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バーチャルピアノ音源インストールまでの手順

備忘録ですが、今後同様の体験を予定されている方の参考になれば幸いです。ピアノ音源の選定に関わる思考過程は昨日までの記事に書きました。定番を揃えておくための資料としては機能しませんが、本人の望むサウンドを手に入れる一助となれば、これも幸いです。

私の場合はホストコンピュータが今年の秋に10歳を迎えるiMacで、もちろんインテル、メモリは16GB積んでいます。ですが、音源の運用には最後のインテルMacbookPro13(8MB)も使用する予定です。デスクトップとノートの両方で利用する前提で準備を進めました。

DAWはLogic Pro Xを採用しています。蛇足ですが27インチ相当のアップルシリコンを積んだiMac後継機が出たら買うつもりですが今年はないかもしれません。ちなみに、ノートにはLGのUltra Fine Displayを繫いでいるので、iMacが出ないのならばminiかstudioを導入するかもしれません。

さて、本題に入ります。ターゲットはAcousticSamples社の"C7 Grand"という製品です(本稿ではAcouitcSamplesのことは以後ASとします)。これらはサンプルデータですので、音出しをするためにはサンプラーソフトが必要で"UVI Workstation"というアプリが必要です。これは当該製品のページからリンクを辿れば入手できます。無料です。

最初に行ったことはUVI Workstationのダウンロードでした。すぐに利用することができます。サンプルファイルがありませんから音は出ません。

AS社の製品を利用するためには、コピープロテクト目的でiLokのUSBキーが必要となります。このいわゆるドングルはアプリによっては不要で、PCやクラウドにアカウントを記録できるものもあるのですが、当該製品は、このフィジカルな物品が要件のひとつでした。約6000円の出費が必要です。

それとは別にiLokのサービスへアカウント登録を行っておく必要があり、同時に"iLok Licence Manager"をダウンロードしなければなりません。これにはMac版、Windows版があります。本家は英語のみのようですが、難しくはありません。あるいは解説したブログが沢山見つかるので参考にして下さい。

iLok USBが届きました。USBキーのバージョンは3となっており、USB-AとCが存在しています。Aの方が断然安いのでAにしました。古いiMacにはそれで良いのですが、Macbookには差し込むことができません。これにはThunderbolt端子(形状はtype-Cと同じ)が2つしかありません。一つはLGディスプレイで塞がっており(しかしノートへの電源供給も兼ねていて助かります)、片側にドングルを挿してしまえば終わりです。ということでハブを入手することにしました。

Thunderbolt(USBより高速)規格のハブ、ドックとも言うようですが、は2万円以上と高価で、そこまでは不要と思い、USBハブにしました。それでもBelkin 7 in 1はアマゾンのタイムセールでも9千円以上したので、ドングルと合わせて痛い出費です。ただこれは必需品でもあり、折角買ったMacbookProが殆ど活用されなかった理由でもありますので納得できるものです。

iLok Licence Managerを起動し、USBキーの登録もできたところで、本丸のC7 GRANDに迫ります。ここで輸入代理店Hook Upのソフトウェア通販サイトであるbeatcloud(日本語サイト)へ行きます。過去に利用したことがあり、すでにアカウントを持っています。サンプルは直販でも買えますが、現レートで比較して127円安かった上、1年間有効なポイントが貰えます。

多々セール品があるのですが、残念ながらC7は通常価格でした。さっそく購入すると、決済終了後の画面にてライセンスキーが表示されます。メールにダウンロード手順が書かれているとあって、その文面内のリンクをクリックしても、即データがダウンロードできる画面は出てきません。そこでAS社へ再度赴き、ここでもアカウントを作成します。

データへは直リンクではなく、更に専用のインストーラーが必要と知りますが、この辺の流れがHookUpからのメールではいまいちわかりづらかったです。

"ASInstaller"をダウンロードし、起動すると、最初に「あなたのお持ちのUVI Workstationのバージョンが古いのでアップデートをお勧めします」という内容のメッセージが出るので、そうですか、と実施します。ちょっと時間がかかりますね。先ほど本家からインストールしたはずのサンプラーが、ASの側から見るとバージョンが古いみたいです。

UVIの方のアップグレードが終わりましたが、見たところバージョンに違いは無さそうです。いずれにしても、この段階で書き換えられました。そして開いてみます。と、その前にASから無料の音源が貰えるのでダウンロードしておきました。すると、そのサンプリング"AS FreePack"が"4-Install your library"の項目に現れています。HookUpから買ったC7の方は見えていません。さりとてこのサイトから「買う」を実行するわけにはいきません。どうやったら購入した音源が使用できるのでしょう。

というわけで、試しに"2-Register a serial number"にメールに記載されたC7のシリアルを入力します。実際、このような指示はHookUpからの通知にも書かれているのですが、多くのアプリを横断し、様々にアカウントを作らなければならないので、最短距離での手順が不明瞭です。

すると"4"の方へC7が出現し、"LINK"タブの"INSTALL"ボタンを押せばダウンロードが開始します。今度は結構早く届けられました(ダウンロード時間のことね)。さっきの無意味にも思えるUVIアプリのUGに何故かくも長時間費やされたのでしょうか、不明です。

さて、ここまでで、これはiMacの方ですが、必要な処理は終了した模様です。今後、Macbookの方でも起動させられるよう、諸々転送したりセッティングしたりしなくてはなりません。iLokはUSBキーなので認証は問題ないはずです。諸費用はここまで3万円程度かかりましたが、7000円分ほどはポイントを利用しているので、請求される額は23k程度です。ぎりぎり想定内といったところでしょうか。

次に音出しを確認してみましょう。UVIWorkstationを起動しますが、iLokにてactivationするようにと指示が出ます。再びiLok License Managerを起動してログインし、よくわからずごちゃごちゃやっているとASのC7 Grandが突然フィールドに出現し、activateのボタンを押すとMacなのかUSBの方なのか問われるのでUSBを選択して認証が終わりました。

どのような連携が行われているのか、UVIの方にC7が選択可能な状態へと変化があって、フォルダアイコンのボタンから、このサンプラーへloadできるようになります。この時点で接続していたKorg microKEY Airが入力装置として認識され、出力は電源を入れていたLyra2が自動選択されており、しっかりと音を出すことができました。ここまでなんだかんだで半日費やしており、ようやく第一歩を踏み出せましたが、面倒かつ難しかったのは否めません。音はよくもわるくもヤマハでした(笑)。満足しています。

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