VSR カスタム 消音特化
VSR-10 Gスペックのカスタムをします。
コンセプトは消音の追求
作動音から発射音まで出来るだけ消しつつ
サバゲーで使えるように全体のバランスを整えます。
消音特化といっても
ホントに特化すると 長いバレル、弱いバネ、長いサプとサイズやパワーまで変えることになります。
今回は長さをVSR Gスぺの純正バレル、純正サプ
パワーは純正バネを使い 0.28g~0.3gで0.9j強に調整します。
主なレシピとしては
インナーバレルはそのままので303mm
パッキンは一撃シリコン50
初速と動作性を上げるためにピストンをDCI製に交換
サプも純正のものから激落くんを使って内径をギリギリまで小さくした物を製作してつめかえます。
各所いじるところをいじって最終的には0.28g〜0.3gのBB弾を使うように合わせます。
それではやっていきます。
まずはストックを外します。
マガジンキャッチボタンのスプリングの根元に瞬間接着剤を落とします。
ここのバネがすぐ無くなるので、これをやっとくと安心です。
続いてチャンバーです。
VSRのチャンバーは外径がインナーバレルの内径より一回り小さく、チャンバーブロックで締め付けると下側に寄る癖がありました。
が、いつからかチャンバーの下ネジ周りが0.1mmほど盛り上がっているので大体真ん中に来るようになったと思います。
この盛り上がりがない時はチャンバーを組んだ後に外周をアルミテープなので巻いてアウターバレルの真ん中に来る様にセットする必要があります。
チャンバーのノズル側を削ります。
45度のテーパーを深くして滑らかにするイメージ
引っ掛かりを少なくするので、コッキングする際にチャンバーとノズルがぶつかって出る黒い鉄屑を減らす効果があります。
削るのは入り口だけで、内側を触るとノズルの押さえ込みができなくなるので内側はノータッチです。
インナーバレルはアーチのカット
ついでに窓の内側を直角にヤスリを入れて角を落とします。
今出回ってるVSRには窓の内側のエッジが落とされて広がってるものと横に切っただけでエッジが立ってるものがあります。
エッジが無い方がホップが安定する気がします。
確証はありません。やってもやらなくてもよいかと
花咲かGでインナーバレルの内側を磨きます。
研磨剤兼コーティング剤です。
試しに外側を磨くと、左が磨く前、右が磨いた後です。
光沢が出て、表面の滑りも変わります
一撃シリコン50とエイチくんの一番小さいのを入れてチャンバーを閉じます。
ホップ突起が平行に降りてくることを確認します。
純正パッキンそのままでは消音カスタムはできません。
気密取れていないので取れるように手を加えるか、気密の取れる社外品に換える必要があります。
一撃は純正のセッティングで気密が取れるように作ったので組み込むだけで2,3手間省略できます。
続いてシリンダーを開封します。
3.2mmのドリルを使ってピンを除去
シリンダーオープナーを使ってシリンダーヘッドを外します。
ピン周りはバリや、ピンが残ってるとシリンダーの開け閉めをした時にネジ山を傷つけるのでエッジの効いたやすりを使ってピンを確実にネジ山より下に削り込みます。
長穴の左角と2cmくらいずれたところにバリが出ます。
ヤスリを斜めに当てて内側のバリを落とします。
シリンダー内壁に当てないように注意
次は側断面のバリ取り
切り落としただけでギザギザなので紙やすりでならします。
600番の紙やすりを使って外側、内側のエッジを丸めます。
この作業をやることで初速の安定、ピストン、シリンダーリリースレバーが長持ちします。
シリンダーの内側にはベルハンマーゴールドのno2を膜ができるように塗ります。
このグリスについては良いという噂を聞いて使ってますが、まだ使った歴が浅く本当にいいかはまだわかりません。
ピストンはDCIの45度シアーの物を使います。
ピストン交換の狙いとしては初速の安定が目的です。
25gなので一撃シリコンと組み合わせると0.28〜0.3gにちょうどいい
純正ピストンでも同じことはできます。
ピストンの突起は少しでも効果を高めるためにグルーガンで作ります。
シリンダーヘッドにグルーを流し込んで、ピストンで押し込むと型にハマったように綺麗な突起ができます。
これを15mmぐらいの長さに切り落としてピストンヘッドに接着します。
空気の漏れが無くなるので突起でノズル口をふさいだあとシリンダー内に空気が残り前進したピストンがシリンダーヘッドにぶつからなくなります。
発射後1秒無い時間をかけてゆっくりと空気が抜けてピストンが定位置に戻ります。
ちなみにこの状態だと残った空気でバウンドして発射音より、ピストンが暴れる音が大きくなります。
バン!とならずバタバタ!って感じ。
最後に初速調整する際に突起の長さや突起側面に切り込みを入れて空気の逃げ道を作ったり、バネに硬いグリスを塗ってピストンの暴れを抑えます。
空撃ちと実射ではピストンの動きが変わる(弾で空気がせき止められる分ピストン速度が遅くなる。)実射してピストンのバウンドを見ます。
コッキングのガチャガチャ音を減らします。
起こした時、レシーバーとハンドルはぶつかりません。
下げた時ストックとハンドル先端がぶつかります。
ハンドルの可動域はバームクーヘン型の凹凸と丸ピンの凹凸で決まりますが
丸ピンの固定位置よりバームクーヘン型の突起の方が可動域が大きいです。
なので、ピンがハマりロックされた位置から僅かに外側に動きます。
凹側の側面に0.5㎜から様子を見て1㎜ゴム板を貼り付けて、可動域をわずかに狭くします。
0.5mm可動域が狭くなってもピンのロックは有効ですが、1㎜だとロックのはまりが浅くなります。
1mmの方が衝突音は減ります。
ハンドルのこの位置もわずかに当たる場所でした
2㎜ほど段差を短くします。
これで起こした時、下げた時のハンドルとシリンダーエンドが当たる音を小さくし、ハンドルがストックに当たら無いようにできます。
次はシリンダーとチャンバーの当たり具合を見ます。
1mm弱隙間が開いてます。
ここが開いてるとシリンダーが前後に動くので、初速、音共に悪影響です。
チャンバーとシリンダーの隙間は
1.シリンダーヘッドか、チャンバー裏に厚みを持たせて隙間を埋める。
2.アウターバレルのネジ部を短くしてチャンバーを下げる。
3.ハンドルの前とシリンダーエンドの中にスペーサーを挟んでシリンダー本体を前に出す。
という方法が取れます。
今回はアウターバレルのガタ取りも一緒にやりたいので2番目のアウターバレルの削り込みをやります。
リング無しの状態でアウターバレルをつけてどれくらいの角度で止まるかを確かめます。
徐々に削りながらピッタシの位置まで回るようにアウターバレルのネジ側を削っていきます。
削って合わせてを繰り返してシリンダーを一周多く捩じ込んだところでシリンダーとチャンバーの隙間はなくなりました。
この作業をする時、アウターバレルとレシーバーを何度もつけて外してを繰り返すので
ネジ山にシリコンスプレーかグリスを塗って削れないように保護しながらやるといいです。
ここにインナーシリンダーガイドを入れます。
純正のシリンダーガイドではガタツキを抑えることは出来ず、どんなに真っ直ぐに合わせてもコッキングの力加減でシリンダーの向きが変わります。
チャンバーとシリンダーがぶつかると黒い金属粉が出て、それがそのままチャンバーパッキンに付着して精度の悪化につながるので、これを入れてその症状を和らげます。
入れるときは純正シリンダーだとシリンダー前方が外側に盛り上がっているんので角が立たないように削ります。
ここを削らないとインナーガイドが擦れてうるさい上に、削れてしまいます。
コッキングの最後にチャンバーとシリンダーが当たる音も軽減されるので消音にも効果があります。
チャンバーが下がった結果、シリンダーも僅かに下がったので
トリガーセフティが半戻しの状態で止まるようになりました。
ハンドルを起こすとトリガーセフティが下がり、シリンダーを引けて
戻すとトリガーセフティが上がりシリンダーを引けなくなります。
これが半分戻ったところで引っかかってます。
トリガーセフティの前側をすこーし削ります。
シリンダーを押し込んだ時にトリガーセフティもしっかり上がるようになりました。
クリアランスがほとんどないのでシリンダーもしっかり固定されます。
削りはギリギリなので中途半端な位置で戻すとトリガーセフティが作動し撃てないようになってます。
毎度しっかり戻す癖をつけてください。
続いてサプをやります。
VSRのサプはスポンジ4個スペーサー3個でできてます。
内径15mmくらいで結構余裕があります。
これをゲチ落ちくんを使って内径の細いサプに入れ替えます。
8mmのパイプで中をくり抜き、ドリルにセット
外周をヤスリで削りサプに入る大きさに加工します。
サプを詰め替えると正面からサプが見えてしまいます。
これではカッコ悪いのであとで一番前のサプだけ後で黒く染めましょう。
これで全行程終わりです。
空撃ちするとピストンがバウンドしてボボっと暴れた音がします。
が、実射をすると暴れる音も消え、何とも言えない低い音だけになります。
初速の確認等は今回は良いでしょう。
精度の確認や動作音の比較は後日Youtubeの方で行います。
ではこの辺で失礼します。
最後になりますが、いいね、シェアお願いします。
このカスタムをしてほしい方はこちらの記事を確認してください。