VSRのトラブル シアーが外れる
コッキングしてもシアーが外れてしまう。
ボルトハンドルを引き切ったところから力を緩めるとシリンダーが戻ってしまう。
この症状が出た時の原因と解決策を解説します。
原因 ファーストシアーの変形
VSRはコッキングするとピストンがセカンドシアーに引っかかり、トリガーを引くとファーストシアーのロックが外れてピストンが前進、BB弾が発射されます。
コッキング後、バネが圧縮された状態でシアーに引っかかるためファーストシアーに大きな負荷がかかります。
使っているうちにファーストシアーが曲がり、ピストンへの引っかかりシロが少なくなるとコッキングしても固定できなくなり上記の症状に繋がります。
解決策
シアーについては修理、修復の仕様がありません。
新品に交換します。
おすすめのシアー
交換にはシアーセットやトリガーセットではなくファーストシアーだけで十分です。
予防するには
元々弱く作られているパーツなので純正でも酷使すれば1年〜2年で壊れます。
壊れるのが嫌な方は早めに強化シアーに変えるか
予備のシアーを常に持ち歩くようにしましょう。
原因2 ピストンエンドの摩耗
VSRのピストンは1発撃つごとに回転するようにできてます。
バネは圧縮するとねじれて、その捩れがピストンに伝わります。
コッキング、発射を繰り返しながらピストンは少しづつ回転するのです。
それによってピストンエンドにシアーが掛かる場所が毎度変わるので消耗具合が分散され基本的には長く使えます。
しかしカスタムやら不具合やらでピストンが回転しなくなると1箇所にシアーが掛かり続けることになりそこがすり減りシアーで引っ掛けて固定することができなくなります。
解決策
ピストンが回転しないのであれば180度回してすり減ってないところをシアーに当てる
金属製のピストンに変える
対策
上記の解決策はその場しのぎにしかなりません。
どうにか回転させるようにしたほうがいいです。
仮に回転しないまま金属ピストンを入れても今度はシアー側が削れてしまいます。
ちなみにこの症状が出るのはカスタムされたVSRに限り、ノーマルや特に変わったカスタムをしてない限り起こらないです。
・エアダンパーをカットしてる
・バネの量増、ショートストロークをして自然長から大幅に縮めた状態にしてる
・スプリングガイドにベアリングを入れてバネの回転が逃げるようにしてる
この辺の加工を入れてるとピストンが回転しなくなることがあるのでやる場合は気を付けてください。
原因3 ピストンが遊んでる
ピストンの外径は21.8mmに対し、シリンダーの内径は22.4mm
およそ0.5mm遊びがあります。
ピストンの固定位置はスプリングガイド、シリンダーリリースレバーの位置によって決まりますが
これが上方向にズレているとシアーのかかりが浅くなり抜けてしまうことがあります。
元々かかりシロは少ないので僅かなズレも無い方がいいでしょう。
この0.5mmの遊びが原因で起こることは少なくて
原因1,2と複合して起こることが多く、故障頻度を高めてしまいます。
解決策
シリンダーリリースレバーの足にスペーサーを挟みシリンダーリリースレバーの差し込みを浅くする。
スプリングガイドとピストンの遊びをなくしてズレにくくする。
シリンダーリリースレバーは上げすぎても下げすぎても良くないのでシリンダーの引きが軽くなる位置を見つけてください。
ネジの緩み
意外な盲点かも知れませんが、よくあります。
私は過去にフィールドでこのトラブルにあった参加者と遭遇した直したことが何度かありますがネジの緩みを見逃して故障したと思い込んだ方もいました。
トリガーボックスをレシーバーに固定してるネジ
ここが緩んでるとシアーのかかりがあまくなりピストンがロックできなくなります。
解決策
ネジを閉めるだけです。
もしシアーがかからなくなったら他の原因を疑う前にネジを確認してください。
ネジが緩んでるのに他のが原因だと思って色々やりだすと面倒なことになります。
終わり
というわけでシアーが引っ掛からなくなったら上記の方法で治ります。
VSRを使っていたら誰にでも必ず起こる故障なので事前に知っておくだけでも焦らずにすむと思います。
もしVSR他の故障や不具合で悩んでる方がいたらこちらに連絡してください。
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