決着前の総ざらいということで少し
オーディオインターフェースの話が続きます。Prism Sound Lyra1は在庫がありますがLyra2は入荷までもう少しかかります。Rock on Comapnyさんのe-storeでポイントをあらかじめ減算して価格差を見ると¥74057です。今私はここで迷っています。見た目がほぼ同じで、2dac/2adcであることも同じですが、非常にずるく(賢く=clever, I would say clever than smart!)入出力に差を持たせています。今日はそこを掘り下げます。またApogee Elementには敢えて触れないで来ていましたが、こちらも織り交ぜていきます。新しい表にはRMEも載せました。まずはこちらをご覧ください(価格はサウンドハウス調べ)。
Apogee Elemtntの一部やRME ADIなどいくつかの製品はサウンドハウスでは取扱終了しています。全機種を価格順に並べ直すと以下のようになります。
今日の主な論点は、Lyra1とLyra2の比較、どちらにしても当初予定したよりもはるかに高額になってしまったため、その価値を吟味していくことです。もちろんここでは私ではない他の誰かにお勧めすることは想定せず、本年3月に、今使っているRME 初代Baby Faceから乗り換えるべきか否かの検討を進めていきます。タイトルの画像は毎日一杯欠かさず楽しんでいる自家製のラテです。落ち着け!自分、の意味合いで表示しています。8ozのミルクとダブルショットのエスプレッソで作る、完璧な配合だと自負しています。
Elementは流通在庫を持っているところや中古も出てきていますので、調べたところ22は5万〜、46は7万〜、88は14万〜といった感じです。Lyra1&2も表とは異なりロックオンさんでの価格で見ると17万、24万になります。これらを加味して、改訂したのが下の図です。昨年末まで旧カラーリングの在庫品がとても安く出ていたLyraの2機種ですが、それよりは少し値上げ(というか値引率が下がった)されたのが今となっては残念です。
ここからは私に向かってもう一人の私がアドバイスを送る形で、これまでの検討を振り返りつつ提案していきます。再生音を重視する場合にはLyraのどちらかにする以外はありません。ただし、Baby Faceの使い勝手を改善し、それより向上を認めうる機種を安価で入手できるのは「あり」だと思います。
・Element46(4アナログ入力/マイクプリアンプ)が7万円で買えるとしたらベストバリューです。10万以下では他に選択肢はありません。
UCあるいはUCXの真の実力を見極めたとは言えませんが、多くの意見、動画の視聴等を手がかりにした場合、Baby Face Pro FSもですが、面白くありません。ADIはリスニング向けに振りすぎていてちょっと違う感じがして、その予算ではLyra1が買えるので除外します。RMEで多少なりとも興味が残っているのはUFX系となります。こちらはフラッシュメモリにレコーディングができる機能が役立ちますが、やはりLyra2よりも高額なところに手を出そうと思いません。従って10万円台であれば、
・Element88、Lyra1のどちらかです。
昨日の結果を踏まえSymphony Desktopを選ぶことは無さそうです。同系列の音色と仮定し、Elementの8chを買う方が得るものは大きいと考えます。ちなみに唯一と言っていい、SymphonyとElementの比較動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=kPXDuf0afP4
自宅のいくつかの再生環境で聴いてみて、私はElementは悪くないと思います。常にこちらの方が自然で聴きやすい。コメントを全て読みましたが、長文の濃いメッセージを書く人がいて、彼はElementは高域に、Symphonyには低域に不自然さ(人工的な味付け)があると感じています。趣旨としてはRME Baby Face Pro FSを外部電源で運用するのがベストだと言っています。ついでに彼自身は馬鹿らしく高価だから買わないがPrism Sound(Lyraなどのメーカーね)が完全にトップだと言い放ちます。他にTitan(Lyraの入出力を増やした兄弟、8chバージョン)を所有しメインにしている方もElementを高く評価していますが、私は彼等に賛同します。
プラグインを含めて考えれば、Symphonyは音楽を作っていく人にお勧めできます。掛け録り用のマイクプリは2つ用意され、ブリティッシュはニーブ系、アメリカンはアンペックスと、ぬかりありません。音源をいくつか聴きましたが、アンペックスのは好きですね。使いたいという気持ちが湧きました。また現時点でM1チップ搭載Macへ公式に対応を認めている唯一の機材のようです。Symphony Desk Topはこのように魅力的な選択ではありますが、私ならばElementを選ぶかPrism Soundにします。
先のコメントを書いた人はUFX+もPrism Soundに並ぶトップだと言います。Lyra2と実勢価格が近似するZen Tour Synergy Coreは既に候補から外れていますが、UFX IIならば考えてもいいと思います。ただ、これを選ぶのならバンドでのライブを録ることが前提となり、だったらElement88で良くね?となります。これら3機種は面白いことにUA Apollo X4とX6の間に収まっています(このシリーズの初回にX4かX6が欲しいって言ったよね、アポロの中から選ぶならという仮定ですが)。
もう一回Lyra1と2の違いをさらっておきましょう。アナログ入力が2あって、そのインプットがMic、Line、Instに等しく対応するのが「2」、片側がMic、Line、もうひとつがLine、Instに対応するのが「1」。LineインプットにRIAAイコライザーを掛けられる(アナログディスクが再生できる)のが「2」。デジタルの光入出力がS/PDIF(ソニー/フィリップス・デジタル・インター・フェースの略です。2chつまりステレオ信号の伝送しかできません)のみなのが「1」、adatに対応しデジタル信号を1本のケーブルで8chまで扱えるのが「2」。クロックを出したり、入れたりできるのが「2」となります。
結構大切な部分を削ぎ落としていますよね。それで74k円を節約させてもらえるわけです。私にとって辛いのは、デジタルのadatが使えないことで、ここが担保されれば、この機材でライブが録音できます(拡張する機材を持っているので)。マイクプリアンプが1台しか搭載されないのは容認できます。ワードクロックを入れられるといいな、というのもあります。これは将来の「楽しみ」の部分です。RIAAもアナログディスクのデジタル化に便利です。これは計画の中にあります。もっともLyraに内蔵されていなくても大丈夫ではあります。ただ、クォリティがそのレベルにあるのはメリットです。
ここで変なことを言います。間違った方向を見ているかもしれません。
この価格差でElement46(中古)が買えます。ということはLyra1 + Element46 VS Lyra2もアリとなります。どちらが幸せでしょうか。まず46を買う。満足すればそれで終わり(可能性あり)。あの日聴いたPrismの音が脳内によみがえって夜も眠れなくなるようならLyra1を買う。おかしいですね。
7万円使った後に、17万円使いますかね?無駄な気がします。先にLyra1で、後から46です。でもそれは何のために? ライブを録るには合わせて6chですからadat(46で使えます)入力させる必要があります。大がかりです。
やっぱり最初からLyra2で良くね?と思うのです。
ライブ本当に録るんですか?YES、ということであればTitanは?
ロックオンさんで398000円で売ってくれます。8chです。これは凄くないですか?一気にスタジオレベルです。USB接続ですが大丈夫でしょうか。UADとかAntelope、Apogeeのようにハードウェア内のプロセッサーとやり取りをする機材ではないので、パラメータコントロールとデジタル音声信号のやり取りだけならきっと大丈夫です。いかがでしょうか。
Titanの400k切りはアポロのフラッグシップX8Pと並びます。あちらにはプラグインが大量に付いてきて、音作りの遊びを無限に広げることができます。でも私はそちらに興味がありません。今の所は。
Titanを真剣に検討したいと考えています。バカですね。いつものことですが。Lyra1との価格差は¥224087、Lyra2との価格差は¥150030。Element88との価格差は¥249030。以前話に出ましたAntelope Audio AMÁRIは¥351120、価格差¥40910。Titanは稼働できる限りは不満を起こさせないと思いますが、その他機種だったらいかがでしょうか。一生ものになり得ます?(老い先短いですから)。398って、うっかりKen Smithの中古とか出てたら使っちゃう金額だよね。ベースの本数が増えるより、よほど今の自分には有益な気がします。ただし10万以下でも用は足りる。欲なのか?賢慮なのか?はたまた賭けなのか?笑
続きは変動があった時にお話ししますね。長話におつきあいいただき、毎度ありがとうございます。目指すはYoutubeにして収益化だな!