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全部その泡のせいにして


訳もなく外に出たくなる、そんな風が吹く夜になった

気づけば下旬にさしかかった4月。



春は何かと忙しい。

思い出したくもないことを思い出すのは春の夜で
大したことでもないのに弱気になって泣いてしまうのも春の夜

口を開いて吐いた言葉は
重たすぎてぽろぽろ落ちてゆく、


肌身離さず持っているいつものノートも
今日はどこかに置いてきてしまった

せめて学校の中にあってほしい
こうしてまた心細く不安になってゆく


それがただのお酒のせいならいいのだけど。
むしろ、そうでなくても、そのせいにしたい。


2019.4.22

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