会いに行くよ並木を抜けて 2024年8月5日
日記です。
・直射日光を吸収したアスファルトはだいぶ、害だと思います。今こそ打ち水をしたほうがいいんじゃないか。暑さに命を狙われている。
・同じ地元の恋人と、地元の花火大会に行った。
・早めに会場に着いてしまったので、先に二人分のおしりしか収まらない控えめなレジャーシートを敷いておき、公園の中を歩いたり、屋台を回ったりした。
・前日までレポートなど諸々に追われ、心身の余裕が圧迫されていたのが嘘かのようだった。夕方には風は意外と爽やかになり、陽は眩しさを帯びながらもどこか柔らかかった。みんな同じ方向を向き、空を見て、美味しいものを食べながら、誰かと夜になるのを待ち侘びているそのようすが、幼いときに過ごした夏の雰囲気そのままだった。いい夢みたいだった。
・花火大会のある週は最終課題の締め切りのオンパレードで、そのご褒美に、週末の花火大会が待っていたという感じだった。モチベーションや集中力が落ちたときは、届いた浴衣セットを開き、着付けの練習をしてなんとか気持ちを保った。
・花火大会にあわせて、新しく浴衣セットを買った。柄を決めるのに嘘ではなく本当に3週間ぐらいかかった。前買った時は数時間だったけれど。柄と色に合わせて、ネイルポリッシュを選ぶ時間もまた楽しかった。準備する時間も楽しくて好きだ。
・恋人とはカメラを持ち寄り、風景やお互いの写真を撮り合った。どれも空気感も表情も最高で、何度も見返してしまう。計算された完璧な写真もかっこよくて好きだけど、感覚的でインスタントな写真も大好きだ。ブレブレの花火の写真でも愛らしく思える。花火、綺麗だったなあ。
・この日で夏のすべてを回収した気がする。本当にキラキラしていた。でもまだこれから。どうなってしまうんだ。
・大学3年次の夏休みに突入している。といっても、後期の授業開始までびっちり予定が詰まっている。主に私が統括とプロジェクトを掛け持ちしている大学のイベント関係なのだが。業務量は夏休みといっても容赦ない量なので、学校がある期間とさほど忙しさは変わらない感じです。
・その代わり、空いている日にどこか遠出したり、誰かとご飯を食べたりする予定を入れている。未到の地広島に行ったり、小中の同級生に会ったりする。すごく楽しみ。
・私の通う大学は就職の応援がありがたいことにとても手厚い。そのぶん、学生間では大学側から就活を急かされている雰囲気がいつも流れている。今の時代は、就活関係に時間を圧迫されすぎではないか。企業の学生をキープしておこうという必死さが学生の時間を圧迫している。とにかく必死なんだと思う。その体制を文部省等が許可してしまっている現実も残念に思うし悔しい。大学に行こうと決めたのは、日々勉強しているのは就職のためではないのに。反動で、目の前にあるささやかな瞬間も尊く思える。たとえば、大学の図書館で分厚くて大きな2万円くらいの本を開いているときや、そこで読んだ論述の文章の綺麗さに感動したとき、夜21時過ぎまで研究室にお邪魔し、運営しているアートイベントのあれやこれやを話しているときなど。忙しくて心に余裕がなくなるときもあるけれど、美術に関わっていて忙しいのであればそれは幸せなことで本望なのかもしれない。
・将来について考える。だんだん夢というか、ずらしたくない部分が自分の中ではっきりしてきたので、それを死守するためにどんな選択と行動をしていこうか、思考を日々巡らしている。着々と形にしていかないとだ、、。
※タイトルは米津玄師さんのパプリカの歌詞から。この曲は日本の夏にぴったりじゃないかな。