プロスペクトランキング(ファイターズ編)
大型連敗もあり、明るい話題の少ないファイターズですが、チームとしては着実に成長しています。今季は本塁打王争いをしている万波や主力の風格が漂い始めた清宮など、チームのコアを20代の有望株が担うようになりました。そこで、万波や清宮などに続くネクストブレイクにフォーカスし、来季以降のファイターズをより楽しめるように、プロスペクトランキングを作成しました。あくまで個人的なランキングであり、「いろんな意見がある」と優しく見守っていただければ幸いです。
対象となる選手
対象となる選手は以下の通り。DELTA社の条件に準拠する。
選定基準
様々な選出基準があるだろうが、今回は”キャリアを通してどれだけ勝利に貢献できるか”を選定基準とする。つまり、どれだけ多くのWARを稼げる可能性があるかである。投手で言えばリリーフよりイニングを稼げる先発の方が評価は高くなり、野手で言えばセンターラインの選手の方が評価が高くなる。参考とする数値は一軍/二軍のスタッツであり、選手自身の素材としての評価とスタッツ等の定量的な評価を合計して判断する。
プロスペクトランキング 1〜10位
1位 福島蓮
プロスペクトランキング1位は福島蓮。同期のドラ1達孝太を凌ぐ二軍成績のトッププロスペクト。2021年ドラフトで八戸西高校から育成1位指名された身長190cmの高身長右腕で、柔軟性に優れ、手足が長い典型的な大投手スペック。完全なハイシーリングタイプの選手で、高校時代のMAXは144㌔だったが、今季151㌔まで伸ばしている。
今季イースタンでは防御率2点台前半で奪三振率9.00前後、K/BB 4.00前後と年齢を考慮しなくとも非常に好成績を残しており、今季は育成年としても来年中には支配下登録が待たれる。現在先発として育成されており、先発に必要な要素(複数の一定水準以上の変化球やコマンド、スタミナ等)を兼ね備えていることに加え、誰が見てもまだ細いため身体スペックの上積みが期待できる。また、高身長投手にしては比較的手先が器用で、身体操作能力に優れる。ピッチセレクトはオーソドックスなタイプで、投球の大半がストレートとフォークであり、アクセントとしてスライダー、カーブを交える。ストレート、フォークともに指標が優秀で、ストレートの平均球速は145㌔まで上昇。一軍・二軍を行き来するレベルの投手を基準に比較すると、現状のスペックでもそこそこ通用するだろうが、ゆっくり身体作りに専念して来年・再来年のローテ定着を楽しみにしている。
将来的なノルマはローテーションピッチャー、天井はエースピッチャー。ファイターズはエースポテンシャルの投手を3名抱えているが(達、金村、福島)、既存の三本柱(加藤、上沢、伊藤)が解体の危機にあり、かつ三本柱と若手の間を埋めるであろう中堅選手が不足しているので心許ない。エース投手となるためにも、MAX155㌔&平均150㌔水準の投手を目指してほしい。
2位 矢澤宏太
2位は矢澤宏太。2022年ドラフト1位の二刀流選手で、類まれな身体能力が武器の選手。投手としては最速152㌔のフォーシームとマネーピッチのスライダーで空振りを奪う。野手としてはチームトップのスピードでグラウンドを駆け回り、天性の打撃センスで安打を量産する。WARという観点で考えた時に、二刀流選手は投打での貢献が見込める点や、大谷と違って守備走塁での大きな貢献が確定している点を評価して2位とした(ただ矢澤はリリーフ想定であるため、投手としてのWARは稼ぎにくい)。
2023年開幕一軍入りし、すでに初ヒット、初ホームランを記録。また、投手としても初登板し、三者凡退に抑えてデビューを飾った。ドラフト時は身体能力にフォーカスされがちであったが、稲葉GMとの特訓の成果か開幕以降は抜群の打撃センスでアピールしており、シーズン途中に状態を崩すまではコンタクト能力が際立っていた。現在は故障の影響もあり二軍で再調整中。一度ゆっくり調整して、自分の打撃スタイルを確立してほしい。
将来像として、投手としては勝ちパターンのリリーフ、野手としてはCFのレギュラー選手を想定。打撃は首位打者が狙えるほどのセンスであり、小柄ながら長打力もあるので、天井は打撃で大きなアドが作れる5ツールプレイヤー。起用法の難しさもあり、どの程度順調に伸びるか判断が難しいが、これだけのポテンシャルの選手は稀有なので非常に期待している。
3位 金村尚真
3位は金村尚真。2022年ドラフト2位(全体13位)指名であり、他球団が外れ1位としてリストアップしていた完成度の高い投手。大学時代は地方リーグながら指標最強投手として名を馳せ、卓越したコマンドが高い評価を受けていた。
今季は開幕から一軍入りしており、3試合に登板したのち故障のため離脱。しかし、その3登板の内容が非常に良く、18.1回で20奪三振、防御率2.45、被打率.214、K/BB 6.67という圧巻の投球。先発三本柱が開幕から低調だったこともあり、ルーキーながらチームを引っ張る投球は大きなインパクトを残した。プロ入りは大学時代のコマンドの良さをそのままに出力が向上しており、フォーシームは150㌔前後を安定して記録するなど力強さが際立つ。また、多彩な変化球を持っており、スライダー、カットボール、フォーク、カーブのすべてでカウントを整え、空振りを奪える。投球フォームが似ていることから山本由伸の名前が挙がることもあり、私はよくある誇張表現だと思っていたが、プロ入り後の成長速度を見ているとあながち誇張でもないと感じる(本家と大きな差があるのは重々承知の上ではあるが)。ストレートの圧や全体的なクオリティを高め、支配的な投手に成長してほしい。
将来像として、ノルマはローテーション投手、天井はエースクラスを想定。上背など身体スペックという点で福島蓮の次点という評価となったが、彼もまた毎年二桁勝利を期待できるポテンシャルである。他のプロスペクトと比較して現時点での完成度が突出しており、体力次第では来年いきなり二桁勝利を記録しても驚かない。また、大柄ではないものの、ウェートトレーニングに本格的に取り組み始めたのが最近のため、さらなる出力アップも見込める。打球管理のためにゴロを打たせる動く系の変化球も習得するといよいよ手がつけられなくなるのではないか。MLB志望の上沢やFA権を取得する加藤が退団した場合、伊藤大海とともに柱となるのは間違いなく、ファイターズの将来を担う投手となるだろう。
4位 達孝太
4位は達孝太とした。2021年にドラフト1位で入団したハイシーリング型のトッププロスペクトで、入団後2年間はファームを中心に登板を重ね、イニング数以上の奪三振を記録しながら順調に成長している。素材の良さもさることながら、ドラフト1位で指名された大きな理由は彼の野球への姿勢であり、自分でPDCAを回して考える力と、中学3年から爪の保護のためにネイルサロンに通い、自宅にラプソードを設置するほどのストイックさである(育成の福島も同等の評価だが、今季のファーム成績の差を考慮した)。
特徴として、3月27日生まれと身体年齢はほぼ一学年下と変わらず、いまだ身体スペックが成長中。フォームも試行錯誤の日々であり、日によってのバラつきもあったが、今季6月24日イースタンで自己最速152㌔をマーク。おそらく入団後最高の出来だったこの日は、平均約150㌔のフォーシームと約140㌔のフォークで空振りを量産。「球速にこだわる」という本人の発言通り、クローザーが毎回登板するような投球で圧倒した。この日の登板を境に数試合好調を維持したが、近頃また球速が落ち、打ち込まれる試合が目立つようになった。この日の投球自体は一軍でも通用するような内容であったので、来季以降は再現性を高めつつ成長できると良い。とはいえまずはイースタンの数字を気にせず、ゆっくり自分の頭で考えながら成長してほしい。
将来像として、ノルマとしてローテーションピッチャー、天井はエースクラスを想定。毎年二桁勝利、奪三振ランキング上位に食い込む可能性のある実力者で、将来的には本人が口にするMLB挑戦も夢ではない。福島にも共通して言えることだが、マネーピッチの落ちる球以外にも奥行きのあるチェンジアップやスライダー、ツーシーム系があると非常に幅が広がるのではないだろうか(現NYMの千賀も大幅な出力向上&スラッター系の習得でジャンプアップした)。
5位 奈良間大己
5位は22年5位指名の奈良間大己とした。常葉大菊川時代は甲子園で躍動し、今現在も多くのアマチュアファンがいるSS。小柄ながら振り切るスイングから長打を放ち、俊足好守でとにかく目立つムードメーカー。凡ミスも目立つがそれ以上のビッグプレーもあり、気づいたら目を離せなくなる、そんな選手だ。
ルーキーイヤーとなる今季は、4月から一軍で出場機会があり、プロ初HRを記録。一軍ではプロの壁にぶつかっている感じもあるが、一年目としては正直100点に近い滑り出しだと思う。イースタンでは打ちまくっており、打率.340前後、OPS.850前後という圧巻の成績。大学時代(二部)よりも成績を上げており、今季のサプライズの一つである。凡ミスが多いためファンの印象はあまり良くないが、守備指標はそこまで悪くなく、一軍では微マイナス、二軍ではSSでプラスを生んでいる(全体的に母数が少ないとブレもあるので参考記録)。一軍に再昇格後は打ちまくっており、攻守に一年目から大きな存在感を放っている。
将来的にはSS(or2B)のレギュラーとして、息の長い選手になると想定。天井はオールスター選手。おそらくポイントは一軍でどれほど打撃面の貢献ができるかで、打率.300や10HRを達成できれば相当貢献度の高い必要不可欠な選手となる。SSと2Bでは求められる打撃貢献、守備貢献の質が変わるので、ぜひSSに留まってほしい。奈良間より若く、二軍で好成績を残している細川とどちらを上位とするか悩んだが、細川はCFコンバートの可能性が高いと判断し、奈良間を上位とした。達、金村、福島らエースクラスの素材には遅れを取ったが、センターラインかつ打撃貢献も見込める選手として5位評価である。
6位 根本悠楓
6位は20年5位の根本悠楓。生粋の北海道民で苫小牧中央高校からプロ入り。ドラフト時はもう少し高い評価もあった。頻繁にオリックス・宮城と比較される逸材で、出どころの見えにくいフォームからキレのあるストレートとスライダーを中心に投じ、空振りを量産する。球速が非常に速いわけではないが、個人的には本質的なパワーピッチャーという認識であり、コマンドはばらつきがあっても速球でガンガン押すシーンが目立つ。高卒2年目の22年、一軍で60回で2.52/53K(K/9 7.86)という圧巻の好成績を残し、一気に評価をトッププロスペクトとした。
さらなる飛躍が期待された今季は低調であり、二軍で苦しんでいる。個人的には今季ローテ6番手も想定していたが、昨年一軍・二軍合計109回を消化しており、その疲労もあってか出力が低下。原因は不明だが、奪三振能力が大きく落ちており、各種スタッツも悪化している。本人の口からも思い通りの投球が出来ていないとのコメントがあり、本調子となるまではもう少し時間がかかるかもしれない。達と同様に究極の早生まれ(3/31)であり、まだ高卒3年目であることも踏まえ、もっとゆっくり育成して良いと感じる。
将来的にはローテーション投手を想定しており、ローテに入ること自体はかなり確度が高いと考えている。身体スペックやスケール的に、天井は先発2番手級という評価のため6位とした。達や福島よりモノになる可能性は高いので、右打者へ投げるチェンジアップ等の精度を上げ、スライダーの抜け球を減らし、早期ローテ入りを期待したい。
7位 細川凌平
7位は細川凌平。20年ドラフト4位の選手で、各媒体ではもう少し上位の評価もあったので、ややスリップ気味の選手を獲得できたと喜んだ記憶がある。選手の特徴としては俊足巧打のリードオフタイプで、本職はSSながらCFでもスピードを活かして広範囲を守る。智弁和歌山高校の先輩である西川遥輝と同じ系譜を歩む可能性のあるポテンシャルは高く評価されており、攻守に課題はあるものの着実に成長している。個人的に私の印象に残っているのは細川のメンタリティであり、入団時に「(目標とする選手像は)自分で引退を決められる選手」と発言しており、視野の広い考え方に非常に驚いた。野球選手としてトレーニングをこなしながら年間30冊本を読むことも有名で、インプットの多いアスリートは信頼できる(一般的な野球選手の読書量を知らないが)。
とにかく苦しんだ昨季と打って変わり、今季はキャリアの起点と呼んでも良いほど躍動しており、イースタンでSSを中心に打率.300前後、OPS.800前後と好スタッツを残している。以前はアプローチの粗さが目立っていたものの、今季は四球率も大きく伸ばしており、出塁率が大幅に改善。また、プロレベルの速球に押し負けるシーンも目立っていたが、今季はパワーツールが開花し、今季中盤に長打が増えて一軍昇格。一軍では不透明な起用法でベンチウォーマーとなる試合が多く、状態も落ちて速球に差し込まれる打席が目立ったが、来季以降のさらなる飛躍が楽しみになるシーズンを送っている。
将来的な評価として、SSに残るかCFにコンバートされるか、住所が大きなポイントとなる。現在の成長曲線を見ると、一軍レギュラークラスの打撃スタッツを残す可能性は高く、守備範囲を評価されてCFに定着すると考えている。特にCFは高校時代に守っていた経験があり、他のSSコンバート組より上手いことも影響している。天井はオールスター野手。CFには矢沢宏太という強力なライバルがいるため、互いに切磋琢磨して成長してほしい。
8位 有薗直輝
8位は21年ドラフト2位(全体14位)指名の有薗直輝。ドラフト1位との呼び声もあったスラッガーで、純粋な大砲系の高校生では最も高評価であった。特徴は圧倒的なスイングスピードと広角に長打を放つパワーで、ツボにハマったときの長打力は出色。柔らかさも兼ね備えており、粗いだけのスラッガーではない。また、肩が強く、高校時代からサード守備の評価も高かった。
今季は春キャンプの時点でひとり圧倒的な打球を量産しており、とにかく打球速度が速いため、内野ゴロでも間を抜けていくヒットが目立った。スイングの力感も昨季と一味違い、あとは角度さえつけばHRという感じだったため、大きく成績を伸ばすと予想していたが開幕直後から不振に陥り、三振を量産。また、守備でもエラーが多く、攻守に低空飛行が続いた。ただ、徐々に状態が上がり打ち損じていたボールを捉えるようになり、ツーベースが増加。低打率ながら5HR、OPS.650前後まで上げてきた。また、3本のスリーベースも放っており、スピードも披露している。序盤の成績では打率.200を切る勢いだったので、このまま上積みを続けてOPS.700でフィニッシュできることが目標。先輩の万波中正や細川凌平も高卒2年目に苦しみ、3年目に大きく飛躍しているので、今季は耐えるシーズンと捉えて来季の覚醒を期待したい。
将来的には3Bのレギュラー。現状守備の課題も多いが、3Bでレギュラーを取れるだけのアームがあり、一定のレンジもあるため、年々上達すると考えている。長らく中軸を務めていた中田翔も入団後数年は守備の課題が目立ったが、今ではゴールドグラバーなのであまり心配していない。選手としてのスケールは非常に大きいが、コーナーが主戦場になるため(打撃貢献だけではWARを稼ぎにくい)、エースクラスやセンターラインのプロスペクトより順位は下となった。ポイントは打撃で、コーナーの選手は打ってナンボであるため、将来的には中軸を期待できるほど打って欲しい。天井はオールスター選手で、.280/25HR前後を安定して記録できると予想。3Bは野村や清宮がいるが、先輩方を押し退けるような活躍を期待している。
9位 水野達稀
9位は水野達稀。21年ドラフト3位指名の高卒社会人SSで、当時Twitterで指名を熱望されていたハムの恋人。大渕スカウト部長が「3位で残っていてラッキーだった」と発言しているように、上位候補と評価している球団も多く、諸々の事情によりスリップした選手であった。選手としては171cmと小柄ながら打撃で違いを作れるスラッガーで、決して非力な小兵ではない。体格の近い吉田正尚を参考に打撃メカニクスを構築しており、軸のブレないフォームでギャップヒットが目立つ。また、SS守備も上手く、ファインプレーを連発するというより堅実なプレーで淡々とアウトを積み重ねる。高卒社会人で大学生選手より若いということも評価が高騰した要因であった。
今季はすでに1年目より一軍での出場機会を増やしており、前進していることは間違いないのだが、スタッツは軒並み低調。特にイースタンで長打系のスタッツが落ちており、1年目よりスケールが小さくなってしまっている。また、怪我もあり1年間健康に過ごしたことがないので、まずはヘルシーに完走することが大切。打撃スタッツが低調なことはコンディション不良による影響もあると思うので、来季以降の飛躍に期待したい。打撃と対象的に守備では貢献しており、SSの守備スタッツは鎌ヶ谷No.1。奈良間にレンジは劣るが、素早いフットワークと堅実なスローイングで処理する。
将来的にはSSか2Bのレギュラー。俊足ではあるものの、細川と比較した時にスピードや肩の強さが劣るためOF転向は考えにくく、3Bに求められる打撃貢献も厳しいため、二遊間のどちらかだと予想。どちらにせよ守備で破綻することはないため、打撃でどの程度レギュラーが掴めるか。1年目のキャンプで藤川球児氏がフォームの再現性を絶賛していたように、打てるコースやボールのバリエーションが増やせれば高アベレージも残せるのではないだろうか。
10位 柳川大晟
10位は柳川大晟。21年に九州国際大付属高校から育成3位で入団した高身長右腕で、とにかくスケールの大きさが魅力。高校2年秋の九州大会で152㌔をマークし、大きな注目を浴びたものの故障もあり以降はアピールできず。同期のWエース・山本大揮がチームを引っ張っているような状況であったため、完全に素材を買われての指名となった。高校時代のMAXは当てにならず、入団後140㌔前半に落ち着く投手が腐る程いるなか、1年目の中盤に初登板を果たした柳川は150㌔を連発。全国的な知名度はないものの、リリーフ不足に喘ぐ昨今のファイターズファンの希望となった。
今季はここまで鎌ヶ谷で大きな故障なく投げており、さらなる飛躍を遂げている。監督やコーチ陣と相談し、登板間隔を空けながらではあるものの、13試合で防御率1.72、奪三振率11.49、K/BB 6.67、被打率.193と高卒2年目とは思えない圧巻のスタッツ。キャンプ中からずっと支配的な投球を続けており、大きな好不調の波がないことも非常に評価できる。ピッチセレクトとして、フォーシーム(70%↑)とフォーク(20%↑)が大半を占めており、ともに非常に強力な威力を発揮している。最近の登板ではMAX153㌔、平均150㌔まで出力も向上しており、出力は外国人助っ人クラスの水準に近づいてきた。また、昨年はバラツキのあったコマンドも安定しており、高低の大きな間違いが減少。現状数年後のクローザー最有力候補であり、田中正義とともに現ファイターズの投手で最も160㌔に近い投手である。
将来的には少なくともクローザー、天井は日本代表のリリーフピッチャー。仮に今昇格しても内容だけならすぐに勝ちパを担えるであろうほど優秀で(実際には登板間隔等による疲労でパフォーマンスは下がるだろうが)、将来的なクローザー起用は相当な確度で実現すると予想している。これほどの期待値にもかかわらず当ランキングが10位なのは、WARを評価基準としているからであり(リリーフはWARが稼ぎにくい)、チームでも有数のプロテクト対象であることは間違いない。瞬発系のフォームではないため(畔柳等)、個人的にはスターターでの起用も期待しているが、本人からもリリーフ起用に満足しているような発言があるため、おそらくリリーフが主戦場となる。来季には支配下昇格する可能性が高いので、一刻も早くファイターズのブルペンを救ってほしい。
総括
プロスペクトランキング、いかがでしたか?お盆期間中に時間があれば11位〜20位まで作成しようと思っているのですが、思ったより時間がかかってしまったので、もう少しかかるかもしれません。
ランキング上は野手が弱体化している感じが否めませんが、主な原因は本来ランキングに掲載される年齢の野村、清宮、万波らが一軍に定着したからであり、チーム全体で見たときの野手の将来的な天井の高さは12球団でも有数だと思います。また、上記3選手以外にも投手では北山、野手では五十幡、古川、今川など選出条件外のプロスペクトも数人抱えており、未来が明るいチームであるのは事実です。ただ、彼らが鎌ヶ谷を卒業した分、二軍でまとまった出場機会を用意できるので、今年のドラフトでは大目玉の佐々木麟太郎や度会などを獲得し、ぜひ鎌ヶ谷のデプスを厚くしたいですね。特に下位指名クラスのコーナーの選手に有望株が多い印象なので、上位と下位でそれぞれ補強できれば良いと思います。
では、今回はここまでとします。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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