ピアノ音源を探す その4(とりあえず買ってみる)
4回に分けて思考の順を記録する最終回は決着編です。ここまでで触手の動いたバーチャル・ピアノ音源を列挙してみます(価格は現時点で最安と思われるもの)。
・Garritan CFX Lite ¥11803(Full ver.¥31559)
・Modartt Pianoteq 8 Stage ¥15400
・Best Service Galaxy Vintage D ¥18205
・Synthogy Ivory ii Grand Pianos ¥38500
・8Dio Studio Grand Piano $198(¥26538)+ NI Kontakt7 ¥40300
・Native Instrument Noire included in Komplete 14 standard ¥80600
サンプル・ソースのピアノ本体は、Pianoteqを別にすれば、GalaxyがSteinway&Sons、Ivory iiにGerman SteinwayとBösendorferが含まれていますが目的はYamaha。そのYamahaもGarritanとNoireが9ftのCFX、少し弦長が短く、プロの現場で、より一般的なC7がIvory ii、8Dioとなっています。
8Dioを運用するためにKontaktを別途買わなければならないので、大変高額になり除外します。欲しいピアノソースはC7なのですが、Ivory iiは3台分の音源となりますのでデータが大きくなり、そこまで広げたくないのが本音。というわけでCFXですがGarritanが妥当、もしくはSteinwayのGalaxyという二択に回帰していきます。
再度C7をソースにした音源はないか見ていくとImpact Soundworks Pearl Concert Grandというのが見つかり、これは無償提供のKontakt Playerに対応。1万円前後で買えるみたいです。
Pearlは音源を確認しました。上に挙げたピアノのサウンドよりも、私の耳には少し劣るようで気が進みません(あくまでネット上での判断ですが)。
またSpectrasonicsのKeyscapeが、やはり"LA Custom C7 Grand Piano"としてYamahaをメインのアコースティックピアノに据えていました。非常に良かったのですが、36台に及ぶサンプリング・コレクションとあって、ちょっと身丈に合わない気がします。価格は52000円とそれなり。
そこで目を付けたのが、昨日の記事の末尾にリンクを載せたacoustic samples C7 GRANDという製品で、Soundcloud上のデモ音源は悪くないし、動画類も少ないながら存在し、機能的に必要充分であることが確認できました。フランスの会社で、意欲的に各種楽器のバーチャル音源をリリースしています。
"Playability" つまり使い勝手については、3ペアのマイクセッティングで音を決めていくのが、求めていた機能です。クローズマイクは弦を狙い、録音やPAなどでの代表的なセッティング、サイドマイクはピアノ横に立って歌う歌手に聞こえる音という想定、プレイヤーマイクはバイノーラルに近い、奏者の耳が捉える音として押さえられています。これらはミックスする前提で位相にも配慮されていますが、個人的には弾くためのピアノであるため、このプレイヤーマイクを常用するであろうし、その音はリアルで、まさにバーチャルピアノが構築できそうです。
ランニングにはUVIWorkstationが必要で、これは無料、コピープロテクト(認証)のためにiLokを用意しなくてはならないのが追加コストとなります。USBがひとつ塞がるのは腹立たしいですが、Soundhouseで¥5970。C7 GRANDは直販のダウンロードで€109(¥15618)。合計22000円なら納得感があり、やっと回答が導き出された模様。データは復元すると15GBだそうです。これも妥当な線ではないでしょうか。UVIWorkstationはダウンロード済み、発注したiLokが届くのを待ち、それらのアカウントを作成してからソフトウェアを導入してみるつもりです。
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