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雪上でのテスト

ミニが履いていた純正・ミシュラン17インチの乗り心地をマイルドにしようと、16インチに交換し、当初それは経年劣化したスタッドレスが組まれていたので、オールシーズンタイヤへ履き替えました。この辺りの経緯は以下でご覧いただけます。

自分の記事からミシュランで検索した結果が以上になります。

その後の話をしていなかったかもしれません。昨年の梅雨前後のことだったか、冠水が危ぶまれるほどの大雨が降る中、第三京浜を南下していました。クロスクライメットを付けて76km/hほどで走行しているときにアクアプレーニングで冷やっとした経験で、これはウェット性能はサマータイヤにかなわないなと即断し、17インチのミシュランパイロット3(4だったかもしれん)に戻しました。

ミニに乗り始めて(20年8月)、最初の頃は乗り心地がきついかなと思いましたが、その時は16→17での悪化は感じませんでした。色々慣れてきた性でしょう。あるいはオールシーズンの乗り心地があまり良くはなかったせいかもしれません。

いずれにしても、クロスクライメットはストレートグルーブが無いため、見た目からして排水能力では劣る気がしていたので、しかたなく冬用と割り切ることにしました。高速道路を使った長距離移動が多めのため、適材適所で使うのが正しいと思います。どうせ2種類持っているので。

ですからおよそ2ヵ月で保管へ回ったタイヤは12月の声を聞く頃、冬支度として再度登板しておりました。夏場に普通に使えて、雪上もこなす、なんならチェーン規制が敷かれても使用可である、というオールシーズンタイヤは漸く昨日の雪で真価を発揮できる時が来ました。

昨日は正午に家を出ました。その時の自宅駐車場の光景がタイトル画像になります。降り始めて1時間くらい経った頃で、路上に積もるほどではありませんが、走行時はずっと降り続いており、最初の予定地から次の現場へ向かう際も衰えておりませんでした。そこで5時間ほど屋内駐車場に停め、更なる目的地へ向かう頃には止んでおりましたが、夜も深まり凍結が心配される時間帯になっています。

まず日中は路面の積雪がそれほどでも無く、サマータイヤで実感するものとどれほど異なるかは不明ですが、走行は通常の雨天となんら変わりありませんでした。車両は2リッター・ターボのマニュアルミッションで、乱暴に発進すれば簡単にホイールがスピンしますが、丁寧に運転する中では、この日一度も体験しませんでした。むしろATであるなら、停止からの出だしでタイヤの空転が免れない状況は多々あったかもしれません。しかしクロスクライメットの恩恵が大であろうと考えられます。

夜の8時を過ぎ、そこそこの距離を移動する中、外気温が0度付近を前後しています。走行のある路線でも路面凍結が始まりつつあります。全体に走行車両の数が減っており、多くが安全にゆっくりと走っています。そうした方々はスタッドレスを既に装着しているのかも知れません。

目的地付近の住宅地へ入っていけば、結構な積雪があり、最寄りの駐車場では完全に雪に覆われている状況でした。区画も番号も車止めも埋まっています。雪を踏んで車庫入れのような作業をするにあたっても、クロスクライメットはスタッドレスタイヤ同様に、不安のない操作をさせてくれます。この間もホイールスピンはありませんでした。

夜の10時を過ぎ、帰宅はその1時間半後、この区間の走行は中々に気を遣うものとなりました。幹線道路ですら、みなスロー走行し、私自身も滑走を許す場面がいくつかありました。帰宅までに7、8件の事故を見ました。軽ワンボックスが横倒しになっていたり、前面が潰れてドライバーが大けがを負ったであろう惨状も見かけました。二輪の方も、恐る恐るといった超スロー走行でじっと耐えている様子です。

私自身の運転感覚としては、70km/h以上出せるような安心感を持っており、逆に一瞬のスキで何が起きても不思議でない危険を意識することに注意を払っていました。こうした事故の情景が気の緩みに対して、常に警鐘を鳴らしてくれていたものと思います。そうでなければ調子に乗って速度を出していたかも知れません。

スタッドレスでも過信は事故の元ですが、クロスクライメットは、その範囲では十分比肩しうる性能を発揮したと思います。ウェット路面でサマータイヤにかなわない、雪上・氷上でスタッドレスにかなわない、としても昨晩くらいの降雪時に、十分助けになることはわかり、首都圏で冬場に使うタイヤとして満足いくものであったと評価できました。

スタッドレスの時は11月から2月までを使用していましたけれど、オールシーズならば半年くらい使っていていいと思います。大雨の恐れがある季節には、サマータイヤに履き替え、いずれにしてもダブルキャストで行くことに変わりはありませんが、満足いくプランではないかと感じました。ちなみに正確には記録していませんが、クロスクライメットでの走行距離は現時点で2000km程度になります。



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