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20241229 1年間蓄積された疲弊を寝落ちで溶かす

天窓から顔面に向かって突き刺さってくる空の明るさで一度目が覚めた。

帰省時は、子供の頃私が寝ていた部屋で長男と2人で寝る。この部屋には天窓があるから、日の出と共に強制的に部屋の中が明るくなり自然に目が覚める。
そういう部屋で幼少期を過ごすことは生活リズムの基礎を培う上でとても良いことだったのかもしれない。そういうところまで考えて両親は子供部屋に天窓をつけたのか。いや、ただ北向きの部屋だから少しでも明るい部屋になるようにと付けたんだろうな。と思いながら二度寝する。

何もやる気が起きない。実家に帰ってきたとて、2歳児のイヤイヤは治らないし、5歳児のゲーム欲は止まらない。一日中その相手をすることに辟易する。

昼は父が寿司を取ってくれた。長男はいくらを6貫食べた。これまで最高4貫だったのに、一気に2貫が加算されて成長を感じる。この子にいくらをたらふく食べさせられるよう、私はもっと稼がなければいけないんだ。

なんとか健康な心身を保とうと、近所のスーパーまで散歩がてら子供を誘って出かけてみる。山の空気は澄んでいて気持ちがいい。外に出ると救われるのは実家も東京も変わらない。家の前の開けた畦道から眺められる山のてっぺんには、雪が積もって白く見えた。この景色を見るために地元に毎冬帰っている節がある。私はあらゆる景色の中で、雪の積もった山が一番好きだ。

夜は夫が一蘭再現ラーメンを手間暇かけて作ったのをいただく。こんなのインスタントの豚骨ラーメンをベースにすりゃもっと楽にできる、そんなのは知ってるんだ、でもやるんだよ、と言いながらミキサーに肉とか野菜を煮たものをかけて丹念にスープをこしらえていた。その気持ちはわかる。

せっかく実家に帰っていつもより省エネで過ごせているはずなのだから、子供たちが寝た後にワインでも飲みながら読書して1人時間を満喫したいと思うんだが、この一年の日々の負債が大きすぎるようだ。普通に子供を寝かしつけたまま21時には寝落ちしてしまう。自分で言うけど本当にもうとんでもなく毎日をがんばり尽くしているから、この世の終わりで溶けるくらいに疲れ切っているんだ。

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