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【劇場鑑賞記】映画『雨にぬれた舗道』

映画『雨にぬれた舗道」を、角川シネマ有楽町で観てきました。

5月26日(金)から始まった「ロバート・アルトマン傑作選」にラインナップされた1本です。

ロバート・アルトマンと言えば『ザ・プレイヤー』(1992)や『ショート・カッツ』(1993)など痛烈な政治的、社会的風刺が効いたブラックな群像劇で知られていますが、実は初期のキャリアはジャンル映画がかなり多い。

特に心理スリラー『三人の女』(1977)は怪作で、個人的にはアルトマンベストに食い込んで来る1本。

この『雨にぬれた舗道』はそれに連なる「女性三部作」とされている作品で、劇場公開はおろかソフト化すらされていませんでした。ずっと心待ちにしてたので嬉しいですね。映画ファンとしては、見たかった未公開作が取り上げられた時の喜びと言ったらない!ありがとうございます!


雨にぬれた舗道
That Cold Day in The Park
1969年/アメリカ・カナダ
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ギリアン・フリーマン、レオン・ミレル
撮影:ラズロ・コヴァックス
音楽:ジョニ・マンデル
出演:サンディ・デニス、マイケル・バーンズ、スザンヌ・ベントン、ルアナ・アンダース


-STORY-
ある雨の日。30代の裕福な独身女性フランセスは、自宅の近くにある公園のベンチでずぶ濡れになっている青年を見つける。フランセスはその青年を自宅に連れ帰り、風呂に入れて食事を与えるが、青年は何もしゃべらない。フランセスが青年を誘惑しても、彼は応じようとせず……。

映画.comより引用


ヒッチコック映画のヒロインを思わせる神経症的な演技が秀逸な主演のサンディ・デニス。その美しさとは裏腹な狂気が垣間見え始める展開が出色!

『三人の女』同様、不安を煽るジョニー・マンデルの音楽(日本で言うと武満徹みたい)、そして撮影は『イージー・ライダー』の名手ラズロ・コヴァックス。幻惑的なショットはもちろんのこと、ハッとするようなカット満載でとにかく面白い。

今回の特集上映では本作の他に『イメージズ』(1972)、『ロング・グッドバイ』(1973)がプログラムされています。

「ロング・グッドバイ」は何度か見ているので、来週は「イメージズ」を見に行く予定!

ちなみに角川シネマ有楽町で映画を観るのは初めて。

アクセスはJR有楽町駅を降りてすぐ、地下鉄の日比谷駅からも徒歩10分ほど。ビックカメラの中にあるので分かりやすいです。

テアトル系列の劇場なので、テアトル新宿やヒューマントラストシネマ渋谷を利用することが多い僕は、TCGカード会員の特典が受けられて嬉しい!

TCG会員は年会費1,000円で、毎回お得な鑑賞料金で映画が見られます。

火曜、木曜は1,100円、それ以外の曜日も1,300円。
しかも入会時に*実質1回鑑賞無料券がもらえます。

*劇場窓口でのチケット購入のみ対象。オンライン予約では使えません。


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