどうか?ということでしょう。