VSRを3000円で高性能にカスタムする方法
カスタムしなくてもそれなりにいい性能のVSRですが、
あくまでそれなりの性能です。
そこそこ飛ぶし、そこそこ当たります。
しかし、それだけです。
周りが電動を使っている中、活躍するには頭一つ抜けたエアガンの性能が必要です。
というわけでもう少し性能が良くならないかと考えたときにVSRの性能をなるべく安く引き上げる方法についてまとめてみました。
カスタムのコンセプト
0.28g使用
スナイパーなら重い弾を使えた方がよくて、大半のフィールドでは0.28までというレギュなのでそこに合わせます。
安定感と精度を求める
いうまでもなく上げれるだけ上げたい
必要なもの
ここまでで2857円(2021/10/9現在)
あとははさみとかカッター、ドライバーは各自お願いします。
ではやっていきます。
現状写真が少ないですが、順次追加していきます
手を加える場所について
チャンバーパッキン交換
一撃パッキンに交換します。
純正パッキン空気が漏れる、弾抜けが悪いという問題点があります。
問題というほどでもないですがノーマルパッキンでも気密確保、ホップアーム調整などをやると性能がよくなります。
しかしこれは0.25までの話で、0.28に適合させようと思うとシリンダーの中までいじる必要があります。
これを一撃パッキンで改善するわけですが、
手を加えることなく最初から気密の確保、ホップ量の調整がされています。
また弾抜けがいいので0.28gに必要なホップ量をかけてもパワーロスがありません。
しっかりとセンターを出してチャンバーを閉じるようにします。
突起が曲がって降りているとき
真っすぐになる向きにバレルをひねります。
(ほんのちょっとずつ気持ち程度の回転で変わります。)
もしどんなに調整しても突起がまっすぐに降りてこないとき
アームが左右にずれている可能性があります。
シリンダー側から見て突起が右下がりの時、アームが左にずれているのでチャンバー左壁にアルミテープを張ります。
シリンダー側から見て突起が左下がりの時、アームが右にずれているのでチャンバー右壁にアルミテープを張ります。
※テープを張るときは脱脂を忘れずに
今回シリコン50をお勧めしましたが、組み込みやすさはシリコン60の方があります。硬い方が簡単。
しかし、精度はシリコン50の方がよく出ているのでシリコン50をうまく組み込んでほしいです。
バレル先端の固定
インナーバレル先端はマズルキャップに固定されるわけですが、
マズルキャップとインナーバレルの間に隙間があることがあります。
0.何㎜という隙間ですが、ここを埋めます。
何もしていない状態では、バレルの先端をたたくとカチカチと音が鳴ることがあります。
バレル先端が遊んでいる証拠です。
インナーバレル先端にセロテープを一周巻きます。
巻くときは脱脂を忘れずに。
重ならないように、0.99周巻きます。
チャンバーに戻してからアウターバレルに戻します。
この時、ぎゅーーと押し込むと入るときと
テープが引っかかって入らないときがあります。
入らなかったときは一度抜いて
テープが引っかかってずれたり、しわになっている場所があると思います。
そこを爪や刃物で取り除きます。
そしたら再度アウターバレルに差し込みます。
この作業を繰り返し、マズルキャップの歪みに合わせたテープの必要な場所を残していきます。
抵抗がありながらも定位置まで差し込めたら成功です。
チャンバーを指で押さえて、バレル先端をたたくと
カチカチ音はしなくなると思います。
チャンバーを肉厚にする
チャンバーの外径は26.7~26.9mm
アウターバレルの内径は27.1~27.2㎜
というわけで隙間があります。
隙間があってもチャンバーブロックで下側に引っ張って固定するのでガタつくことはありません。
本来はバレルスペーサーを支点に、インナーバレル先端が上に、チャンバーが下に押し付けられるように固定されています。
チャンバーよりバレルスペーサーの方がわずかに大きくその分傾きます。
バレルが曲がるほどの力がかかるか、実際にバレルが曲がるか分かりませんが不要な力がかかっていることは間違いありません。
チャンバーの外周、真ん中より下側にテープを張ってチャンバーブロックで固定されたときに中心に来るようにします。
アルミテープはわずかに縮む(薄くなる)ので、一周張って真ん中に持ってくると、チャンバーブロックで固定した時に下にずれます。
下側にだけ張って、固定前は少し上側に、固定すると引っ張られて真ん中に来るようにするのがいいです。
シリンダーヘッドとチャンバーのクリアランス(隙間)調整
シリンダーとチャンバーの間は基本的に空いてます。
レシーバーとアウターバレルの連結がネジなのでネジの位相のずれで固定角度が同じでもねじ込み距離が変わるからです。
VSRで一番個体差が出るところですね。
シリンダーヘッドにこのように隙間を埋める枚数分貼り付けます。
厚く張り過ぎるとシリンダーが後退してしまってトリガーセフティ―か戻らなくなるのでトリガーを引けなくなります。
ほんのわずか後退させて、トリガーセフティの角とチャンバーでシリンダーを押さえつけてる状態が理想です。
給弾位置が安定するのと
発射した際にシリンダーが暴れなくなるので、異音も消えます。
スプリングのグリスアップ
*ロットによる(2021年のモデルはそう)
シリンダーを抜いて横穴からバネにシリコングリスを塗ります。
一面を塗ったらバネを回して別面も
シリコングリスは粘度の高いグリスなので
バネなりを抑える効果があります。
同時に初速も下がるので初速を下げたくないときはやんない方がいいです。
去年までのVSRにはバネにしっかりとグリスが塗ってありました。
なので当時のVSRのバネなりはあまりしなかったんですが、最近のVSRはグリスが少なめです。
合わせてシリンダーの中、ピストンリング付近も粘度の低いグリスになっています。
もしかしたらオイルかも)
そのせいでノーマルでも初速オーバーするものがあったり、バネなりが大きくなっています。
バネを見て、何も塗られていなかったらやってみるといいと思います。
トリガープル、トリガーストローク調整
トリガーボックスの横から調整ネジを回してそれぞれ調整します。
トリガープルはセットピンが抜けるギリギリまで
トリガーストロークは横穴から見てシアーとの接点が1mmくらいの位置に合わせましょう
人的なブレが減り命中率があがるはずです。
ギリギリを攻めすぎると暴発リスクが増えるので、1mmくらいにしとくのが無難です。
という感じで、3000円で工具も簡単なものでやるならこれくらいでいいでしょう。
もともと良いものなので、ちょっと調整して
不要なブレや誤差が出るところを消してやるといい性能になりますよ。
ぜひやってみてください。
もし、もっと追求したい
シリンダーの中までやりたい
削る、切るの加工ができる
もう少し予算がある
という方は今後記事を追加していくのでいいねとフォローお願いします。