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20241230 雪山と乗馬

何故か急に「ポニーに乗りたくない?」と夫が長男に提案し、長男も「乗る」と二つ返事だったので、車で少し行った高原にある乗馬体験可能な牧場へ出かけた。

その前に道中にある蕎麦屋で蕎麦を食べようと思ったら、長男が「蕎麦は苦手」と言ったのを皮切りに、車内では年末最後の修羅場締めとなりまして、もう勘弁してくれこのまま雪の中に埋もれて消えたいという気分で牧場に到着。

ちょうど2日前くらいにドカンと降ったらしい。牧場手前の坂の下で下車。ここから先は四駆じゃないと無理なんですって。周囲には屈強なランドクルーザーが多いわけだ。ハスラーも多かった。我々はスタッドレスタイヤにこそチェンジしておりましたが、それ以外は着るもの履くものの装備含めまるで雪仕様ではありませんでしたので、下車後はヘニョヘニョ歩きながら牧場まで坂を登って行った。真冬に思いつきで高原の牧場に行くもんじゃない。

とはいえ、我々は持ち前の柔軟性と環境適応能力をファミリー総出で発揮したので、無事に長男の乗馬デビューは完遂。ポニーはいなかったので、通常の大きな馬の引き馬体験になった。恐れることもなく1人でまたがり、場内を3周した。たくましくなったもんだ。
一方の次男は雪に降り立つことも完全拒否。こわいの!と言って、終始親に抱かれていた。こんなに大量の雪を見たのは初めてだもんな。びっくりしたんだと思う。抱かれながら、兄が馬に乗る様子を見てニコニコしていた。

あらゆる景色の中で雪山が一番好きな私は、乗馬を終えて車に戻る帰り道、雪の積もった山々や周辺をカメラでたくさん撮った。美しい景色に、昼の修羅場の傷も多少は癒えた。が、帰宅後はまた自分のペースを踏みにじるしかない現実を目の当たりにして心が折れて、この世の終わりほど落ち込んで寝た。

もう人間をやめて雪山になりたい

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